山形記事の続きその④です。温泉の質がすばらしいので「蔵王温泉」に当初2泊しようと思っていたのですが、この宿の料理の評判および「もと老舗のうなぎ屋で、夕食にはその蒲焼きが出る」という情報を目にしたため、あっさり予定変更。(ちなみにキャンセルしたのは、「深山荘高見屋」で、泊まった「おおみや旅館」のすぐ裏でした(最後に前回の記事のリンクが有ります)。)
結果大満足!久々に自信を持ってオススメ出来る宿に泊まれてご機嫌です(←私)。
- 節気の室礼!勉強になるセンスの良いインテリア
- お風呂は貸し切り状態。しかも気持ちいーい。
- 肝心の夕食は、、、全部絶品です。
- 期待を裏切らない朝食
- 予約はこちらから
- →山形①リッチモンドホテル山形駅前の朝食ビュッフェがいい
- →山形②蔵王温泉「おおみや旅館」の温泉がスゴイ
- →山形③山寺(立石寺)と桃パフェ(←最高)
節気の室礼!勉強になるセンスの良いインテリア
玄関、そしてロビーからとても落ち着いたステキな空間でした。流行りの和モダンとかではなく、少し古さも感じるものの、シンプルかつホンモノ、というのかな。泊まったのは2019年の9月半ばですが、そこかしこに季節感満載です。パブリックスペースも観て楽しめます。
左下画像、お部屋に大きなテーブルが置かれています。ここで部屋食なのですが、椅子が楽でした〜(山形が誇る家具、カリモク製)。また私は旅先でも本を読んだり、書き物をしたりガジェットゴショゴショしたりするので、座卓よりも作業場?としてとても便利。部屋は広くないですが。ただ、ベッドがすぐ側なので食事の際に煮炊きが入ると気になる方もいるかも?(スキヤキとかね)。到着時に供された「ゆべし」も醤油とみりん?の甘じょっぱいお餅で美味しかったです。部屋付きの仲居さんは人生経験も豊富な如才ない方とお見受けし、お話もとてもはずみます(てか同世代なんだと思う・・・笑)。
自由に出入り出来る小さなサロンには私好みの(料理)雑誌などがたくさん置いてあって、次々読むハメに(笑)。楽しかったけど。終始音楽が流されていて優雅な雰囲気。余裕がありますね。くつろぎ用にオレンジとりんごのジュースが置かれていました。気は効いてるけど、ここは天童市特産のジュースだったらなお良かったな(缶モノとかでもね!ワガママかな)。
お風呂は貸し切り状態。しかも気持ちいーい。
私は宿には出来る限りチェックインの時間と同時に入ると決めてます。何故って?もちろん1番風呂をいただくためですが、この宿に関しては滞在を楽しむことも理由になりました。(本来どの宿にも滞在そのものを楽しませてもらいたいもんだ・・・爆)部屋には小さな半露天風呂がついていて温泉も引かれているけれど、まずは大浴場へ。
宿の収容人数を考えると広いお風呂。部屋に温泉付きなのでこの大浴場には来られない方もいらっしゃるのかな、いつ行っても1人で貸し切り状態。サイコーでした。
肝心の夕食は、、、全部絶品です。
懐石料理旅館をうたっているだけあって、料理はどれも絶品で、かつ大変にうつくしかったです。料理と器、その魅せ方は月ごとにおかみさんと料理長とで考えられるそうで、お宝とも言える器たちはそのたびに箱から出され、使用後にはひとつひとつ従業員の方々と箱にていねいに戻されるそうです。(料理旅館はいずれもそうだと思いますが。)パブリックスペースの室礼にしても良い旅館というのは、とにかく客に見えない部分の努力がすごい。
長月お献立
もって菊白露の浸し("はくろ"というのは二十四節気の第十五。現代はちょうどこの季節。山形名物の"もって菊"と、松茸、とんぶりのおひたしです。)
重陽旬彩 (丸いお盆の中。お月様に見立てた卵豆腐×ダシ青ゆず、柿見立ての白玉、萩見立てのサーモン大根包み+お豆、エビのからすみ仕立て、イチジクとフォワグラ、あけび煮、ススキ見立ての揚げパスタ、鴨ロースと冬瓜×摺りオクラ×金箔、等)
新栗と銀杏ご飯↓ (美味しいけど、お腹がいっぱいになっちゃう)
山形いも煮汁↓(おなじく量が多い〜)
着綿のお造り ((菊の)"きせわた"というのは、重陽の節句(9/9)に行われる宮中行事で、薬効が期待できる菊の花に真綿をのせて香りなどをうつすこと。翌朝それで顔を洗ったりしたそうです。この名は和菓子でも有名で(練り切りなどがあります。)重陽の季語でもあります。ひらめの薄造り(とホッキ貝)を菊に見立て、それに綿を着せたイメージ。↓)
白菊の炊き合わせ↓(菊花かぶと菊花、フカヒレ、茄子、いんげん、練り物の射込み凍豆腐)
天童牛ローストステーキ ↓(絶品!国内で二ヶ所だけ、完全国産の飼料で育てた牛だそうです。初めて食べました。ローストステーキって調理法がよくわかんないが(爆)腕は良く(爆)、この牛の特性をものすごく活かせていると思う。甘くて柔らかい非常に美味しいお肉です。・・・・ということで最後の日に天童牛を探して持ち帰る、というミッションが増えました。笑)
次はついにおまたせ〜
伝統の味 うなぎ蒲焼 ↓
今日は鹿児島産(の養殖うなぎ)。ちなみに仲居さん曰く、ご夫婦の場合、ハラの部分はダンナに、尾っぽを奥様に出すんだそうだ(男尊女卑ハイハイ)。しかし、尾っぽのほうが(動いている分)本当は美味しいんですよ、とひとこと添えるとか、いまや言い訳ぐらいはする世の中にはなったということでしょうか、仲居さんのウイットであり揶揄しておっしゃってはいたんですが。もちろんウチのポッチーはハラ部分をさらにタテに半分にして、より美味しそうなほうを私にくれるし、私も尾っぽを半分あげますが(笑)。夫婦でもパートナーでも接待でもない場合、要するに友人同士とかだったら、どうすんだろ?と思いました。それから、この蒲焼きだけは大旦那?(会長とおっしゃっていた)がいまだに焼かれるそうで、なんと現料理長にも触らせないんだとか。完全一子相伝だそうで(いまどき・・)次の世代はいらっしゃるのでしょうか? しかし、言うだけ有ってお味は文句なし、絶品です。お腹いっぱいでも美味しかった!さすが。
デザートまで一切の手抜きなし。献立には書いてないけど、ぶどうのアイスクリームが右に。葉っぱの下は、天童産桃のジュレ 桃のコンポートとジュレ、そして下はチーズムースです。女子がアガるやつです♪♪♪(って桃好きだからか? 笑)。昼間桃パフェ食べてたクセにあっという間にご完食。美味しかった〜。
いや、全部美味しかったです。勉強にもなってお得感満載。
期待を裏切らない朝食
夕食がいまいちだった宿だと「もう下手な朝食作らんでエエから、野菜多めのバイキングとかにしてくんない?」と懇願?するところ(爆)、こういう宿では朝食も楽しみ。
朝、お豆腐から作った厚揚げの煮物だとか、ちゃんと美味しい焼き立ての鮭だとか、いま焼いた厚い卵焼きだとか、しょっぱくないお漬物だとか、すべて◎、の絶品ザ・朝ごはん。ちなみに昨日のうなぎ蒲焼きとともに出された白米は「はえぬき」、そしてこの朝ごはんには「つや姫」。"うなぎ"に"はえぬき"は会長(うなぎ焼く人)の強いこだわりだそうです。(若干サッパリしているのね。)両方山形が誇る、ホントに美味しいお米。ご飯が美味しいってそもそも最強ですね。
さて、宿泊日は確かに平日だったけど、ひとり2万円台(全て込み込みで2人で6万円行きません!あ!お酒は別ね・・・爆)で、この料理(懐石部屋出し)、この部屋(温泉半露天風呂)、室礼、いまどき安すぎる、、、。今までに私が行ったこの価格帯の旅館ではほぼ1位です。そのためか、リピーターがとても多いとお聞きしました。月替りでこんなレベルの高い懐石料理が食べられて、そのまま泊まれる・・・。温泉付き。絶対おすすめです。都内じゃ絶品うなぎと天童牛+αだけで2万だよ。ただし、3万円を超えるとなると、、、このくらいは期待するかな・・。
宿の前にはおしゃれなカフェが併設され、お昼時は山形の有閑マダムたちで賑わうとか。きっとランチも美味しいんじゃないかな、食べてみたいな、と思う私でした。
予約はこちらから
今のところ「一休.com」で予約するのがオススメ。(このサイトで今1万円オフクーポン配ってます。キャンペーンが終わっていたらゴメンなさい>< でもそうでなくてもオススメです。)
今までの【山形】旅行記録はこちら↓↓です。少しでもご参考になれば幸いです。
→山形①リッチモンドホテル山形駅前の朝食ビュッフェがいい
→山形②蔵王温泉「おおみや旅館」の温泉がスゴイ
→山形③山寺(立石寺)と桃パフェ(←最高)
お立ち寄りいただきましてありがとうございました!