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食オタク主婦ブログ

【山形】⑤構想10年?!念願の「アル・ケッチャーノ」へ やっぱり美味しかったよ!

新型コロナウィルス、早く収束するといいですね。そろそろ重症化をまぬがれないかもしれない年齢に近づき、人事じゃありません。東京在住だし。リテラシーを高め、自分と家族の身は自分で、出来る範囲で守るしかありません・・・とかいろんなことをTwitterで吐きまくってますー(毒は政治の話だけですよ〜!)(爆)

さて、後ろ髪引かれる思いで天童荘を出て、山形県を周る旅後半はいよいよ海側の庄内地方へ。同じ県でも同じ「芋煮」でも、山形市のある村山地方とはだいぶ文化が違うとか? 事実、庄内の芋煮は、山形市は牛だそうだし、他の県でもそういうの、ありますよね。今は同じ県でも大昔は違う国だったりするしね。そういう食文化を調べるのはとても楽しいです。

仲居さんに教わったお蕎麦屋さんへ

山形市からは高速で一気に庄内地方へ。庄内あさひインターで降り、まずはお昼ご飯。庄内地方の郷土のお漬物がたくさん売っているドライブイン?に併設のお漬物(商品)食べ放題付きのお蕎麦屋さん。漬物に惹かれてやってきたのですが、結果は、うむむ? 肝心の板蕎麦もかなり太めの田舎蕎麦なんですが、うむむむむー・・。(爆)漬物もほとんどが科学調味料だらけで、とても食べられたシロモノではありませんでした。残念!山形の蕎麦文化についても、あらためて疑問を感じ始めます・・。

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フルーツ王国のフルーツ屋さんでフルートタルトをゲット

お次は、、初めて「鶴岡」にやってきました。駅はちょっと寂しめだったけどσ^_^;、今日のテーマ、奥田シェフのお店を覗いたり、駅前のお菓子屋さん「清川屋」で、個包装の無添加おやつをいくつかゲットしたあと、かわいらしいフルーツ屋さん(兼かわいいカフェ 青森屋)へ。 ポチはここでメロンジュースをいただき、ホテルで食べようとフルーツタルトと、砂糖をほとんど(1〜3%しか)使っていない自家製のジャムを数点(桃、さんらんぼ等)ゲット。とても良いお店でした。

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カフェはお部屋がたくさんあって賑わっていました。

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無添加!地のもの!

10年めの「アル・ケッチャーノ」

今回、山形旅行を計画するにあたり、行程に絶対組もうと思ったのは、奥田シェフの原点のお店、鶴岡市にある「アル・ケッチャーノ」です。このブログでも10年前に(汗)書いてるのですが、当時奥田シェフが横浜のホテルに庄内の食材を空輸し、弟子の方々が奥田イタリアンを調理・再現し、シェフが全ての料理一品一品について事細かく説明してくださる、という夢のような会(過去記事①  " 過去記事②)に行ってから、いつか現地で彼の世界を見てみたい、食べてみたいと思っていたんでした(そしていつのまにか10年!うそー!)。その後の彼のご活躍は、いまや地元山形や東京に留まらず、北海道だの電車の中だの三重、広島、鎌倉だの・・etc.・・数々の食のプロデュースがあることは知られている通り。ちなみに銀座にある「ヤマガタ・サンダンデロ」も美味しいですし、階下の「おいしい山形プラザ」は今でも週一で通う、私の行きつけのお店です(山形の産直野菜が安くて美味しい!)。

今回は鶴岡市に最近出来た話題のホテル「スイデンテラス」(←次回書きまーす)に居を取り、予約して夕方(ポチ運転の)車でお店に向かいました。

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聞いてはいたけど、本当にファミレスみたいな外観!

黒板に書いてあるメニューも長い間憧れていた光景。もともと地元のレストランを居抜き(?)で受け継ぎ、そのまんまだという内装は、素朴過ぎ・・・。でもそれが返って良いわけよ(笑)。

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カッペリーニと蟹サラダ 奥田ふう

今回はシェフのおすすめコースの中では軽めのBコース(¥7,700税別)を予約していました。まずは3皿(奥田さんのコースは少量多皿です。)庄内産ひらめと庄内浜の塩(月の雫)で味わう冷たい細スパゲティですね。薄味でも美味しい、奥田イタリアンここにありです。(これね、10年前と同じなんですー。魚から出る水分を"うまみ"として昇格させ、オイルに混ぜちゃうんですよ!・・・というオタク解説をお知りになりたい方は過去記事をご覧頂ければ幸いです。m(_ _)m)右はずわい蟹ときゅうりをマカダミアナッツオイルで和えたサラダ仕立て。パクチーがアクセント。写真にないのですが2皿めに庄内浜のスズキをレモンでシメ、セロリと和えたセビーチェが出ました。海のもの3連発、美味しゅうございます。

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稚鮎の田楽仕立てとはえぬきのrisotto

お次は珍しいナスの田楽。三瀬産の稚鮎の苦味と食べて下さいって。メモに寄るとフェンネルの香りがある、と書いてあるけど、実はあまり良く覚えていない(^^;。この料理はたしかお弟子さんのスペシャリテなんじゃないかな?(未確認です・銀座でも食べられるようです。)下は庄内産の栗(←9月でした)とはえぬき(山形産のブランド米)のリゾット、上に乗っているのはプロシュート(生ハム)です。塩分は相変わらず最小限。なのに美味しいです。

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庄内豚のグリル、緑のアクアパッツァ

リゾットの次はアクアパッツァ。いただいたメニューを見ると「MIDORIのルッコラアクアパッツァ」と書かれています。構成は、ルッコラのソース、みずの実、三つ葉、いんげん、ズッキーニ、お魚は「キンカラ鯛(庄内名)=連子鯛」真鯛ではありませんが美味しかったです。

左はメインその1の庄内豚(山伏ポーク)のグリルに奥田ふう「だし」ぞえ。山形の郷土料理である「ダシ」をアレンジしたピクルスふうの添え物(みょうが、きゅうり、ピーマン、セロリ等)で一緒に食べると大変美味でした。パンはセモリナ粉のパーネ・プリエーゼ、多加水チャバタ、ローズマリーのフォカッチャです。

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いちじくフェデリーニと山形牛、デザート。

だんだんお腹いっぱいになってきますが、ここでパスタがーー。しかし庄内産の新鮮なイチジクとトマト、自家製リコッタ(スタッフがしぼるヤギミルクから作る!)+フェンネルのパスタ、これを食べないわけにはいかぬぅぅぅ、・・・そしてうまい(笑)。

メインその2は「丸山さんの羊のアロースト(とそうめん南瓜のマリネ)」これもここの定番です。なのに、画像を撮り忘れました(すいませんー、過去記事とまったく同じなんでそちらをみてください・・・)。ポチは羊がだめなので、山形牛に変更していただきました。ハーブマスタードと竹炭塩です。最後のデザートは洋梨(レッド・バートレット)のクリームブリュレ、塩ミルクのジェラート、カボスでした。ポチはコーヒー、私はカモミール+はちみつ。

給仕してくれた若い男の子はまだ修行中だとか。こんなうるさいおばちゃん相手にするのはちょっと気の毒でしたが・・・。なお、私達を含むこの日のゲストはほとんどが「観光客」だった気がします。

おなかいっぱーーーーーーーい。そして満たされている。10年めのアル・ケッチャーノ。昔と同様、料理は奥田シェフがやっているわけではありませんが、彼いわく、「私の料理は誰でも出来る、惜しみなく伝授する」であり(そこが凄いところ)、素材も調味料や水の使い方も既にきちんと確立されているからこそ、10年経っても変わらない味とおいしさを提供していただけるわけなのです。(ほんとメニュー構成、及び素材はほとんど10年前とおなじ!!)。

ということで、想定よりも満足し、ホテルに戻ったのでした。

変わらない、ことの凄さ

たくさんの支店・たくさんのプロデュース店が出来て、ますますご活躍なのも凄いんですが、この原点があるからこそ、の奥田シェフなんですね。奥田シェフのように昔から地元に根付き、生産者と共に生きる素晴らしいシェフは私が知る限りでもたくさんいらっしゃいますが、志高いなあ、と思います。今日発売された、「ゴ・エ・ミヨ」日本版でも、品川の有名なあのお店とともに、そういう地方のシェフも評価され始めています。流れはこっち、でも、ああ言う日本人が大好きそうな格付けシステム、個人的には、あまりにも庶民に敷居が高い時点でどうなのよ!?とは今も昔も、永遠に思ってるけどね(大爆!)

山形県鶴岡市の「アルケッチャーノ」はオススメです。テロワール感、てとこが東京のレストランとは違います。しかし、銀座の「ヤマガタ・サンダンデロ」でまずは美味しいパスタもどうぞ〜。

restaurant.ikyu.com

以下↓の過去記事もお読み頂ければ幸いです。(10年前のですが(^^;;)

www.umemomoko.com

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こちらは「サンダンデロ」に行った時の記事です。↓

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以下は一連の山形旅行の記事です。よろしかったら!

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本日もお立ち寄りいただき、ありがとうございました!