まだまだ先が見えない新型ウィルス。私は呼吸器系が弱いので、かかったら危ない部類(汗)。日頃から免疫力を高める生活をしないとね!治まったら、旅行行きたいー、美味しいもの食べに行きたいー。ご一緒に、頑張りましょう。
では、懲りずに山形記の続きです。
蔵王(山側)から庄内地方(海側)に足を延ばした目的は「アル・ケッチャーノ」(過去記事はコチラ)と、この「九兵衛旅館」でした。(くへえ旅館、と読みます。)だからかなり期待して入ってます。 サイトはハデな感じだけど(欲言えばもうちょっとおしゃれでもいいかも・爆)実際はとても落ち着いた設えのステキな宿でしたよ。
鶴岡の奥座敷と言われる湯田川温泉
けして派手ではなくポッとひっそりある感じの温泉街なんですが(鶴岡の街中から30分以内で行ける)その歴史は古く1300年前(!)に遡るとか。うーん、すごい。観光協会のサイトをみるとさらに「源泉掛け流し宣言」をされています。厳密に言うと、加温だけしているところは(この旅館も含めて)あるのですが、加水と循環は一切されていません。"ちょいと掘ってみました温泉"とは違い、それだけの資源がいまだにある本物の温泉地ということですね。ということで、宿を楽しむことが最優先の私達、酒田まで出かけたにも関わらず寿司だけ食べてパピューンと帰り、チェックインタイムの14時にしっかりとイン!
今回繁忙期ではないということで、お部屋をグレードアップして頂いた模様(スタンダードで予約していました)。「あくまでこちら(宿)の都合です」という控えめかつ、客に負担をかけない、宿の方のご説明が好感。良い宿なのです。
お湯好きにはたまらない!
大浴場、露天風呂、貸切(空いていれば使用可)と、お風呂設備には困らないお宿なのですが(もちろん温泉風呂付きのお部屋もあります。)、すぐ近くの姉妹館「珠玉や」のお風呂も貸切りで使える(なんと3箇所!)というので、取るものもとりあえず、そちらに直行しました(徒歩1分)。
こちらにはその日の昼間と、次の日の朝と、2回楽しませて頂きました。いやー、最高のお湯です。しかもレトロで素敵な館内でしょ。
作務衣で近所を歩くとすぐに共同湯が。「正面の湯」(大きいほう)と「田の湯」(九兵衛旅館の隣)。こちらは加温すら無し、加水・循環は当然無し、しかも全国屈指の「新湯注入率」だそうです。うらやまし過ぎ・・・・。旅館の温泉設備も風情が有ってなんともいい感じです。お風呂好きには本当に天国。しあわせ。
期待以上!の大満足夕食
さてさてさて、メインイベントの夕食です♪♪ 美しく、かつ、美味しかったのでこちらも画像満載でいきますねー。
季節は9月中旬(2019)。
1、とうもろこしの和風ムース
1、お造り 黒ムツ、アラ、本鮪、生鮹 ポン酢醤油も添えられます。
美しさといい、味といい、これ以降のお料理に期待感まんまん、超ご機嫌(笑)
1、前菜。チーズ豆腐、黒バイ貝、イワシの絹田巻き、春菊ともって菊の煮浸し太白胡麻油
チーズ豆腐はクリームチーズと生クリームを片栗粉で練って固めたようなものでしょうか、見た目でノックアウト(笑)でしたが、美味しかった〜、早速マネします(笑)。イワシも美味しかったです。もって菊(赤い花びら)は山形定番ですね。
1、地魚、ハタハタの醤油焼き
1、バジルと夏イカのフリット 塩辛タルタル添え
1、地野菜、なすそうめん
ハタハタは卵のじゅるる、がちょっと苦手なのですが、これは美味しかった。ポチは大好物。塩辛のタルタルは私も作りますが、そこにバジルのフリットってのがさすが!当たり前っちゃ当たり前だが、イカもカラリと揚がって日本旅館で出てくる料理にして斬新! でも美味しいので、有りです。女子ウケ100%保証(笑)。カメラマン(私)がヘボで申し訳ありません。このプレゼン(プレートアップ)、素敵なフレンチ盛りだったのに・・・。右下は、まだ食べ残していたムツの刺身をタルタルバジルで行ってみた♪の図。そして、片栗粉をまぶされてちゅるんとした茄子そうめんも美味。
ハタハタとイカだけでも十分メインぽかったけど、最後の追い討ち(笑)は
1、山形牛ステーキ(和風ガーリックソース)といくらごはん・・・。
1、特別栽培のはえぬき(山形が誇るお米)。
1、里芋ときの子のお味噌汁
です。ああ、マジしあわせ。(牛にもタルタル付けてるし・笑)
最後の手作りデザートは、「木苺ソースのクリームブリュレ キウイシャーベット、庄内麩のフィユタージュ」って、手抜き一切無しですね。板麩をフィユタージュ(パイ)って、オシャレです。お料理全般、若干若者を意識しているのか、料理長がお若いのかな?とは思うものの、お料理(研究)がお好きなのは確かかと。ご担当の方がちゃんとしてるんですね。宿泊料金によってはもっと豪華なものが足される可能性はあるのかもしれませんが、もう、これで大満足です。(てか、コスパ抜群です。)
その感動は朝ごはんでも♡
お部屋を開けた瞬間から美味しそう(笑)。旅館の朝ごはんが良いとリピ率絶対上がりますよね。
小松菜の野菜ジュース(ヨーグルトとリンゴジュース)、漬物、いか刺し、長芋煮、塩納豆、うどけんちん(しらたき、牛肉)
茄子、オクラ、トマト、かぼちゃなどのサラダ、ドレッシングはネギと黒胡麻。ちゃんと生の鮭を焼いたもの(このへんは美味しいハズ→当たり!)卵焼きも手抜き無し、美味。あつあつの出来立て豆腐(庄内産花塩・・1番結晶のにがみがあまりない塩)、温泉水で炊いた特別栽培庄内つや姫(←昨夜は"はえぬき"でした。)言うことありません!美味しくいただきました。おかゆも選べるそうです。
きなこプリン(青大豆きなこ、黒蜜がけ)、シャインマスカット(旬)と巨峰(旬)のゼリー、梨をくりぬいたもの、レーズンのアングレーズ添え。全部美味しかった!
ロビーでコーヒーか紅茶のサービスをいただけます。おしむらくはこれがお部屋でいただけたら完璧(チェックアウトがありがたくも11:00なので)・・・それから、これだけ拘っているのに夜も朝も全部有田焼なのが気になるっちゃ気になりました(デザインして有田で焼いて頂いたオリジナル器もあるとかで、売店には有田焼が売っていました)、、、、いやいや、多くは望みません。この価格でこの食事、温泉、実力のある旅館です。
吉永小百合さんがJRの「大人の休日倶楽部」撮影でお泊まりになったこともあるとか。その他館内(と姉妹館)には鶴岡市出身の作家、藤沢周平さん原作の映画のDVDの貸し出しがありました。ポスターが貼ってあって、なんか映画旅館?みたいな感じでした。古い温泉街の風情と相まってレトロで良い雰囲気です。メゾネットで部屋に温泉風呂がついたタイプのものもあるようです。親を連れてきてあげたいなと思う旅館でした。
旅行評論家とまではいかないけど、イイトシなのでこれでも国内外の経験値は豊富、自信をもってオススメ致します。擬似旅行としても楽しんで頂けましたら幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました!m(__)m
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