麺料理が続きましたので、このへんで別の食べ物を。
今日は、バクテー(肉骨茶と書く!)です。
毎回わたしのこの冗漫な文章の中に料理の説明文を書くと
結局よくわからん、ということにもなりかねないので、
今回からは、最初にポイントを書くことにした。
■バクテー(肉骨茶)
・文字通り、スペアリブのスープ煮(黒い版と白い版有り)
(必ずお茶を飲みながらちびちび(バクバク?)食べるけど、
お茶が入ってるわけではないです)。
・もともとは中国料理。でも今は、マレーシア・シンガポール・
(にとどまらず)タイなんかでも広く食べられている有名日常食。
(でも、食べているのは、主に中華系の人です。)
・発祥(というより、原形)は中国の福建または潮州だが、
東南アジアでのブレイク(発祥)はマレーシアの港町「クラン」
そのあたりの港湾で働いていた華僑の人たちのスタミナ(朝)食で
そこから広がっていった(栄養が有って美味しかったからだ~)。
最初に作ったのは、クランの漢方医という説もあります。
・白スープの潮州系と目にもこってりした黒いスープの福建系がある。
個人的にはぜんぜん別物と言えると思う。
・白系の味:すっきりした豚肉の透明スープにコショウたっぷり。
にんにく塩味(骨肉も固めです。)
・黒系の味:ちょっと中国漢方系の効いた甘醤油味。
(野菜も入り、肉も柔らかめの"鍋"って感じ)
どちらもポイントは皮付きで丸ごと煮込んだにんにくの風味。
↓蛇足
・現地日本人駐在員にバクテー中毒者多し。
「俺はだんぜん白だね」とか「あたしは黒よ」
などと呑みながら話す(話してた・笑)。
シンガポールは白いスープ(潮州)が主流で
マレーシアはだいたい黒(福建)かなぁ、というイメージが
ありますが、どちらでも両方食べられます。
シンでもマレでも専門店で食べるものですが、
やっぱり店によって味はさまざま。
野菜の有無も、漢方味の強弱も色もさまざま。
スープ真っ黒、というところもあります。
わたしたちはクランには行ったことがありませんが、
KL(クアラルンプール)で、超美味しいバクテー屋さん(黒系)に
行ってから病みつきに。
タクシーの運ちゃんにしつこく美味しいところを聞いて
見つけたその屋台、ほんと、美味しくて、何回も行ってしまった。
生まれてはじめて食べたときに
「ん?なんかの味に似てるな」と思ったのだが、思い出した。
博多で食べたモツ鍋(醤油系)に微妙に似ています(美味しいよねー)。
いろんなところへ旅行等に行き、わたしたち夫婦には
「死ぬ前にもう一度食べたいものリスト」ってのがあるのだが、
イタリアはフィレンツェで食べた「黒トリュフのパスタ」と共に
KLのこのバクテーはいまだ上位(笑)というくらいはまったのであります。
(余談ですが、黒トリュフは欧州人が夢中になるのが
はじめて解った、というくらい美味しかった。
たっぷり乗っていた、というのもありますが。
日本であんな美味しいトリュフ食べたことない。
っていうか、食べられないし。ーー;)
さて、このバクテー、
現地には家庭でも作れるように「肉骨茶の素」なるコブクロが
売っているので、数種類買って試してみました。
しかし、にんにくをたんまり入れても、小さな鍋でどれほど煮込んでも、
日本の「うなぎ屋のタレ」よろしく、
一朝一夕にあの味は再現出来なかったのでした。
ちなみに、シンガポールでも何店か白系スープ屋に行きましたが、
KLバクテーほどの感動は夫婦ともありませんでした。
KLは物価も安いので、値段もシンガポールの半額くらいだしね。
(美味しいものもたくさん有るし、
大都会?だし、(ブランド物も売ってるし、)
若い女性にもKLおすすめよ・笑)。
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