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食オタク主婦ブログ

その4 バクテー(マレーシア)

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麺料理が続きましたので、このへんで別の食べ物を。

今日は、バクテー(肉骨茶と書く!)です。
毎回わたしのこの冗漫な文章の中に料理の説明文を書くと
結局よくわからん、ということにもなりかねないので、
今回からは、最初にポイントを書くことにした。

■バクテー(肉骨茶)

・文字通り、スペアリブのスープ煮(黒い版と白い版有り)
 (必ずお茶を飲みながらちびちび(バクバク?)食べるけど、
 お茶が入ってるわけではないです)。

・もともとは中国料理。でも今は、マレーシア・シンガポール
 (にとどまらず)タイなんかでも広く食べられている有名日常食。
(でも、食べているのは、主に中華系の人です。) 

・発祥(というより、原形)は中国の福建または潮州だが、
 東南アジアでのブレイク(発祥)はマレーシアの港町「クラン」
 そのあたりの港湾で働いていた華僑の人たちのスタミナ(朝)食で
 そこから広がっていった(栄養が有って美味しかったからだ~)。
 最初に作ったのは、クランの漢方医という説もあります。

・白スープの潮州系と目にもこってりした黒いスープの福建系がある。
 個人的にはぜんぜん別物と言えると思う。

・白系の味:すっきりした豚肉の透明スープにコショウたっぷり。
      にんにく塩味(骨肉も固めです。)
・黒系の味:ちょっと中国漢方系の効いた甘醤油味。
      (野菜も入り、肉も柔らかめの"鍋"って感じ)
 どちらもポイントは皮付きで丸ごと煮込んだにんにくの風味。

↓蛇足

・現地日本人駐在員にバクテー中毒者多し。
 「俺はだんぜん白だね」とか「あたしは黒よ」
 などと呑みながら話す(話してた・笑)。

シンガポールは白いスープ(潮州)が主流で
マレーシアはだいたい黒(福建)かなぁ、というイメージが
ありますが、どちらでも両方食べられます。

シンでもマレでも専門店で食べるものですが、
やっぱり店によって味はさまざま。
野菜の有無も、漢方味の強弱も色もさまざま。
スープ真っ黒、というところもあります。
わたしたちはクランには行ったことがありませんが、
KL(クアラルンプール)で、超美味しいバクテー屋さん(黒系)に
行ってから病みつきに。

タクシーの運ちゃんにしつこく美味しいところを聞いて
見つけたその屋台、ほんと、美味しくて、何回も行ってしまった。
生まれてはじめて食べたときに
「ん?なんかの味に似てるな」と思ったのだが、思い出した。
博多で食べたモツ鍋(醤油系)に微妙に似ています(美味しいよねー)。

いろんなところへ旅行等に行き、わたしたち夫婦には
「死ぬ前にもう一度食べたいものリスト」ってのがあるのだが、
イタリアはフィレンツェで食べた「黒トリュフのパスタ」と共に
KLのこのバクテーはいまだ上位(笑)というくらいはまったのであります。

 (余談ですが、黒トリュフは欧州人が夢中になるのが
 はじめて解った、というくらい美味しかった。
 たっぷり乗っていた、というのもありますが。
 日本であんな美味しいトリュフ食べたことない。
 っていうか、食べられないし。ーー;)

さて、このバクテー、
現地には家庭でも作れるように「肉骨茶の素」なるコブクロ
売っているので、数種類買って試してみました。
しかし、にんにくをたんまり入れても、小さな鍋でどれほど煮込んでも、
日本の「うなぎ屋のタレ」よろしく、
一朝一夕にあの味は再現出来なかったのでした。

ちなみに、シンガポールでも何店か白系スープ屋に行きましたが、
KLバクテーほどの感動は夫婦ともありませんでした。
KLは物価も安いので、値段もシンガポールの半額くらいだしね。

 (美味しいものもたくさん有るし、
 大都会?だし、(ブランド物も売ってるし、)
 若い女性にもKLおすすめよ・笑)。

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