いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

ミネストローネ

イメージ 1

お天気下り坂です。

最近は本当に予報がコロコロ変わって、
予定が立てにくい・・・。

さて、今日はお弁当をお休みさせてもらったので、
今朝のスープを。

■ミネストローネ


今日の材料はセロリと玉ねぎとにんじんのみ。
これをよく蒸らし炒めして、塩を少し。
水と自家製のトマトピューレを加えてコトコト、
最後にとっておきのフリュイ・ド・メール(海の果実)という
ゲランド産の塩田に一番に咲いた結晶塩で味をつけます。

話が反れますが(藻塩の話で前に書いたけど~~;)、
この結晶塩は、本来ゲランドで「フルール・ド・セル」(塩の花)と
呼ばれているもので、「特産品」としてとても有名です。
ところが、他国も関わる経済論理?(商標や買収問題等)だけで
本国フランスでも一時この名前が使えなくなったようです。

つまり、郷土の誇りである特産品の名が他で使われた上、
自分達はそれを名乗れなくなった・・・、
その時、ゲランドの塩の昔ながらの職人さんたちはどう感じたのか、
ゲランドの普通の人々もどう感じたのか、
そして、係争まで起こさざるを得なくて・・。
なんか少し胸が痛くなります。

ただし、現在この争いは(善し悪しはともかく)、とりあえず
「両者とも名乗れる」という結論に至っているようです。

ところが、わからないのは、ここから。

本国での問題もさることながら、
実は日本はもっとややこしくて、
私の購入した結晶塩は、AOC(原産地呼称統一制)に匹敵するとも言われる、
ナチュール・エ・プログレ(ヨーロッパ農業衛生連盟)認定の
正真正銘ゲランド産の結晶塩でも、いまだ「フリュイ・ド・メール」のまま。
また、同じく認定されたゲランド産の別の生産者が作るそれは
「エキストラ・ファイン・ソルト」として売られていたりします。
二大産地で、本国では商標を持っていたカマルグでさえ、
日本では「ペルレ・ド・セル」(塩の真珠)と貼りかえて
売られているようだし(とっても苦笑)。

これはどうも日本のとある輸入販売会社が「ゲランド」という商標を、
また別のとある会社が「フルール・ド・セル」という商標を
持っているかららしいのです。

なんかおかしくないか?

素人なので本当のところはわかりませんが、
こう言っちゃ~なんだが、某国で「讃岐うどん」が
勝手に商標として認められたあの事件を思いだしちゃいました。
(ま、内容は違うけどね;)

私がどうこう言うことじゃないけど、
食に関する様々な問題が遅まきながら日本でも問われる中、
こういう情報をもっと知りたい、と思っています。
そして、身近な人たちに教えてあげたい、教えられたい。
(ま、気にならない人もたくさんいるでしょうが)(笑)

地産地消を考えれば、おフランスの塩を使ってること自体
エバレる話じゃない、それに、塩を選ぶ基準は
もちろん信用できるところで買うことだけど、
あとは好き嫌い、味覚の主観の問題だと思います。
でも、塩ひとつとっても、本当にピンきり、
良いものからサンザンなものまでいろいろあるのは事実。
どんな食べ物の品質でも、その中には「品格」自体が
入っていて欲しいですよね。

「食品の品格」でも書くかぁ(無理だって・笑)

ということで、長くなってしまった・・・。すいません・・・。
ホントすいません(笑)

*ブログ村に登録しています。
↓良かったらクリックして行って下さいね。↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ