いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

カルコット・マナー(Calcot Manor)のランチ

こちらはこの月曜日、バンク・ホリデー、と言って
なんだかよくわからないけど(笑)三連休。
 
年間でみると意外に少ない連休だし、いつ出るやも知れぬ帰国令に備え、
「急げ観光!」というわけで、初心者としてはかの有名な
 
ハート・オブ・イングランドコッツウォルズ地方まで
 
リフレッシュの旅 (実際はカーブートとアンティーク探しで忙しい旅・笑)
に行って参りました。
 
ウワサに違わずコッツウォルズはすばらしく美しいところ。
でも、日本人の皆様、
 
我が国が世界に誇る?北海道は美瑛町のあの丘
(♪この~木何の木、気になる木~♪、ですよ)とおんなじ景色でしたよ(笑)。
ま、も少し広いし、羊さんもいるけど。(イギリスの皆様すみません・笑)
そして、木々の茂る道路はまるで山景色のない軽井沢。
(視野が狭くてすいません・・)
 
ただ、日本と違うのは都心から渋滞なしでたった1時間半
こういうところに行ける、ということです。
オットとも「これじゃあ、毎週末コッツウォルズだね~」と一致。
 
(うっ、また切り詰めなきゃ・笑) 
 
それを二人の間では 「週コツ」と呼ぶことにしました・・・・・(爆)。
 
さておき、
いずれにしてもすばらしかった。
 
で、殆んど無計画だったのでレストランもいきなり電話して突撃!だったのですが
(宿だけは予約、しかし、泥縄では既になかなか取れず)、
なかなかオイシイところに当たりましたので、今日はそのうちのひとつ
メインレストランでとったランチセットをご紹介。
 
ランチはプリフィクス(前菜、メイン、デザートの中から
組み合わせ自由で2コース£19.5、3コース£23.5)、
その他、本日のスペシャルメニューとアラ・カルトがたくさん。
その素材の揃い方含め、パブではなくちゃんとしたレストランです。
ただし、プリフィクスのほうはそれぞれ3種くらいからしか選べません。
 
まあ、ランチに£20以上払うかどうかはともかく、
この雰囲気と味に対してはとても安い、と思います。
だいたいそもそも、テーブルに「塩・コショウ」が置いてないもん。
イギリスでは自分で味付けが基本ですから、当初心配でしたが(笑)
ちなみに前日にミシュラン・ひとつ☆のレストランにも(突撃でむりやり)行ったけど、
完全に軍配はこっち。値段は拮抗。
 
このおハイソなリゾート地、ちょっとこじゃれたレストランに行くと
そこそこの料理は出てくるものの、
前菜が£8~10、メインがだいたい£12~20
デザートが£5~8、というイメージで、
それにお酒を飲めば、一人だいたい日本円で5千円~・・・・というのが相場なようです。
もちろん、もっと安いパブや(おしゃれな)カフェもたくさんありますが、
要は有名観光地ではあまりロンドンと変わらない・・・・・・、ということです。
 
さて、下は前菜の自家製鴨肉のハムとサラダ
ハムはまったくクセがなく柔らかく、
じっくりと焼かれてマリネされた甘いビーツと良く合っています。
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お次は同じく前菜のローストビーフカルパッチョ、ソバヌードル、アジアンテイスト。
 
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おそるおそる注文したアジアンテイストも
メニューに間違って「SOBU NOODLE」と書かれたソバの付け合せも(笑)まあまあのお味。
ローストビーフは柔らかく(脂肪分も多く・爆)、味もしっかり、絶品。
 
メインはブッフ・ブルギニヨン
(とは書いてなくてビーフシチュー、ブルギニヨン風味だったけど)
これ、ちょっと味は濃い目だけと、トロトロ~でおいしーい。
 
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お次のメインは
 
「エイひれのソテー、バターケイパーソース」
 
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添えてある海草のようなものは「サンファイアー・グラス」といって
イギリスではポピュラーな魚の付け合せ。
(なぜか魚屋に必ずあるので最初は海草かと思ったが、
食べてみるとこれはおかひじきのようなもので、野菜です。
海辺で育つのかな?)
 
これが、旬のグリーンピースのマッシュと共に、絶品でした。
エイは「スケイト」と言うのですが、メニューに
「スケイト・ウイング」と書いてあったので、当初その名を思い出すまでは、
「田舎だから特別な鶏かなんかのウイングかな~?」と
二人してあっさりおなじ勘違い。
思い出してよかったーーーーー。
 
そういえば、エイひれは東北から北海道の人には
「かすべ」と言ってとてもポピュラーですよね。
以前から揚げかなんかで お弁当も作ってます、あのかすべです。
 
オットは魚好きなのに、エイ、というと韓国のクサヤ系「ホンオ」を思い出すようで
敬遠していましたが(あれはあれで素晴らしい食べ物よぉ~)、
食べてびっくり、ひらめのエンガワの超おっきい版
臭みの全くないフレンチに姿を代えて出てきた途端、 「ウマイ」だと(笑)。
 
いやはや、イギリス人がエイひれ・・・。
バカにしてたけど、きっと海辺の人たちは世界共通に
オイシイ海の幸を知っているのよね。
 
↓見よ、日本人的魚の食し方(笑)
 
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ちなみにこのかすべの軟骨は食べられるのですが、
煮付けや揚げたものと違って火の入れ方がささっとだったので堅かったです。
(逆に言うと魚の火の通し方は絶妙ですばらしかった。)
(残ってる茶色い部分をしごいて食べるとおいしいんだけど、
それはレディとしてやめときました・笑)
 
デザート(イギリスではプディングといいます。)も行かねばなりませんね(笑)
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上は、コースから選んだアマレットの香りのチョコレートケーキ、
ピスタチオのアイスクリーム添え。
下はワガママな私がアラカルト(£8.5!!これは超高い)で頼んだ、
キャラメライズド・レモンのタルト、本当はブラックカラントのアイスクリーム添えのところ、
レモンに酸味はないだろう・・とバニラに代えてもらったもの。結果、正解。
 
カルコット・マナーはイギリスでは有名なマナーハウスですが、
割とカジュアルに楽しめる、
名前そのままずばり「温室」の、明るいレストランです。
天気が良ければ中でもテラスでも、日本の都会から来たなら別世界でしょう。
めずらしく小さな子供連れでもOKで(要確認)、いろいろな意味でお勧めです。
 
泊まれないけどね(高くて) (爆)
 
↓外観です、すてき。
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