いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

ハドックのブイヤベース風

ロンドンで料理をしていて最近気がついたこと2つ。
 
ひとつは、全く砂糖を使わない料理が続いていること
日本では多かれ少なかれ、数種作る内、どこかで必ず使用していたもの。
気を遣って精製糖(白砂糖)を避け、甜菜糖にしてはいましたが。
 
ここで日本食を作るのは週に2回。
オットが休肝する月・火曜日の夜だけです。
この日だけは日本から持ってきた乾物やらを駆使し、
ごはんに乾物のお味噌汁、ロンドン仕入れの野菜料理と肉か魚料理少し、
といった感じ。
そこでしょうが焼きだの、なんとか炒めだの、
魚の煮付けだのを作ると、カスターシュガーの瓶を開けることになります。
でも、普段はその瓶が棚の隅のとりにくいところに置いてあっていい、
という感じです。
 
その他の日は自己流フレンチまがい、イタリアンまがい、
勉強しつつブリティッシュ料理を作っていて、本当に砂糖を使いません。
欧州でコース料理の最後に食べるデザートが異様に甘いのは
料理に砂糖を使わないからだ、という話は聞いたことがありますが、
確かに使いようがないのです。
ついでに書くと、我々アジア人が好む、塩からいもの(醤油含む)+糖分、
という組み合わせは欧州人の味覚には合わないようです。
(その割には、タイ飯が大繁盛だけどなぁ・・・。)
 
もうひとつは、醤油と味噌の強いにおい
日本の台所にいるときは当然、全然気づかなかったのですが、
(ついでに、シンガポールでも中華を作っていたので、気づかなかった)
日本から大事に抱えて持ってきた冷蔵庫の中に保存している
天然醸造の醤油、味噌、
週に2回のみ使用の所為とも思いますが、フタを開けるたびに
あら、こんなににおいが強かったのねぇ、という感じです。
我々にはもちろん良いにおいですが。
 
この、醤油・味噌の自己主張は、
こちらで感じるトマトソース(いいにおい~♪)や
熟成したチーズのにおい(時々うなるけど・笑)と同じ、
 
熟成したパルミジャーノ・レッジャーノ、ブリティッシュ・チェダーなどは、
本当に美味しくて後引き引き(笑)で、そのまま調味料になります。
事実、レタスにチェダーかけて食べてるし、
化学調味料をがばがばふりかける「野沢菜漬け」なんかには
こっちのがいいんじゃないか、と(先祖が)長野県人として考えてしまいます。
 
ちなみにあまた混ざったチーズのにおいはさすがに
フロマジュリー(ってか、英語ならチーズ屋でしょ・笑)に行くと
5分が限度(笑)。 オットは近づくのもダメ。
 
同じ様に欧州人がウチに遊びに来たら
鰹節だの醤油・味噌のにおいで最初は不快に感じるかも知れませんね。
(しかし、イギリス人はこの間の話、
強いキッパーを焼くにおい、は大丈夫なんだよね。)
 
成田空港は醤油くさくて、インチョン(韓国)はキムチくさいって言うし。
確かにニューデリー(インド)はカレー臭かったし。
 
ところ変われば、ですね。
 
ということで、ある日の魚メニュー。
こちらでは超ポピュラーかつリーズナブルなハドック
(小さめのタラみたいの)を使って
ブイヤベース風です。砂糖を使わない煮付けです。
 
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①ハドックは買ってきたら塩をして少し置き、
出てきた水分をペーパーできっちりふきとります。
新たに少し塩・胡椒。
 
②深めのフライパンで完熟のトマトとジャンボ玉ねぎ
(肉厚でジューシーで甘い)の適当ザク切りを
ガーリックオイルでさっと炒め、塩、タイムやローリエなどのハーブと
上から魚をそっと乗せて、水か白ワイン足し、
最初フタを開けたまま、途中からフタをして蒸し焼き。
 
③ちょうど魚に火が通ったところでパセリ。
 
簡単、美味。
 
てかさー、料理には砂糖使わないけど、
そのあと喰ってるデザートの糖分量は我々の比じゃないわよね~。