いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

ヴィクトリアン主婦のバター作り

今日はお天気も悪かったのと
緊縮財政対策?で渡英して初めて一度も外に出ず、
家事以外は寝転んでテレビを見る、というめずらしい一日だった。
 
・・・が、どうも性に合わず、そのままいまいち調子が乗らなくて
夕食の準備が滞ったまま・・・どおしよう・・・・(笑)。
 
ところで今住んでいる所は取り決めにより、
外に衛星アンテナが立てられず、
向きも悪いので日本語放送が見られないのです。
まあ、それを幸いと思うことにし、
英語の勉強も兼ねて毎日BBCを見ているのですが、
わかんないとこだらけ・・・・。
 
それでもまだニュースキャスターの英語は発音もハッキリしていて
CNN(アメリカ語)よりは断然聞きやすいけど、
(オットは米語のほうがいいらしいが・・)
バラエティ番組とか、街角インタビューなどの一般人の
超早口になるとやっぱりお手上げ。
 
しかし、そんな中、なぜかお料理番組とアンティーク番組だけは
(お料理は殆んど無くて不満だが、アンティーク番組は目白押し)
殆んど問題なく見ることが出来ます。
 
「好きこそものの・・・」とはよく言ったものですね。
 
ところで今日は2組の家族がヴィクトリアン時代(1800年代後半)の
農家の生活を体験する、という、Escape in Timeなる番組を見てました。
 
女性はパンを焼いたり、ゲーム(ジビエ)を処理!したり
男性は木を倒したり、鉄鋼を打ったり、
子供は手作りの木のおもちゃで遊んだり、と
「昔暮らし」を経験するのですが、
今日はバターを作る、という体験だったので面白くて
つい見入ってしまった。
 
バター作りは私もやったことがあり、
小瓶に脂肪分の高い生クリームを入れてしゃかしゃか振って、
「はい、一人分」って感じの単なる「体験」でしたが、
ヴィクトリアン時代の農家は、
それが毎日の必需品でもあるので、各家で大量生産。
 
8パイントというから、約4リットル以上の生クリームを
ハンドルのついた大きな樽に入れ、それを30分以上ひたすらぐるぐる回し、
バターミルクとバターが分離したらバターのほうのカタマリを
今度はこれまた木製のプレス機に移して(重たいのを)
ぐるっと押し回して更に水分(バターミルク)を抜き・・・・、
といった力作業が延々続きます。
 
これを一週間に一回作っていた、というのだから、
昔の主婦は働きものですね~。(日本もそうだったのでしょうけど。)
 
今はバターは買ってくるもの。
ミルクティーを飲みながら
テレビみて「ほおーっ」と感心しているだけの主婦もいますが(私のことよ)
昔は働くことそのものが生活であり、生きることだったから
「大変」とか「ご苦労なこと」とかの感覚は無かったのかも知れません。
 
出来上がったバターは
ちょうどサインズベリーズで買ってくる
「ジャージーバター」と同じ、黄色いカタマリ。
 
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保存のためにも塩を入れていましたが、出来立ての無塩バターを
焼きたてのパンに乗せて食べられたのもまた、
苦労して作った本人の特権だったかも知れません。
 
分離したバターミルクは要はホエー。
美容のために飲んだり、アイルランドなどでは
イーストを使わないソーダブレッドに入れてしっとりさせたり
さまざまに使われていたようです。
 
イギリスはバターもおいしいです。