この土日はロンドンから南東へ走ること一時間半、のあたりの
ケント州で大きめのアンティークフェアが2日間あるというので、
地パブの地エール(地酒ってやつね)でオットを釣って
泊りがけで楽しんできました。
えー、アンティークフェアに泊りがけで行くのぉ??
・・・てなお声が聞こえそうですが、
ストール(店というか屋台というか)が500~くらいあるので、
とても一日では見切れない、というのが経験上の判断。
まあ、地パブ(INN)に泊まるというのもなかなか楽しいものですし。
会場の近くには英国一?美しい、と言われる
リーズ城、とやらがあるのですが、
・・・とりあえず城なんか行ってられるか、というのが教養のない私の正直なところ。
(オットは行きたいみたいだけど・笑)
さて、今回泊まったThe Black Horse INNは
たまたま会場の目と鼻の先だったし、
エール(地ビール)がおいしいと書いてあったので即決したのですが、
後からよく見てみるとAA(英国自動車協会、ホテルのランクリストを出してる)
やその他のリストでも四つ★、
複数の予約サイトでも使用者のレイティングが高く、どうも人気らしい。
実際予約と同時に(!)電話が鳴って
「もし夕食も取るならそれも早く予約したほうがいいですよ」だって。
(従業員は親切です。)
(基本B&Bなので朝食込み、のみの一泊料金、
ダブルで£90(一部屋分)、平日は£85)
結論から言うとまあまあ、でした(笑)。
部屋はモダンでとてもキレイ。
設備含めインというよりホテルと言っていい快適さ。
こんなところに・・・と思う田舎の丘に隠れるようにあり(素敵・笑)、
敷地も結構広く、部屋はビルディングではなく、平屋のコテージ風。
庭には鴨や鳥さん(名前がわからん)たちがいっぱいちょろちょろして
とてものどかです。この辺はすごくいい。
ただ、なんちゃら賞を取った、とか言う
(イギリスにはこの頭文字がつくレストランがあちこちにある・笑)
パブの料理は、、、、普通です。
まあ、日本人で、(在英)初心者の私がイギリス人の味覚をあれこれ
言うのは(今は)やめときますが
(いや、おいしいものもたくさんあるのよ・笑)、
これではこの先の
ドーバーから入ったお隣の国の人(天敵?!)からは
やっぱりバカにされちゃうでしょう(笑)。
まずくはないです。念のため。
イギリスのパブ料理の普通の量(超多い)で、3コース
(前菜・メイン・デザート)、
一人£22くらい(3000円くらい)はなかなかリーズナブルです。
うちはオットしか、それも地エールしか飲まないので
(2人ともワインを飲まないので)
とてもリーズナブルに感じます。
ケント州の田舎、と考えるとそれほどでもないのかも知れませんが。
ただ、ここのウリ、地元産のフルーツ・ワイン、だそうな。
ワインに詳しくない私でも「おいしいのかいな・・・?」と思っちゃうが
インのレセプションにはたくさんの自家製ジャムと並んで
それらが売られていました。
それでは、パブと料理と、併設のINNの雰囲気を。
Shredded Baby Gem Lettuce, Succulent Marinated Prawns, Brandy and Dill Marie Rose Sauce served with Brown Bread and Butter
↑前菜です。シュリンプ(小エビ)は臭みも全くなくおいしいのですが、
プリプリ感はいまいち。しかも、ディルの香りがいまいちの
サウザンアイランド系+レタスの千切りってやっぱいまいちかも・・・。
Locally Smoked Salmon filled with Smoked Trout Mousse served
with Granary Bread and Butter and a Lemon and Chive Crème Fraiche
with Granary Bread and Butter and a Lemon and Chive Crème Fraiche
↑前菜2。この地スモークド・サーモンは美味しかった!!
うちがいつもケチって買う、モリソンズのフツーサーモン(笑)と比べると
雲泥の差・・・・・・これはお金を出して絶対食べる価値あり・・・。
サーモンを食べ続けてよかった(TT)・・・と思ったひととき(笑)
しかし、トラウトムースとフェリーチェ(サワークリーム)は
トゥーマッチ(有りすぎ)。
Slow Roasted Belly of Pork with Truffle Mashed Potatoes,
caramelized pairs with a Port Sauce
↑当初、甘めのソースに惹かれ、私が選ぼうとしたポークベリー、
隣の太鼓腹のオッサン(英国人)が頼んだのが来て、
見てやめたんです(笑)
そしたら、普段私と共にベジタリアンのフリをしているオットが横から、
「オレ、アレ!」だと(笑)。
かくして、ローストポークベリーは固めで肉質もいまいち。
おかしいなぁ、肉料理は塩さえ振ればたいがいOKなんだけど・・・・。
ソースはおいしいです。カラメライズドのペア(洋ナシ)は甘くしすぎ。
メイン2
イギリスには「スパゲティ」「スパゲティーニ」というものがありません。
いや、ロンドン市内にアマタある高級イタリアンにはあるのかも知れませんが、
少なくとも私の行くようなカジュアル・イタリアンには、ナイ。
あるのはリングイーネのみ。
ペンネやコンキリエをリングイーネに変えてね、ってのは
いくらでも快くやってくれるが、長く細いスパゲッティを食べようとしても
食べられませんので、あしからず。
肉に食指が動かず、頼んだ私が悪かったのだけど、これはうどん(笑)。
アルデンテっていう単語もない。
(あ、細うどんにボロネーゼかけて食べられるところはブリティツシュ・イタリアン・デリ
(なんのこっちゃ・・・)に必ずあります・・・・笑)
しかし、シェフの名誉のために。
プロウン(タイガー海老)はぷりっぷり、その処理含めて
中国人と張るくらいの「海老使い」。これはすごく美味しかった。
でも、やっぱりイギリス人同様、わたくし、塩と胡椒を
ガバガバと振らせて頂きました。
そして、ちょっとオイリー。
・・・残念。
Sticky Toffee Pudding with Butterscotch Sauce and Vanilla Ice Cream
スティッキー・トフィー・プディング
イギリスの伝統的なデザート。今のところオットも私もハマっているのですが、
これはこれでまたまた後ほど詳しくレポします。
簡単に言うと黒蜜他の暖かいスポンジケーキにバタースカッチソースが
かかっていて、たいていアイスクリームとかクリームと一緒に食べる、
太鼓腹一直線モノ(しかも激アマ)。
でも、、、、、おいしいのよ・・・・。
Traditional Kentish Bramley Apple Pie with Custard
だいたい知ってて、予想はついていたのだが、
ケンティッシュ(ケントの)っていうから・・・・名物っていうから・・・
泣く泣くチーズケーキを蹴って頼んだのに・・・・・。
アメリカの暖かいアップルパイw/アイスクリームにも負けるし、
タルト・タタンの国から来たら激怒!?
英国ではカスタードもよく食べます(デザートにかけます)が、
ショートクラスト
(層になったパイではなく、バター味のしないクッキーのようなタルト生地)
とともにもう少しだけ改善の余地有り・・・・・。
(これもおいしいところもあります。)
(↑いちいちのフォローがむなしい・・・笑)
さて、長くなってしまったのでINNの雰囲気については明日レポします。
つづく。