いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

The Hand and Flowers(マーロウのレストラン・パブ)

オットの遅い夏休みで、湖水地方を含むイングランド縦断の旅
(とまでは行かないけど・・)より戻ってまいりました。
時差ボケ(?)中です(笑)。
 
さてさて、事前学習で夢中になって見ていた、
Lakes On a Plate(お皿の上の湖水地方、こっちのグルメ番組)じゃないけど、
案の定、
美味しいものがたくさんあったので持ちネタ豊富ですが、
小出しにして(笑)おいおいご報告します。
 
その前に、
 
(帰る途中の高速で、ロンドンに帰りたくない(TT)・・・などと
身分もわきまえない贅沢なことを言っとりましたが、・・・)
 
早めにロンドン近くに入れたので
ランチに立ち寄ったマーロウのちょい有名店、
The Hand and Flowersをご紹介します。
 
マーロウってどこよ??
ってなとこでしょうが、ロンドンの西隣(バッキンガムシャー)にある小さな村で、
いつぞやのジャーニー(在英日本人向け新聞)にも載っていましたが、
知る人ぞ知る、
①「フランケンシュタイン」が執筆された所、
②そして釣り人ならマスト・ゴー?の
有名ホテル「コンプリート・アングラー」 (リンボウ先生のエッセイにも出てくる)
(釣り人のバイブルと言われる随筆(これもここで執筆された)からとられた名前)
、が、あるところなんだそうだ。
 
オットと違って、そんなことにはさして興味のない無教養の私の関心は
 
この村に結構おいしいレストランが複数あるらしい、
 
ということであります(笑)。
 
ガストロ・パブ風のこの店は、ミシュランひとつ星を獲得しているとか。
 
他国のガイドには興味ないが、
 ( でも英国人の有名・無名シェフはこぞってこの星の獲得をめざしている・・・・ )、
 
現時点、バイブルにしている本国の
「ザ・グッド・フード・ガイド(2011)」
( この本のクッキング・スコア、というのが結構信用できる )でも、
南東の読者投稿年間一位の別の店
( 必ずしもクッキングスコアの高さと一致するとは限らないが・・・)もあるし、
他にもチェルシーの有名店
オーバージン(米語でなく、英語で茄子って名です・・・)の支店もあるし・・・。
(↑最近マーロウ一本に絞ったらしい?)
 
まあ、そういうわけで、なにやら匂うのよ(笑)。
 
ロンドンからこれだけを目的に来る気はあまりしないけど、
(高速で40分~1時間くらいです。)
何かとセットで行こうと思っていたのでちょうど良かったというわけで。
 
話を戻して、そんな複数の候補がある幸せな中で(笑)この店を選んだのは、
ランチセットの安さからで、なんと2コースで£10、3コースで£13、です。
ロンドン市内でこの価格を探せないことはないのですが、
有名店ということを考えたらやっぱり一見リーズナブルです。
 
さて、その内容は??
 
イメージ 1
 
最初にコンプリメンタリー(料金に含まれる)のブレッド
サワードゥー(天然酵母パン)とソーダブレッド2種類、
無塩バターに塩(たぶんモルドン)
ホワイトベイト(ポピュラーな小魚)のから揚げが出てきます。
ジャーニーの紹介でもそうだったから、これはいつも
決まっているのかも知れません。
 
イメージ 2
 
サワードゥ好きにも満足の美味しさでしたが、
ソーダブレッドはもう少しモロモロ感があったほうが好きです。
 
ホワイトベイトの揚げ方はさすが、
日本人のプロ(釣り人?笑)が揚げる
「わかさぎのから揚げ」と同じような感じでぱっちり。
 
この魚、英国ではイワシやニシンの子を指し、
いわゆる「白魚」と訳されると違うものなのですが、(お腹が少し黒くて丸い)、
ともかくわかさぎのように少し苦味があって美味しい小魚です。
本来は旬が有るもの。ただし、揚げ方が上手ければ、冷凍でもいけます。
海辺のほうのレストランなどではなおポピュラーで
どっちゃり「メインじゃないの??」という量で出てきたりしますが、
あくまで前菜(スターター)メニューだけに載ってます(笑)。
(↓途中で別の日の写真ゴメン)
イメージ 3
 
イメージ 4
 
ピカリリー(Piccalilli)とは英国ではポピュラーなピクルスのようなもので
主役はカリフラワー、他にきうりとか玉ねぎとか、が入っています。
味はなんとなくカレー・マスタード・酢漬け、な感じ。
要は福神漬け、みたいなモンなのでいろんなメーカーから
瓶詰めものが出ていますが、だいたい「酸ぅっぱっっ」です(笑)。
 
でも、他のピクルスやチャツネ類もそうですが、
組み合わせを知って肉料理やサンドイッチ等に上手に使うと
途端にとても美味しくなるので
英国料理も見逃せない、と最近常々、心の底から(笑)思っているのです。
 
さて、その前菜ですが、
少々手抜きな感じは否めませんが、柔らかくていいハムだなぁ、
という感じでした。美味しかったです。
 
イメージ 5
 
セロリアックのクリーム・スープにカリーオイル、
(揚げ)玉ねぎのカレー味揚げ団子(二度揚げ!!?)添え
このスターターはインド料理が普通に食卓にのぼる
とても英国チックの組み合わせな気がする。
(フランス人はやらない・か?笑)
オニオン・バージはスーパーでも良く売られています。
でも文句なく美味しかったけど。
 
イメージ 6

 
イメージ 7
 
さて、メインですが、
これは二つともすこーし「うーん・・・」が出ちゃいました。
(ハイ、ミシュランの調査員ですから・笑)

特にラザニアは、このレストランの名前を冠しているのですが、
少し味がぼけています。お肉も味が抜け気味。
お肉自体たっぷりなのですが、カタマリのままどーんと入っていて
フツーの細かいミートソース入りの、そして
どっちゃりチーズのラザニアが食べたい、と思っていると、
(ウチのオットだと)
、拍子抜けします。
 
一方、カスレのほうも、この国の
どっぷりスリーコース文化を考えるとかな~りこじんまり。
(ストゥヴのこのスキレット、すごく小さいです。)
小食の(??)私にはちょうど良かったけど、
男性だと、日本人でも足りないのでは???
上の自家製塩豚も少し味が抜け気味。
 
煮込みでも、味が抜け気味、というのが一番のマイナスポイント。
ただ、安さを考えると文句ほどのことはないのですが、
ミシュラン・・と思うと、、、、ランチのセットのメインとしては
どうかな、と思います。
 
最後はデザート
 
イメージ 8
 
イメージ 9
 
デザートは特にこの「フール」
(果物のピュレと質のいい生クリームを使った
ふっわふわのムース風デザート・イギリスではポピュラー)は絶品でした。
 
ちょっと記憶があいまいなのですが、
下にクインス(マルメロ・かりんみたいな果物)か何かの
ジェリーが入っていて相性もばっっちり。
あっと言う間にご完食(笑)。
これも、ジャーニーに載っていたのでここの定番(果物が変わる)のようです。
 
ラム酒をふんだんに使ったババと苦いキャラメルのアイスも
グッド・マッチング、ただ、お酒が効き過ぎていて、
運転担当中の(でも酒好きの)オットが半分残したくらいですから(笑)。
 
メインには少しだけがっかりしたけど(デジカメをどう角度変えても
ジャーニーみたいなたっぷり映像にはならないんだよね・・・笑)、
でも、トータル考えるとお得感はちゃんとあります。
 
ちらっと見た限り、(てか凝視してたけど・笑)
他の人の食べてたアラカルトのほうの見た目は大変良かったので
そっちがお薦めなのかも知れませんね。
(でも、高いのでたぶん行かない・・・・)
アラカルトでなぜかほとんどの人が
フィッシュ&チップスを食べてたけど・・・・
 
・・・・わからん!(笑)
 
この日、実は、平日の昼間だとナメてかかり
突然行った私達に当初「満席です」と。
 
すいませんでした(笑)。
 
他に行くアテもなく、外なら空いてると言われ、
「OK、OK」、と行って滑り込ませてもらった次第です。
(普通、欧米人の行くところ、外が満席なのだが、この日は天気が悪く、
さすがの英国人も寒かったらしい・・・)
(思い切り雨もきそうだったけど、そこは自分達のチョイスで)
 
結果として(能天気なオットのおかげで) 降られることもなく (寒かったけど)、
大雨の際は?大きなパラソルも用意してあったけど、
素直に予約したほうがよさそうです(笑)。

平日のまっ昼間に、この田舎に、老いと若きだけでなく、
働き盛りの男女まで、どうしてこんなに居るの?
というほどの、満員御礼店なのでした。
 
機会ありましたらお試しあれ、ませ。
 
にほんブログ村 旅行ブログ イギリス旅行へ
(↑文字をクリックしてね♪)