いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

L'enclume(湖水地方、カートメル)

どこで暮らしていても料理番組にハマっているのですが、
ジェイミーなどの有名シェフモノ以外にも今、
BBC(2)のマスターシェフという番組に夢中です。
 
シリーズもののようですが、素人同士の対決から
プロの対決まで料理人がウデを競い、たくさんの候補者の中から
プロの評価で勝ち上がって行き、
最後に (そのクラスの中で) トップ・シェフに誰かが選ばれる、というもの。
(結構その道のりは長いのです。)
途中、いろいろな課題をひーひー克服するんですが、これが結構過酷なの。
 
渡英して初めて見たのが、有名人たちがこれに挑戦する
「セリブリティ・マスターシェフ」、
この時は、番組の面白さとは裏腹に、恐れながら正直
この程度?か?・・・・・」と思った回もあったのですが、
いやいや、その後、
「ジュニア(10歳前後の子供!)・マスターシェフ」の回、
いつしか、「(前述)ごめんなさいっ」が出ちゃいました(笑)。
 
ジュニア・マスター・シェフのレベルの高さにも驚いたし(完全に負けてんのよ・大笑)
プロの回はさすがにいちいち勉強になるどころか、
Michel Roux Jr (ロンドンでは有名なフレンチ・レストランの二代目巨匠)
の芸術&お茶目も見られて毎回得した気分だし、
今日はシリーズ3の最終回(今回のプロ部門の一位が決まる)ですが、
昼間からワクワクです(笑)。
 
面白いのは、
参加者が回を追う毎にレベルをどんどん上げていくところと、
世界に名を馳せる有名ミシュラン・スター・シェフに
少し褒めてもらうだけで大の大人(男性含む)が
「(一族の・笑)誇り」と言って泣いてしまうほどの真剣ぶりなところ。
(・・・で、つられて感動し、こっそり涙ぐんどります・・TT・笑)
 
ミシュラン自体はフランス以外では
絶対だとは思っていない(小声・笑)のですが、
      (恐れながらイギリスにも、ましてや日本には
      フランス人には解らない文化があると思っているので・・・)
でも、いうまでもないことですが、
ミシュランにはミシュランの素晴らしさがあり、
このマスターシェフ・シリーズでもイギリス人シェフ全員
こぞって目指していることも事実だし、
一流と言われる人たちの凄さ自体はやはり見るべき、食べるべき
(と自分に言い訳して、節約重ねてなんとか行っとります・笑)
 
さて、そんなこんなの、長い前フリを経て、
イギリスは湖水地方の南、カートメルというところに堂々構える
L'enclumeというレストランをご紹介するに至ります(笑)。
三ツ星でこそないですが・・・・(ひとつ星かな、よく知らん)
ここは、バイブルにしているイギリスの本、
「ザ・グッド・フード・ガイド2011」でクッキングスコアがとても高かったので
湖水地方への旅行を決めると同時に予約しました。
(ベアトリクス・ポターも、ワーズワースもあまり興味なく・・・・すいません・笑)
 
結果は、ロンドンから行った甲斐ありました!
素人(私)の詳しいコメントはナシ!(笑)
 
イメージ 1
↑かぼちゃ飴(笑)、フツー(笑)
 
イメージ 2
白身魚のフライ、ディル・クリーム。美味しいけど、のっけからこれは少し重ため。
 
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↑トラディショナル・カンバーランド・ソースのジェリー、
バターナッツ・スクアッシュ(甘い水かぼちゃのような英国ではポピュラーなもの)、
ブラック・プディングのような血のソーセージを三層にして。サワーライのラスク
湖水地方をイメージした前菜 少しクセがあるが美味。
 
イメージ 9
↑自家製ブレッド三種、普通に美味しいが、普通。サワードゥはナシ。
 
イメージ 10
↑ダック・レッグ、野菜のジュ、ターニップ(カブ)、ジュニパーベリー(ネズの実)風味
和食を思い起こさせるものですが、絶品!
 
イメージ 11
マンチェスター・クラブのサラダ、コールラビ、ディル、ロケットと生クリーム
新鮮で味もちょうど良く、美味でした♪
 
イメージ 12
↑黄色いビートルートの塩釜焼き、スモークされた黄身、サイダー風味
何がエスプーマされているのか判らず。
ビーツが甘くて、全体通して絶品!今回の一押し!
これ、画像がありませんが、モックモクのスモーク演出で登場しました。
周りにもにおってたけど(笑)
 
イメージ 13
↑メイン① スケイト(がんぎえい)、Cockles(あさりみたいな貝)
パセリの根、海の近くのハーブ、マジョラムバターソース
特に貝の火の通し方がパーフェクト、大変美味。
 
イメージ 14
メイン②ラム(わき腹)、ホエーのムースとセロリアク
普通に美味しかった、
下記はスイートブレッド(胸腺)のアップ↓
イメージ 15
↑添えのスイートブレッド(リー・ド・ボー(子牛胸腺)ならぬリー・ダニョー(子羊胸腺)なのですが、
英語ではこういうのです。
某結構有名なホテルのウエイトレスには、
なんと「甘いパン」と説明されたけど・・・・・・・ナメんなよ(笑)。
・・てか本当にご存知ないようでした(怒・笑)
 
イメージ 3
↑最初のデザート、ブラックベリー
くるみ、アーティチョーク(アイス・!)、バタースカッチソース
ぜ、絶品!
 
イメージ 4
↑第2のデザート、クインス(かりんみたいな果物・画中ころころしたやつ)とバターミルク
ダムソン(ジャム用の小さいプラム)のアイスクリームとメレンゲローズヒップのスープ
これも激ウマ!こんなに美味しいデザートは初めてです。
 
イメージ 5
↑メニューに載っていなかった、第3のデザートがきちゃった・・(笑)
ミニ・カップケーキ(キャロット又はチョコ・マンゴーだったか・・・忘れた)と、
パイナップル味のココナツジュース
美味しかったけど、お腹いっぱい・・・・(でもご完食・笑)
 
イメージ 6
全て美味しかったことに気をよくしてついつい頼んでしまった、
食後のコーヒー・・(別料金、一人£5)
についてきちゃった(笑)、チョコレートのデセール
 
イメージ 7
↑名物のケンダル・ミントをアイスに仕立て、
これを美味しいチョコでコーティングしたデセールは秀逸!
結局全てご完食(笑)
 
ランチ・メニューだったのですが、
この日の立派なディナーとなりました。
 
本当に期待以上に美味しく、お腹いっぱい食べて、
(早く着いたため)コンサーバトリー(温室)の超上席!で
気分良く(日本のフレンチのようにいんぎんでない)一流のサービスを受け、
(少数精鋭で切り盛りしていたが、ランチのためか若干修行中ぽい人もいたが・笑)
全て込みで一人£77.5(円高の今、\130円をかけると約1万円)
(車のため、アルコールは一切なしだが)
仮に東京と比較すれば確実に破格です。
今回は£65のコースを頼みましたが、他に£60のコース(ヴェジタリアン用)、
£80のコース(たぶん食べきれない・・・)もあります。
湖水地方に行く機会があったら、
少し南に降りて立ち寄る価値、アリです。
(宿泊施設もあり。こんなところにこんなレストランが・・・と
びっくりするようなノドカなところですが、そこがまた素晴らしい。
食材の宝庫でもあります。)
 
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