私はただの料理好きな主婦であってプロでもなんでもないので
違う国の食文化にはいつも新鮮に
うひょーとか、へぇぇぇーとか感心しているわけですが、
今日は、いよいよ満を持して?(笑)ゲーム(ジビエ)の登場です。
要は野生の鳥獣肉(狩猟で獲られたもの)ですね。
日本ではフランス語の「ジビエ」としてその名もジャンルも
定着しつつあります。
最近では随分美味しいエゾ鹿肉などを食べる機会もたびたびありました。
でも、これを英語圏ではGAME(ゲーム)というとはツユ知らず、
渡英当初、肉屋さんでこの文字を見た時はなんのことかいな??、
などと思ってたんです。
王侯貴族の狩猟をゲームということから来ているのかな、
日本人(語)的には
「ゲームで獲った肉を食す」という語感はいまいちな感じですけどね。
英国ではフランスと同様(←だと思うが)
ゲーム肉はチョー当たり前の食材です。
そして、今が旬。
肉屋さんには本当に当たり前に
うさぎ、鹿、カモ、野鳥などがぽこぽこ並んでいます。
ラムは好きなほうなのであの独特の味とにおいが
イイノヨネェ!、と思うのですが、元来肉はそれほど得意ではないらしく、
豚肉でも牛肉でも鶏でも独特のにおいが多少気になります。
もちろん小さい時から食べ慣れたこれらのものは
調理すれば気にならないし、
それが良い肉であればラム同様「いいにおい」にもなるのですが。
(ちなみにラムはフツウに食用飼育されているのでゲームではない)
実は渡英当初から
鹿肉のソーセージだとかテリーヌだとかの加工ものや
季節でない野鳥などの調理に挑戦はしていたのですが、
いまいち慣れないお肉のニオイがするとちょっとノックダウン気味。
(これらはおそらくラムで言うところの独自・独特のにおいであって、
けして処理がヘタなための血なまぐささとは違うと思っているのですが。)
ちなみにラムがダメなオットがこれらは平気、というのがようわからん(笑)。
でも、季節になったからには再度ガンバらにゃ、
主婦の名がすたる、
(というか、せっかく本場に来ているのにもったいない)
ということで・・・すが、まだ皮を剥がれただけのウサギちゃん
を

さばく勇気はないので、手始めに
スーパーのフツーに売ってる「ゲーム・パック・鳥さん編」を買ってきて
シチューを作ってみました。まずはカワイイところから(笑)。
季節なので、キャンペーンで安く出てもいたのです。
この「お手軽真空パック」には生の
・Pheasant(きじ)
・Partridge(きじさんの仲間だが、日本語訳では山ウズラとある)
・Pigeon(はと)
・Mallard(かも)
のカット(骨なし)がランダムに入っていると書いてあります・・・・・
って、なので、食べてもどれがどれだかわからんじゃない!(笑)
パックを開け、勇気を出してにおいをかいだら、あら不思議、
そんなににおわなかったので、
作り方は「鳥と同じ」とナメてかかって自己流です。(笑)

野鳥さんたちは小麦粉もつけず、塩・胡椒してじか焼き、フランベ・・・・風。
(フランベがこの電熱コンロだと出来ないのよ~笑)
タイムと焦げ目をつけて焼き、
セロリ、角切スモークド・ベーコン、赤・白玉ねぎ、生タイム、
つぶしたにんにく5~6片、半分に切ったマッシュルームを炒めた中に入れ、
赤ワインドボドボ、水とベイリーフを入れ、
沸騰したら一回だけ思い切りアクを取り、煮込むことスローで3時間
(ちなみにビタクラフトなので熱伝導率は抜群です。)

2時間くらいしたところでにんじんを追加。
塩・胡椒で調味。隠し味にバルサミコがグッ。
かくしてお肉は柔らかく、独特の味はあるものの臭くもなく、
フツウにチキンとレバーのコッコ・オゥ・ヴァン(鳥の赤ワイン煮込み)、て感じ。
お肉のカットの大きさや食感の違いで
「これはキジさんかな、それともハトさんかいな?」などと
想像しながら食べました(でも、区別はつかず・笑)。
美味しかったですよ。
(もっとも、ハトは中華でもよく使われるし、
カモはお馴染みだし、それほどハードルが高かったわけではないな・・・笑)

このゲーム・パイも英国でフツウに食べられている料理です。
しかし、実はスーパーのゲーム・コーナーはというと
飛ぶように売れているとは言いがたいので、
家庭ではあまり作られていないのかも・・・。
てか、イギリス人は総じてチキンばっかり喰ってる気が・・・(笑)

↑セルフリッジスのフードホール。
が、この国では専門店に行くのが一番。
(セルフリッジスも専門店の集まりですが)
奥のほうにこっそり?ウサギちゃんがいます・・。
いやいや、たくさんあります、マダマダだね(笑)
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