木曜日は私にとって比較的効率の良い、
オールド・スピタルフィールズ・アンティークマーケットに繰り出します。
ロンドン中心部の中ではそれほど高くもなく、
行けばいつも必ずひとつは気に入ったものが見つかるので
個人的にはお薦めの場所です。
ちなみにここに行くと、
近くにソーセージ&マッシュの美味しい、そのまんまの名前の「S&M」や
その隣の、これまたおしゃれすぎる「VERDE」
美味しい天然酵母ブレッドが買える「セント・ジョンズ・ブレッド&・・」
有名カフェの「ストーリー」、と名店が目白押し、と言うおまけもついてきますョ。
アンティーク探しもだいぶ慣れて(というか、行き過ぎて・笑)
近頃はこのスピタルフィールズもあっと言う間に見終わってしまい、
今日も時間が少し余ったので、
前々から行きたかった、ブリック・レーンのうわさの店
「ベーグル・ベイク」まで足を伸ばしてきました。
日曜日にはこの付近で有名なマーケットが開かれるので、
散策しながらたどり着けますが、
そうでなくても歩こうと思えば歩ける距離(15分くらいかな)です。
ちなみにこの辺はヴィンテージ(古着)・ショップも並んでいるので
好きな方にはたまらない界隈でもあります。
さて、ここはベーグルサンドで超有名なお店なのですが、
一応パン屋さんで、それ以外に
クロワッサン(もどき・笑)やら、チーズケーキやら甘パンやら、もあります。
(ベーグルに夢中で良く見てないのでうろ覚えだけど、他のものもたくさん有った。)
でも、無事たどり着いて入ったはいいが、案の定右も左もわからず(笑)。
まあ、異国でそういうことは多いので、いつも他の客のやっていることを見て
研究・理解するのですが、ベーグルが何個でいくら、とか
サーモンサンドは1個いくら、とか書いてあるけど
いくら探しても肝心の「ソルト・ビーフ・ベーグル・サンド」の価格がナイ(笑)
オモテか、どっかにあったのかな・・・
でも、他のものの価格を見るとかなり安いので、
全く心配せずに、
「買い方わかんないんだけどぉ、
ソルト・ビーフ・ベーグル1個ちょうだい、一番小さいの、」と、
念のためサイズも言ってみたら、
「んなのないわよ、これ一種類よ、マスタードはつける、つけない?」
とダダダダーッと言われて
「じゃ、つけて・・・・・」
だけやっと返したら、はい、取引終了。(笑)
(ちなみに、とてもフレンドリーで怖くはありません。)
そして、£3.5と引き換えに、手元に来たのが↓コレです。
当初、他の一ポンドしないパンとかからすると、
「うん??意外に高いぞ??」
と思ったのですが、結果としてはまた買いたいかも(実際買ってる・笑)。
ちなみに、調べてみたら£2.6とか2.8とかの時代も有ったようで、
価格改定がたまにある??、上がったみたい・・・。
(それで他のものとの価格格差が
ますます違和感を醸し出してるのは否めないけど・・・。)
でも、これ、美味しいです。
所詮(と言っては失礼か?)ソルト・ビーフ
(米でいう、コーンド・ビーフ、要は赤身が多く脂肪や繊維が複雑に入り組み、
ちょっとやそっとの調理では食べにくい牛肉の肩バラ(brisket)部分、
の、塩茹で)
ですから、美味しいといっても、それなりですが、
期待以上であることはマチガイないです。
少々塩分はキツイけど、思ったほどではなく、
コールマンのイングリッシュマスタードとよく合い、
とてもしっとりしたコンビーフ、と言う感じでバクバクいけます。
ちなみに私はそれほど肉好きではないのに、です。
(ベーグルもそれなりに。)
これはオットも気に入るだろう、と
ホカホカでは食べられないけど、と、思わずもう1個買い、家で撮ったのがこちら↓
ちなみに、これでも最初に買ったものの方が盛りが良かったんです(!)。
というか、たまたま切ってもらったところが
肉のカタマリの真ん中部分だったのが良かったらしい。
更に、売る人に寄って、そのまた気分に寄って盛りが違うみたい(笑)
でも、人を見ているわけではありません。
ピクルスを入れたり、フツウのパンで作ってもらうことも可能。
どんなんか判りませんが、格安のカップスープ?もあります。
ティー一杯も私が見た中では最安(60p?)。
場所柄、まさにイーストエンダーを地で行く売り手のおばちゃんは
客が待っているのに、買い終わった客とさんざんおしゃべり。
普段、ジッと我慢のイギリス人が、シビレを切らすほど(大笑)
見かねた同僚が、「ほら次のお客さんよっっ!」と促すと、
「んなこたあ、解ってるわよっっ」と怒鳴る始末。
なのに、雰囲気は明るく、なごやかなまま・・・・・。
・・・・・わからんっ(笑)
買い手もイースト・エンダー(笑)。
その場でベーグルを食べていたら、さんざん話かけられるは、
先に食べ終わった年配のおじさんは頼みもしないのに
ナプキンをたくさん持ってきてくれて無言で「使え」と言うし(笑)・・・。
ちなみに、この店、店の外にならぶのではなく、
奥のほうから並ぶみたいです。
一応順番に聞いているけど、ウカウカしていると買いっぱぐれるかも・・・。
言葉は一応、聞き取れます。(ハックニー(下町言葉)ではない)
でも、初心者は時間帯を外したほうがいいです(笑)。
それでも、うわさに違わない名店、と言えそうですね。
イギリスに来たから、と、どこかの高いロースト・ビーフを食べるより、
(それも有りだけど・・)
C/Pはこっちの方が断然高い、おススメです。
年中無休!
しかも、24時間営業。
いつぞや、英国のテレビでとりあげられていました。
キップのいいおやじさんが、「みんなのためさっ!!」と
営業スタイルのことを自慢していたような記憶があります。エライっ。
お値段据え置きならもっと拍手~なんだけど・・・・