いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

「汚い」・・・の概念

渡英してどのくらい経ったころでしょうか、
毎日毎日ロンドンの街中をトコトコと(車でなく)出歩くに、
キレイな服なんか着ていられない、という結論に至り、
これでも服装にはそこそこ気を使うタチなのに、
以来、日本から持ってきた、もう捨てようかと思ってた
今から考えるとまだまだ着られるダウンコート(笑)などをずっと
捨て駒??にして、毎日殆んど同じ格好をして闊歩しています。
(もっとも、レストランなどに行く時は違いますが。)
 
イメージ 1
↑風景だけ見ていると本当に美しいのに・・・・
 
この街はともかくとてもとてもとても汚いのです。
オットに言わせれば多少神経質なところもあるかも知れないけれど、
私はごくごくフツウの日本人的感覚を持っていると思っています。
 
まず、地下鉄の車内が汚い。駅が汚い。バスの中も汚い。
そもそも排気ガスで空気ともどもマックロです。
雨が降るとこれのドロハネなど、もう最悪。
でも、乾燥して風が吹いていても最悪(笑)。
 
以上はある意味仕方がないとしても、
こういう公共交通機関の椅子という椅子、
いや、カフェ、パブ、レストランの椅子も、
子供やや若者のみならず、紳士・淑女?たちまでもが
土足でガンガン乗りあげています。
一度キレイなレストランで日差しよけのカーテンをおろすため、
従業員が目の前で隣の席の椅子に土足で乗ったのを目撃しました。
 
特に、バス。
の、一番後ろの対面になっている、進行方向とは逆を向いている席、
あの席に好んで座る者など、ロンドナーでもあまりいません。
100%誰かがいつも靴底を乗せているからです。
(と彼らも思っているかどうかは知らん・笑)
おまけにそれを示すかの様に座面がへこんでます
雨の日などはプラス、濡れてます。
 
バスの一番後ろの席はなぜかとても椅子が高く、
身長158センチの私では確実に足が浮いてしまうので
気持ちはわからないでもないですが、
絶対あまたいる158センチ以上のヤツもやっている。
 
また、交通機関の中での飲食もフツウに行われているので
アイスクリームやジュースやらを子供が全部こぼしている光景も
何度も見ています。まあベトベトするものの(最悪・笑)、これらはもう
「汚い」という部類には入れられないのかも・・・?、
などと思い始めている自分が恐ろしい・・・(笑)
 
さすがに夜の夜中には安全な地域でもバスに乗ることはないので
わかりませんが、いくら監視カメラがあるからといって
2階建ての隅で何が行われていても全くわからないし。
 
イメージ 3
↑記事とは関係ありません、コートールド美術館のある、サマセットハウス
クリスマス期にはこの広場がスケート場になるとか。
 
イメージ 2
↑そのうらにある、広いテラスからテムズがよく見えます。
遠くの真ん中にロンドン・アイ
 
イメージ 4
夏はここで美味しいブリティッシュスイーツは如何?
 
それとこちらの生活に詳しい人ならすぐ解ったのでしょうが、
これも長く疑問だったのは、セレブさんは知らないが、
フツウのロンドナーならまず100%、自分のバックを床に置くのは平気です。
てか置くものです(笑)。
エコバックとかではなく、キレイなハンドバックでも、です。
いやはや、そして、トイレの床でも!です。
 
これが、彼らが基本「靴の生活」をしていて、
「家の床でも土足、外と一緒」ということに起因するのでは?
ということに思い当たるまで半年かかりました。
むしろ、いつも椅子という椅子を使って自分の荷物を置こうとする
へんな東洋人(私)こそが、彼らから逆に
「汚い」
「椅子使わないでよ」
「??」などと様々思われていたかも・・・。??
もっとも混んでたり、そんなことが出来る状況ではないときは
バックに常備しているタダ新聞をそっと敷いて下に荷物を置きます。
郷に入ったわけなので・・・・(TT)。
 
もっとも彼ら、床に置いたバックをそのあと
平気でヒザの上に乗せることからして、
果たしてそれが靴の生活からくるのかどうかは自分でも疑問・・・(笑)
 
更に仰天したのは地下鉄で自分の席の足元にデンッと
ボストン・バックを置き、その上に(ジッパーのところに)
靴底を両方乗せたときです。
あの時は思わずのけぞって後、足元を凝視してしまいました・・・・・。
殆んどのロンドナーは足でバッグを挟むというのに・・・・・。
ついつい証拠写真をこっそり撮ってしまったが、こんな画像は
とてもじゃないけど私よりキレイ好きな日本の母には見せられない、
卒倒してしまう(笑)。
 
しかし、あまりにも周りでこういうことが自然で頻繁だと、
自分が、日本人がおかしいのか・・・・???
とだんだん固定・既成概念の方を根底から揺るがされてきます。
もちろん、日本だって(都会は特に)何もかもが衛生的というわけではないでしょうが、
少なくともヤンチャをしている若者など以外は、
屋内にある椅子に土足で乗ったりしないでしょう・・・。
観念が違うようです。
ちなみに、三年暮らしたシンガポールにここまで感じたことはありません。
 
とうとう私もひとつだけ、「床置きエコバック」を作成(笑)。
そうしてみると、確かに重いものを買った時、
ひょいっと床でもどこでも置けて便利、ということも判明したけど、
靴を脱いで生活している我が家のカーペットの上には絶対に置かない。
 
さて、オチは、そんなこんなの年末に、何年かぶりで行ったパリ。
ええっっ!!パリってこんなに汚かったっけ??
というほど、特に地下鉄構内、車両ともにひどいありさまで、
(ちなみに続けて行ったボルドー市はとてもキレイ)
ロンドンのセントパンクラス駅(比較的新しい駅)に帰ってきたとき、
「なんてキレイなんだろう」うっかり感動(錯覚?)してしまったくらいです。
 
以来、ロンドンはもしかしてまあまあきれいかも、
とも一方で感じるようになり・・・・・
いつの日か道路に直接座り、四角くてデカい
ピザの箱を開けだしたら・・・・ヤバイ
(一応駐妻なので、そんなことは致しませんが・笑)
 
ああ、もう本当にわからない・・・・(笑)。
 
にほんブログ村 旅行ブログ イギリス旅行へ
(↑URLをクリックしてね♪)