いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

エール・フェスティバル①

私と違って自己主張のまったく激しくない、わが優しいオットの、
英国における数少ない趣味の、 (・・・・・・多趣味な(てか無節操な)私と違って)
 
エール・・・
 
↑でもこれに関しては、あやつもはっきり言って偏執的(←ここは私と同じ・笑)
 
エールとは、まあ、絵文字↑通りビールのことですが、
これまたはっきり言って日本のソレとはだいぶ違います。
 
日本の大手メーカーのビールは「喉越し」(のみ?)が大事な「ラガー系」
これは殆んどドイツからきた文化でしょうか?
欧州でもラガー系は主流らしくそれはそれは美味しいものが目白押しだそうです。
とある10月に日本で行ったのですが、
ドイツのそれを模した「オクトーバー・フェスト」(ビール祭り)ですら
下戸の私でも美味しいと思う小麦ビール等(ラガー系)がたくさん有りました。
これらが既に「スーパー○○イ」とか「キ○ンラガー」とか、
はたまた「エ○ス」とも、似ても似つかぬもの。
 
私でも判る。
 
(でも日本の地ビール屋さんには美味しいところたくさんあるし、
日本が世界に誇れるものはワインでもビールでもなく、
日本酒や焼酎や、日本に昔からあるものだと思う。)

ところが、そのラガー系ともまたまた違う、
英国で発祥した英国独特のビールのことを「エール」といいます。
だからまた、このエールにも様々な種類があります。
 
このことをやや乱暴ながら論理的に書くと、
エール=上面発酵(浮いた酵母)→独特の旨みと同時に雑み
      ・・・古い製法
ラガー=下面発酵(沈む酵母、上記よりは低温の発酵)→すっきり
      ・・・比較的新しい製法
 
ということで、更に乱暴に、日本のお酒に例えて書くと、
エールは自然に出来ちゃった昔ながらのどぶろく
ラガーは技術・知識等を使って作った大吟醸のような感じかな・・・
(ここまでの差はないか・笑)
 
お酒は好みの問題、
つまりどっちが良いってものでもないのですが、
エールはどぶろく?なので、現代では少し、なんというか、おしゃれじゃない
だけど私自身はこれを好む人は本当にお酒が好きな人ではないか、と思ったりもします。
マリアージュうんたら・・・・、で愉しむのではなく、
どっちかというと、それ自体を味わって飲む(食べる?)類のもの。
 
そして(私の解釈ですが)英国に昔からある英国の大切な文化。
 
日本人にこのエールを飲ませると(駐在員でも)
まず8割がた「なんとなくぬるくて・・・うーん・・・」と言います(特に夏)。
エールはキンキンには冷やさず(パブでもそう出てきます)、
赤ワインのようにやや冷えた状態で飲むことと、
妙な味がついている?ということでラガー系に慣れた舌&喉には
当初なんか奇妙、ということなのでしょう。
 
そして、ここ英国でもラガー系(日本のでなくホンモノのね)や
アイルランド生まれのスタウト(ギネスね)、そしてワインに押され、
エールは年々肩身の狭い思いをしつつある様子。
 
でも!
 
近年、それがだんだんと見直されつつある動きもあるようです。
それも若い人達によって。
 
いやー、前置きがまた長かったけど、
そんなこんなの中であちこちで開かれているビア(ビール)・フェスティバル
その中でもっともオットが信頼する組織(ってか1個しかないけど)、
CAMRAさん主催のとある「リアルエール&サイダーフェスティバル」に行ってきました。
(ちなみに、サイダーというのも、りんごのお酒のことです。
日本では仏語の「シードル」と言えば解りやすい? けしてミ○ヤサイダー(清涼飲料)
のことではありません。これも近年押され気味。)
 
イメージ 1
↑こじんまり・・・・(そこがいいのよ・笑)
 
イメージとしては近郊の地ビール屋さんが何十と集まって
体育館のような会場を借りて(お城みたいなとこだったりするけど)
好きなブリュワリーの好きな種類を選び(この"選ぶ"が至福の時・笑)、
タルから直接注いでくれるものを飲むイベント。
このくらいなら中規模、もっと大きな会場で開かれるものから、
街の小さなパブで開かれるものまで大小さまざまなるも、
英国各地で随時開かれています。
 
ロンドン中心部では真夏に有名なエキシビション・センターにて
かのようなビール・フェスティバルが大々的に開かれますが、
それは英国内のエールだけを対象にしたものではありません。
オット的にはまだまだインターナショナルなビールよりも
英国内のコテコテのこじんまりとしたエール・フェスの方が興味ある様子。
まあ、一度にそんな飲めないし。
(でも飲めたら欧州系のビール・フェスでも行きたいのだと思う・笑)
 
最近は舌が肥え過ぎてしまって、
ちょっとやそっとじゃ「美味しい」と言わんのだよ、これが・・・。
というのがハタで見ている妻の感想です(笑)
 
でも、悲しいことに、その吸い込みキャパ(って掃除機じゃないんだから・笑)
英国人にとうてい敵わず。
日本人の中でも中肉中背のオット、いや、ラグビー選手ならいざ知らず、
背丈や肉付きなどそうたいして違わない奴でも、こいつら(英国人)の胃袋は
一体どーなっとるんじゃ、というほどの量を
飲むワ飲むワ飲むワ・・・・・・("飲むワ"がずーっと続く・笑)。
 
それでもオットも頑張って約4時間
9種(×ハーフパイント(280ml弱)で)は飲んどりました。
 
イメージ 2
↑"タル"が60以上ならぶ
 
想像通り日本人は我々のみ
普段どこの国だかわからないほど人種のルツボのロンドンですが、
ここには英国人しかいない。しかもエール好き(=少し特殊?笑)。
これがワインフェスティバルだったりしたら違ったと思います、多分。
 
エール・フェスティバル②に続く。
 
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