いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

ロンドンでもシーフード三昧

週末はロンドンのどこかで開かれている
ファーマーズ・マーケットに出来る限り立ち寄ります。
旬の新鮮な野菜・果物・フレッシュジュース・お肉
(エイジド・ビーフや豚さん鶏さんからウサギさん鹿さん等のゲーム(ジビエ)まで)、
はたまた新鮮なお魚、焼きたてパン、良質素材の手作りスイーツ、
フレッシュチーズ、ジャム類、瓶づめもの、生花、食べ物のストールなどが出、
(場所によってモノは違う)1ヶ所でたくさん手に入ります。
 
日本で言うと「農畜産物直売所」が東京で毎週開かれるようなものなので
非常にありがたく、重宝しています。
オーガニックものもたくさんありますが、そうでなくても質の良い
新鮮なものを手に入れられる確率が高いです。
しかも直売なのでスーパーより安いことも多々!
 
前に住んでいたフラットの近くでは水曜日にもマーケットが
開催されていたのですが、今の家では基本、土曜日しか行けません。
なのでウチの食卓は週末~週前半は食材がとても良く、また華やか。
 
だけど、だいたい水・木あたりからスーパーで買う野菜率が高くなり
+作るほうもそれでなぜかノリが悪くなってしまい、
果ては高級またはこだわりの食材店等でなんか面白い食材ないかなぁ、
・・・などと放浪し始めます。
こういうところって確かにいろいろあるのだけど、
うっかり買うとお金もやたらかかるし、
そもそも在庫食材に不満がなければたまにしかしない行動。
(↑一連、最近知った自分のパターン、日本でもそうだったかも・・)
 
さて、先週の土曜日は魚三昧にしよう、ということで
レッド・マレット、茹で上げブラウン・シュリンプ、生牡蠣を買ってきました。
 
■まずは牡蠣
 
シーズンです。
日本の牡蠣と同じ真牡蠣種ですが、英語では「ロック・オイスター」といいます。
ややこしいけど、岩牡蠣ではありません。
オットの大好物。ファーマーズ・マーケットのそれと
車で10分ほどの魚屋さん(英語でFish Mangerフィッシュ・マンガと言う専門店)で
買って来た、牡蠣の産地コルチェスターのもの。食べ比べ。
いずれも1個100円感覚なので、贅沢ですけどね(笑)
自分のことは自分でやれ(笑)というわけで(私は牡蠣食べられない)、
オット、オイスター・ナイフで格闘中↓↓
 
イメージ 2
↑日本の百均仕入れの優秀な軍手(英国では貴重品・笑)を牡蠣専用におろして・・・(涙)
 
イメージ 3
↑やっとありつけるぅ~(笑)
 
イメージ 4
↑なんと、牡蠣用のビール(スタウト・黒系)、もう一つの牡蠣の産地・ウイッタブルでゲット
 
■もうひとつのつまみ、ブラウン・シュリンプ
 
「ポッテッド・シュリンプ」というナツメグバターに漬けた(殻はとってある)
イングランドランカシャー地方の海辺の保存食の材料として有名な小形の海老で
ブラウン・シュリンプといいます。
パンに塗って(のせて)食べるのですよ!
 
初めてだったのでおそるおそる買ったけど、結論、
この3倍くらい買ってくればよかった!(笑)
これ、なんとも言えず、旨みの凝縮した柔らかくて美味しい小エビ(ていうか、ほとんどアミ・笑)
刻みチャイブとレモンを入れたマヨネーズで食べます。
ガーリックバター+チャイブ又はパセリでさっと炒めて(+レモン汁)も美味。
 
イメージ 5
↑きれいな縞もようがあります。
 
イメージ 6
↑たまたま美味しいルヴァン(仏系天然酵母)と
低温殺菌ミルクから作られたフランス産無塩バターがあったので合わせてみたら、絶品
 
■レッド・マレットの香草焼き、フェンネルとチャードのベッド
 
イメージ 1
 背開きしないと、フレンチ・シェフから怒られます(ほっとけ・笑)
 
さて、メインです。
レッド・マレットは英国のシェフたちがこぞって高級扱いするお魚。
(てか、フランス人がそうするからね・笑)
日本名はひめじ、フレンチ屋さんでは「ルジェ(Rouget)」(フランスでも食べた)
その扱いはまるで日本の鯛のようですが(確かに若干高い)、
味&身の見た目はスズキ。上品な白身ではあります。
 
英語では他にグレー・マレット(=「ボラ」)というデカい全く違う魚もいますので
牡蠣に引き続きややこしいのですが、
その実、顔も形もチョット似てます。(色が違うだけ)
そして、若干だけどすこーしだけどルジェにも臭みがないわけでもないので、
香草やらが多少必要になったりするところが、ジャスト塩でイケる
我らが魚の王様、天然真鯛とは違うところ(笑)。
 
(ちなみに、このルジェ、実は内臓付きで調理すると
味に深みが増すのだそうだ・・・知らなかった。
お腹を開けないのは、知ってるよ(笑)
そーいや、内臓貴重系の魚って日本でもありますね、サンマとか鮎とか。
魚民族をして、フレンチにやられた?(笑)けど、やっぱりすこーし臭う気が・・・)
 
内臓もエラも全部処理しちゃったけど、タイムとガーリックを詰めて
オリーブオイルを回しかけ、190℃~200℃くらいのオーブンで12分。
下にはチャードとフェンネルをオイルとバター、白ワイン、少量の砂糖、
白ワインビネガーで炒め煮たものをしいて一緒に食します。
 
外側(皮)がもろい割に意外にも、身はぷりっぷり。
(美味しいけど、やっぱり真鯛にはかなわず。・・って戦ってないか・笑)
まあ、もう少しこぶりな方がこの魚は美味しいかも知れません。
 
ということで、ロンドンでも・・・日系の魚屋さんに行かなくても、
シーフード三昧、容易に実現できるのです。
そして肉ばっかりのこの国も、金曜日はオサカナの日。
近くに質の良いフィッシュ・マンガが無ければ、
この日のモリソンズ(様)なんか特にお薦めよ(笑)
 
(蛇足)
この前、お魚の頬の肉を"ここがウマイんだ"、と言って食べていた
お魚ツウのジェイミー先生に、美しい天然真鯛の塩焼きを食べさせてあげたい・・・・(笑)
 
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