いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

オングレとフェザー(牛肉の部位)

あくまで個人の自由だとお断りした上で、
短い海外駐在期間中にその国の食べ物をある意味謳歌しないのは
大変もったいないことだと常々思っています。
(まあ、それでも健康には留意しながらが好ましいですけど・・・)
 
でも、人は様々。
 
私など好んでホイホイついてきたヒマな専業主婦はどうでもよくて、
お一人で、異国の地で頑張っておられる単身赴任の方などは
しかも不本意ながらであればなおさら、
故郷望郷の日本の食事やお酒、そして同胞にもどれほど癒されることか・・・と
考えただけで今日のこの記事も書けないぐらいでもあります(涙)。
 
でも、そういう単身の方や永久在英の方を除いて
(お子さんの都合がある場合も除く、かな?)
短い?せっかくの?駐在の間にもし日本食ばかり(高いお金を払って)
食べている方がいるとしたら、、、初心者のクセにおこがましいと知りつつ、
いろいろと教えてあげたい気持ちになりま
(ブログでこういうこと書くのってお節介なのね、所詮・笑)。
(・・・もっとも駐在が長いと日本食、と思う気持ちは重々解る。
確かに寿司・蕎麦、は喰いたい・笑)
 
オットの会社の方々などの話を聞いていると
単身の方でなくても「肉野菜炒めや、すきやき用のための
英国では普通には手に入らない「薄切り肉」を探すのだとか。
はたまた、野菜も肉も美味しくない、だの言われると
いくらヒマな主婦でも、英国人でなくとも、英国をかばいたくなってしまいます。
それでなくたってそもそも英国料理はだいぶ誤解されている?というのに。
(いや、されていない??笑)
 
私と違って自己顕示欲もなく、ココロ優しいオットは
ステーキにはサーロインかリブアイか?!・・・・でしかモメない会話の中で、
一人エイジド・ビーフ(熟成肉)だの、オングレ(肉の部位)だの
フェザー(肉の部位)だの宇宙語を発するわけにいかず、
しかもヒマな奥さんに作ってもらっている結構なご身分でもあるので
いつもただ、じいいっと聞いて黙っているとか・・・・・・正解だね(笑)。
(本当はオットも教えてあげたい気持ちもあるのです)
 
・・・・もっともウチはサーロインよりもリブアイよりも上記のものが安くて美味しいので買っているだけで、
お金の余っている方々はリブアイでもサーロインでもキャビアでもいいんです(笑)
 
で、オングレ(Onglet)というのは、仏語らしいですが、
牛肉の横隔膜あたりの肉のことです。
(英語では食べ物にフランス語がたくさん登場します。歴史的にも。)
正確にはハラミではなくその近くの筋肉(ぶら下がっているので、サガリ・追記)、のようです。
(調べきれていませんが)、なので若干細長い形をしています。
なんというかまあ言ってみれば内蔵扱いのお肉ですが、
堂々フランス人が好む部位ですし、実際良い肉をうまく焼くと(レア必須)
独特の旨みと独特の食感とで、サーロインなんて目じゃない(と思う・・・・笑)。
これは確かに英国の普通のスーパーではお目にかかれない。
(ちょっと良い専門店や仏系ブッチャーには必ずあります。)
けれど、何がいいって、美味しいのにとても安い、ということです。
 
そして、今日話題のフェザー(Feater)も。
これは今現在、ネットを駆使しても答えが見つかっていないのですが、
たぶん、絶対、日本語でいうところの「ミスジ」肉だと思い込んでいます。
(どなたか教えてっっ)
実は、これも内臓扱いですが、もし、ミスジだとすれば、日本では結構高い。
(もっともたくさんとれない部位で、認知されてきた最近に高くなったのだと思いますが)
 
何より形がミスジに酷似。
筋が入っています。日本の筋はもっと細く、サシの入りもだいぶ違いますが、
英国のお肉の中では白い脂肪が入り組んでいるほうです。
 
イメージ 1
 
これは英国のスーパーでカンタンに手に入ります。しかも格安。
ミディアム・レア(それもレアに近く)で食べるのがもっとも美味しく
オングレと同じように肉の旨みを堪能できる部位。

■フェザー・ステーキのクレマ・フレイシュ・ソース
 
イメージ 2
 
もともとは魚料理のために揃えておいたソースの材料ですが、美味しかったのでご紹介。
 
■ソースの材料
クレマ・フレイシュ、又はサワークリーム
又は生クリームとヨーグルト半々
白ワイン
赤玉ねぎ、みじん
フェンネル、みじん
塩、胡椒
ケイパー、レモン、イタリアンパセリ
 
●玉ねぎとフェンネルのみじん切りをバターで炒め、白ワインで少し煮ます。
ケイパーとレモン、クリーム系を足して塩・胡椒で味を調えます。
パセリを最後に混ぜる。
 
フェザーの調理の仕方はミディアムレアまでがマスト。焼きすぎると硬くなります。
写真ではそれを薄切りにしています。
 
ということで、
我が家ではサーロインよりオングレ、なのですが、
英国で内臓周りの牛肉を食べることはまあ、賛否がいまだあるかも知れませんし
普通に食べる部位、Tボーン(含サーロイン)やリブアイでも、
日本のそれとは違ってサシこそあまり入っていないですが、
ちゃんと熟成されて食べごろのものは味が有って大変美味しいと思います。
(ちょっとでも白いのが入っていると、ビューティフル・マーブル、と言って
英国でもサシを重宝がります)。
 
私は和牛のあまり良くないものはなんというか牛乳臭くて
あまり好きではないし、そもそも牛肉苦手ですが、この国では食べます
やはり好きな部位はオングレとかフェザーなどの変わった部分(安上がりなのね・笑)
 
ちなみにウチは実は2人とも野菜イーター
特に私はほとんど肉を食べない(食べなかった)、言ってみりゃ、エセ・ベジタリアン
義母は「毎日果物がないと心配」らしいけど、私は野菜の在庫がないと
手が震えてくる・・・・(ウソ・笑)
 
それが。。。。。
信頼するヒュー先生がひと夏のベジタリアン体験をしている間に、
肉の専門書を買って勉強する日々ですよ・・・・イカンっ。(笑)
 
イメージ 3
もちろん辞書引き引きよ(笑)
 
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