いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

The Fox and Grapes(ガストロ・パブ)

美味しいガストロ・パブ(単なる酒の社交場、というだけでなく
料理にもこだわってますよ~、てなパブ)探しに余念のない私達・・・。
 
本日はロンドンの南、ウインブルドン・コモンに有る名店(オープンは今年みたいだけど・・)
 
ここ、
①親玉レストランがミシュランのお星様付き
グッド・フード・ガイド2012ではクッキング・スコア3
という、そもそもガストロ、と言えどもパブにはあまり期待できない
背景を持っていることから、行く価値あり、と踏んだもの(踏むなって・笑)。
(ちなみにミシュラン星付きのガストロ・パブもロンドンには存在します。)
 
結果、オットは味・雰囲気含めて合格
おこがましい私は「まあまあなんじゃなーい」
 
で、ご紹介致しま~す。
 
イメージ 1
高級住宅街の上、超でかい芝生公園(緑の広場、て言うか・・・)のワキにひっそりとたたずむパブですが・・・・・・
 
ランチにスターター(前菜)とメインの2コース(アラカルト)で頂きました。
 
前菜① リークとポテトのヴルーテ(Velouté)、
ポッテッドシュリンプとサワードゥ
イメージ 2
 
シンプル・ブリティッシュ・ディッシュを目指して、と言っている?のに、ヴルーテって、
やっぱり、仏語(笑)。要は、スープなんだけど、もっともっとソースのように濃くて
ベルベット(語源)のような食べる感じのもの。
この出来を誇示するかのように、スープのみ、(グレイビー)ソース用の
注ぎ口のある器で運んできて、ウエイターさんが上から
どろ~りとスープ皿に注いでくれました。
(この辺はもう、パブではなくレストランです。笑)
でも私は最後に微妙に残ってたソース用の器のほうを目で追ってしまった。
(はしたない・笑)
 
さて、リーク&ポテトは英国スープの定番中の定番ですが、これをお上品にした感じ。
これ、物凄く美味しかったです。
スープの基本っちゃ基本だけど「一口目に塩辛くない」です。
リークとポテトの具がまたお上品に入っているのですが、
(フツウのパブのリーク&ポテトスープでは有り得ない・笑)
逆にこれにほんのり塩味がついていて、一緒に食べるとまた美味しい。
 
オットはポッテッド・シュリンプ(ブラウン・シュリンプという味の有る小エビを
バターで固めたもの)も、もともとお気に入りなので(自家製なのかな?)
美味しいサワードゥ(天然酵母パン)と併せて、得点がすごく高くなったらしい(笑)。
 
前菜②コーニッシュ(コーンウォール地方の)鯖のグリル、
ビートルートとホースラディッシュ・クレマフレイシュソース
イメージ 3
 
メニューに有ったら判で押したように頼むのは、、な私(かなり保守的・笑)。
新鮮でふっくらと焼かれた(少~し焼きが足りず)鯖にホースラディッシュ
クレマ・フレイシュ(サワークリームみたいなもの)。
材料は抜群に良くて美味しかったけど、
残っていた背びれに上アゴ、直撃されました・・・・・・。
ミシュランの調査員だったら(誰がよ?笑)一挙にペケ×よっっ(怒)、と
モニカちゃん(ミッシェル・ルー・Jrの一番弟子の女性)も言ってたよ!(笑)
 
日本だったら最初から骨には気をつけるけど、
お魚をうまく食べられない人達の国(欧米内陸部全部・笑)で、
しかも、いいレストランなら大丈夫?と、逆に気を遣わずバクバクと
ほおりこんだのが敗因(もっと落ち着いて食べないと・・・・笑)
 
まあそれはご愛嬌にしても、焼き具合だけはやっぱりいまいち。
だって一瞬、「煮ちゃったのっ??!」って思ったもん(笑)
同じものを頼んだ隣の人のは、もう少し茶色く美味しそうで、
絶対そっちのほうが成功品、とうらめしそうにニラんでました(笑)。
 
メイン①スコットランド(Ayrshire)産ビーフのバベット(Bavette・部位)ステーキイメージ 4
どおーん!(笑)
 
野菜も食べてくれるが、肉もきちんと食べてくれるオット(食べなくてもいいのよ・笑)。
本日のステーキは、スコットランド産の牛ちゃん、またまたフランス・ビストロ料理の定番(笑)
(エアーシャー種はもともと乳牛として有名みたいです。)
 
定番のミディアム・レアですが、素材がやっぱりものすごく良く、食感も良いです。
ちなみに噛み応えはありますが、固いのとは違います。
食感も味も、オングレと酷似。
まったく、おフランス人は牛肉の食べ方を良く知ってるよ(ってここは英国のパブ・笑)。
 
またまたお勉強のお時間、my肉辞書(注:フランスでなく英国の・笑)を見ると、
「フラットな、シートのような形をして、(キメの)荒い食感
長時間ゆっくりと調理するキャセロールや、ミンチ肉向き。
または、マリネしてさっと焼き、薄く切って食す。
裂ける感じの食感が良いよ!」とありまスタ。確かにね。
場所もサーロインの下、辺りでハラミという呼び方は正解ではない気がする。
 
それより何より、ここで特筆すべきなのは、サイドの揚げイモが
人生で一番美味しかった(!)こと!!
外カリッカリ、中ほっくほく、で、あっつあつ、素材の味自体も抜群な上、これ以上ない塩加減。
(3度調理しました、と書いてあった)
いつも1個くらいしかもらわないけど、いっぱい横取りしたし、
(結果、お腹がこれで一杯になってしまった・・・笑)。
このイモ仕事はプロのもの、プロの素材(いや、素材自体はどこで食べても美味しいけど・笑)
 
イメージ 5
(魚と違って) 肉の焼きは完璧よ(笑)♪
 
メイン②チキン・レッグ(脚)とキノコのタラゴン風味タリアッテレ
イメージ 6
 
まあ、選択肢がこれしかない、と言う感じで頼んだのでしたが、まあまあ美味しかったです。
でも、ソースの脂(油も)が過多。オイリーな部分が残念(画像からも判るぅ?)。
キノコとタレアッテレ(幅広パスタ)自体はとても美味しかったです。
 
ディナーも来てみないとなんとも言えないと思いますが、
ランチだけで見る限り、調理技術自体は確かに
グッド・フード・ガイドのスコアは(やっぱり)正しいかも・・・・、という印象。
(寿司や京料理もそうだけど)英国料理の指針は英国人の判断・・・よ!
なんで食べ物に関してはおフランス様の前で
そんなにちっさくなっちゃうのっっ??!
言わせとくのっ??!
英国の皆さん、もっと自信を持って!!(って余計なお世話?・笑)
 
(私はミシュランも参考にするけど・・・・笑)
 
それでも、選択肢に困ればまた来るわん♪♪、という
貴重なガストロ・パブ(てか、ビストロ・パブ←造語)であることは確かかも知れません。
(お値段は多少、高めですが・・・ミシュラン素材をそこそこ安く食べられるから
お得って話もある?・・・・・・・・・・・かなぁ?笑)
 
にほんブログ村 旅行ブログ イギリス旅行へ
(↑URLをクリックしてね♪)