いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

The Harwood Arms(ガストロ・パブ)

では(笑)、ミシュランのお星様が実際に付いているガストロ・パブ
(ロンドンでは唯一)は、どうなんでしょうか・・・・
(ってオマエが言うなですが・笑)。
 
今回は、ロンドン中心部より少しだけ南西、フーラム・ブロードウエイの
住宅街の中にあるThe Harwood Armsに行ってまいりました(ディナー)。
ちなみに、ガイドブックにはよくFulham Broadwayを
フルハム・ブロードウエイ」と書いてありますが、
正確には「フーラム」発音です。hを読まないんですね。
他にもよくあるよね。>在英の方
 
さて、早速ですが。
食べきれないと判断してメインとデザートの2コースに。
 
はじめに、ブレッド(パン)ね。
 
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ソーダ・ブレッド(アイルランドイーストを使わない、もろもろとしたパンです。)
と、玉ねぎ系の入ったリング、サワードゥです。
これは美味しい!
 
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どっちかというと、パンは何も入ってないほうがいいんですが、
ともかく、ワクワクする美味しさなのでどうでもいい(笑)。
ちなみに、バターはソルテッド(塩入り)。
 
メイン①スモークド・ハドックのシチュー、
茹でたポテトとカリフラワー、ポッテッド・シュリンプ・バター £17
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うっ、ミシュランの量・・・・(少ない・笑)
これなら前菜も頼めば良かった・・、というのが見た瞬間の正直な感想。
メニュー自体はなんてことないけど、上に乗ってるコロッケの揚げ方とか、
盛り付けとか、ガストロ・パブの中でも確かに見た目フレンチ・秀逸、で洗練されてます♪
 
ただ、いかんせん、ハドック(タラの一種)が・・・・・、
 
塩辛っっっっ
 
もう少しだけなんとかしてよ、といいたくなる辛さでした。
シュリンプ・バターも塩分あるのに・・。
なんとか、パンと下のイモで食べられましたが・・・・。
 
きちんと面取りされて、カワイらしいイモは
見た目オーバルなシャーロット(Charlotte)(でも種類はゴマンとあるので、わからず)
非常に美味しかったです。てか、これがなかったら塩辛くて・・・・。
 
塩辛くなかったら、クリーミィで工夫されていて、ものすごく美味しい・・・・筈(笑)。
 
メイン②鹿の脚肉(シャンク=スネ)の煮込み、マッシュ・ド・ポテト、
ベーコン、オニオン、マッシュルーム £17.5
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メインは2つともこういうお皿だけど、カトラリーがレストしにくいの・・・(笑)
 
実はこれも大変味が濃かったのですが、オットはまあまあ美味しかったようです。
鹿肉は脚肉にも関わらず、全く臭みなし。苦手な私でも問題なく食べられます。
(ちなみに鹿は脚部分がもっとも美味、と書かれている本もある)
キノコも一見トランペット茸に見えますが、香りがしなかったので判らず。
この茸自体も塩漬けのようになっていて、濃くするのに一役買っちゃってます・・・。
Champ、というのはアイルランドの、ネギのバター・ミルク煮をまぜた
マッシュ・ポテトのことです。(シェフは北アイルランド人の方?)
 
ところで、英国の外食では味が濃いこと自体がそもそも珍しいです。
東南アジア等でも自分の味は食卓の塩や砂糖で最後に自分で決めますが、
英国の場合は塩。老いも若きも味を見もせず、塩をガバガバかけます。
このこと自体は、塩辛いよりマシで、悪いことではないと思ったりするのだけど・・・。
だんだんとちゃんと味の付いているお店も増えてきている様なので、
味見せずに塩をかけるのは、取り返しのつかないことになるかも・・・。
 
デザート①シナモンとバターミルクプディング
洋ナシの赤ワイン煮とマーマレードの温かいマドレーヌ £8
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とにかく、メニューにそそられる記述が多いです(デザートのみならず)。
パッと見、どんなものか想像がつかず、あれこれ頼みたくなるところはさすが。
(単に、パブなのにフレンチ寄りのメニューだから、って気もしますが。)
 
英国でプディング、と言ったら「蒸し菓子」という意味も「単なるデザート」という意味も
持ち合わせているので、少々どきどき?しながら頼みましたが、
(聞いても、英語が解っても、よく判らないことが多い)
これは言ってみりゃ、パンナコッタとフール(生クリーム)の中間のような食感の
日本語でいうところのプディング、プリン的ななめらかデザートでした。
シナモンもきつくなく、クリーミィで大変美味しかったです。
 
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上にはカラメライズしたナッツと、煮た洋ナシの汁のゼリーかな?、これも美味しかったです。
マドレーヌはフツウに美味しいけど、私的には不要。
 
デザート② クインスのイートン・メス £8
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イートン・メスは私にも、なんとオットにも出来てる(笑)簡単デザートですが、
(詳しくは過去記事を・・・)
フツウは、いちご・生クリーム・市販のメレンゲ、(+ウチはバニラアイスクリーム)
これがミシュランになると、
クインス煮(かりんに酷似した果物)・生クリーム・自家製のメレンゲ
シャンパン・ゼリーの上に乗って出てきました。
確かにお金はとれるかもだけど、、、
ゼリーは秀逸、イートン・メスは少しくどかったかなぁ、という感じです。
(もともとくどいものだけど、苺がそれをうまく消してくれることが多い、
クインスの場合、少し弱い感じ・寝言です。メレンゲのシャリシャリ感も少なかった・・・)
 
以上ですが、・・・・・惜しい(笑)。
正直、ここは実はすごい面白いパブだといまだに思っているんです。
 
もともとミシュランスター(お星様2個!)のThe Ledburyのシェフ、Brett Graham氏と
鹿を自らシューティングして調理する有名シェフ、The pot kiinのMike Robinson氏、
そして、伝説の?ヴォー・ブリュワリー、Edwin Vaux 氏の
コラボ・パブ、だというのですよ。
 
だからメニューもほとんど、オット好みのゲーム(ジビエ)ものだし、
そして、実際、タップエールはエール好きのオットが絶賛。
(私もそう思う。)
ワインは全く語れないけど、相当のものを揃えているらしく、
(我々はエールだけで100点満点・笑)
 
本日は、(当初から説明を受けていましたが)クイズナイト、
ということでメニューが少し少なかったようです。
これ、英国のパブにつきものの、要は「クイズごっこで騒ごう」の夜。
とはいえ、なかなか子供だましではなく、真剣なフアンもいるとか、ですが、
ワケのわからない(輪に入りきれない・・・)外国人ダイナー(私達)にとっては
迷惑そのものの日。(だから、オマエらがジャマ者だってば・笑)。
 
ただ、英国人全部にウケるわけでもないらしく、おかげさまで
大人気で予約のとれないこのお店もそれが行われる火曜日の夜は
比較的取りやすいので(だから今回もパッと取ってパッと行けた)、
結果としてはありがたいのかも。
 
ということで、納得出来ない私(笑)、また行きます。
それも近いうちに。だってゲームのシーズンですもの(笑)。
 
ちなみに、ここ、静か?な住宅街のど真ん中にありますが、
大きなサッカーの試合がこのフーラムの「ホーム」(本拠地)で行われる場合、
十分にご注意下さいませ。
チェルシー、というカワイイ名前のやんちゃな人々(老いも若きも、多数)が
試合の前後青一色となって押し寄せてきます、
その際、その他のロンドン市民は誰もそこに近寄りませんので(笑)。
(マジメな話、勝っても負けてもマジで怖いですので、地下鉄で行く場合、
こういう日は最寄り駅を変えるのが賢明です(女性同士は特に)。West kengingtonとか、West Bromptonとかに。)
 
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内装もフツウにかわいい。よくある英国フレンチ、って感じ。
さすがミシュラン、おトイレもキレイです。ペンキ臭かったけど・・・
維持するのも、大変よね(笑)
 
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外観はフツウ、てかかなりパブっぽい
 
観光旅行ベースでも十分行ける場所にあります。
ご興味ある方は是非お試し下さいませ。
 
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