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食オタク主婦ブログ

アンダルシアのお菓子"ポルボロン"

ふと気がつけばロンドン、だいぶ日が長くなってます。
 
年明けて毎日目に見えて長くなっている感じ。
日照が一番短いころは午後3時半で真っ暗(!)・・・・・だったけど
この期間は実はそうそうは長くない。
今は5時ごろまで「夕方」でいてくれるし。
 
英国の冬は長く、ツライと皆が言うけど、
晩秋の美しさにしばし見とれ
クリスマス前の賑やかさで暗くもなんともなく
年が明けたら、あとはぐんぐんと近くなる春を待つばかり・・・
 
という感じで、ちっともツラくないのよね。
昨年は雪も降ったけど、今年は暖冬?てかこれがフツウ?
基本日本の本州より全く寒くなく、大雪も振らず、
家の中はいつもぬっくぬくで、そんであの夏を待つ、
ついでにいつも乾燥してて家事が超ラク・・・(笑)
結構贅沢ですがな、英国の気候・・・・、と思うのは、私だけ?・・・・らしい(笑)。
 
そりゃあ、アンダルシアと比べたらブチブチ言いたくなるのは解りますが(笑)。
 
てなわけで、今日はアンダルシアのポルボロンという、クリスマスのお菓子です。
アンダルシアのパラドール(国営ホテル)のブッフェは、
「伝統菓子」コーナー(クリスマス仕様)で初めて食べてハマった、ほろほろクッキー(風)。
 
これがのちにポルボロンと判明したと同時に、以前に「ポルボローネ」(複数形?)という
名前の日本のスーパー「成城石井」さんのオリジナル・クッキーを食べて、
大好きだったことを思い出しました(ちなみに祝い菓子として、というより
"クリスマスのお菓子"だと思います。)。
 
はー、このお菓子が元だったのねぇ~。
なんでも、沖縄のちんすこう(好き♪)の原型にもなっているとか。
まあ、カステイラ~♪もあの辺りから来ているのだし、
ありえない話ではないですね。
 
どんなお菓子かと言うと、とにかく口の中に入れた途端、
というか入れる前から、ほろほろほろほろほろほろと崩れる(ので食べにくい・笑)
「小麦粉のカタマリ、カタヌキ」と言ったようなもので
イメージ上、クッキー(風)と書いてますが、実際は粉の塊。
ポルボロンと呼ぶ前は勝手に「スペインらくがん」と言ってました(笑)。
 
クリスマス時期にはかかせないものらしく
(だから今回どこへ行ってもコレ!だったのね)
更に「ポルボロンポルボロンポルボロン」と三回"ほろほろ"をこぼさずに言えたら
(それも、口の中で崩す前に、だとか、よく知らん・笑)、
幸せになれる、とかナントカ。一応、書いておきます(笑)。
 
材料は私の買った市販ものの包み紙(←これが押しなべてカワイイ↓)を見ると、
 
イメージ 3
 
「小麦粉、アーモンド、砂糖、ラード、シナモン、レモンの皮?酸化防止剤」の順の記載。
 
げっ!
MANTECA DE CERDOって・・・ ・・・・・ラードかいっっ!?
・・・・の部分にちょっとひいちゃったけど(笑)
ほろほろとた食感は小麦のグルテンを殺して使うところに在るらしく、
一度オーブンなどで?粉をローストしてから使うようです。
それから、ラードも少なからず関係すると思います。
 
ちなみに、ポルボロンとは別に、材料である「ラード」そのものが名前になっている、
「マンテカド(MANTECADO)」というほぼ同じ食感(味も近い)のものもあります。
形も決まっているようで、ポルボロンが楕円なのに対し、こちらは丸型。
更に区別しやすいようにか、こちらにはゴマが振ってあります。
で、マンテカドの材料は、
「小麦粉、ラード、砂糖、酸化防止剤」と、さらにシンプル&ラード部分が多そう(後退・・・・笑)
ポルボロンからアーモンドとシナモン(&レモン香など)を除いたものですが、
実際はそういう差を強く感じることはありません。
確かにマンテカドのほうがよりらくがんぽく、個人的にはどっちかというと素朴で好きかも。
 
イメージ 2
↑右がポルボロンで左がマンテカド
 
その他、ロスコ デ ヴィノ(ROSCO DE VINO)、というドーナツ型で粉砂糖が
かかったふうのものなどもあるようで、この時期、店頭で複数種見かけても
同じような包み紙なので(書かれている文字は違う)私にはさっぱりワケわからんち~ん、
・・・だったのですが、地元の人にはすぐわかる風物詩だったのね。
 
イメージ 1
ロンダの名店、「DAVER」お菓子屋さんのロスコ・デ・ヴィノ みんなオンナジような素朴な味
 
しかし、本家を前にナンですが、味自体は沖縄のちんすこうや
成城石井さんのポルボローネ(フツウに硬いクッキーだけど、
確か天下の和三盆を使っている・・・)の微妙な勝ちかも・・・(笑)
まあ、製作者や材料に寄ります。
(日本のはバター使うからね。)
 
いずれにしても、このポルボロン類、傑作であることは間違いないです。
スペイン語で"ほろっと崩れる粉"という意味に勝るとも劣らず、その語感もカワイイよね。
脂の使い方や練らない生地、など
英国が誇るスコンの作り方とも少し類似する点があるのも面白いですね。
 
イメージ 4
↑完全、パケ買い(笑)
 
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