断水中で放浪中なため、
昨日はロンドン中心部西の巨大ショッピング・センター
「ウエスト・フィールズ」にて「おトイレ確保」(笑)をしていました。
ちなみに、ここのトイレは日本ならばよく見かける、
「座面拭きのシューシュー」(トイレットペーパーに薬剤を吹きかけて拭ける)がある、
ロンドンでは貴重なトイレだからなのです(笑)。
私は異常なまでの神経質ではありませんが、水周りが汚いのは苦手。
ここはフツウの日本人の感覚からしてもことごとく汚い国なので
トイレではまず、トイレ掃除から始めます(笑)。
だから私の使った後は清潔でキレイです(笑)。
気づけば渡英後2年、英国中のトイレをせっせと掃除してます
(って松居和代さんかっ・・・)(笑)。
で、それはさておき、そんなわけでつい、この中にある、
昔から行きたかった(けど、チェーン店なので遠巻きにもしていた)、
ジェイミーズ・イタリアンで長居をするハメに・・・。
平日だからか、空いていたし(時間も外れていた)
従業員は(時々インギンなるも)みんなとてもフレンドリーで居心地が良かったのです。
私ごときにいわれても、ですが、
ジェイミー・オリバー氏(年下だけど・・・)は天才だと思っています。
昔から彼のテレビはほぼ全部見ていますが
彼には、ミシェル・ルー・ジュニア氏のような、
「修業を重ねて得た」ようなプロッぽい洗練さはなく、もっともっともっと自然。
それこそ、ピアノ弾きが「ピアノから愛されている」とか
バレエ家が「トゥシューズから愛されている」とか表現される?ように
それこそ、料理に愛されている、という感じです。
(もっともミシェルもその他の名だたる料理家も凡人から見れば天才ですが。)
今でこそ彼は超セレブリティだけど、
彼の人間界?(笑)での出発点は、イタリアン。
だから、では、果たして?
誰か(日本人?)がジェイミーに、南部鉄の素晴らしさを教えたな!!
あるいは天才ジェイミーが日本の包丁を世界一としたように
これも世界一であることを瞬時に見抜いたか・・・・・。
私も持っていますが、日本に置いてきちゃった・・・。
全く期待せず頼んだ「イングリッシュ・ティー」
ジェイミーのことだから、気取らず、ワザと英国定番のティーバッグで出てくるかと
思いきゃ、日本が誇る、南部鉄でしかも、リーフ・ティー!!!
(日本で飲む「英国茶」と違い、本場ではリーフティーって珍しいんだからっっっ
ホントよっ)
ずっと温かいままで飲める、まろやかなティーは
少々値付けが高くても(£2.25)、ぜんぜん納得。
(この国、紅茶安いので高く感じるけど)。
のっけから、驚いた。
ジェイミーはこの素晴らしいティーポットが
「あの東北の宝」だとご存知でしょうか???岩手だけど・・・・。
鉄瓶のウラには「鉄器の逸品」との日本語が・・・・。あ、涙が・・・・(笑)
さて、肝心のお味は。
イカ墨の自家製パスタ(スパゲティ)、ホタテとチリ、ケイパー味。
これ、ハーフ、というか前菜サイズなんですが、見てお分かりの通り、
日本サイズ、てか、ふたくち・・・(ひと口かも・・・笑)。
自家製パスタ、ホタテ、ということを差っぴいてもこれで£8.2は高すぎ。
納得のいかない値付けです。
でも、味は良いです。しっかりとした旨みもあるし、パスタももちもち。
サイド・オーダーのスイス・チャード、のガーリック・チリ炒め。
チャードとは、英国の冬野菜としては非常にポピュラーな部類の
ほうれん草と高菜の中間のようなクセのない大変美味しい、大きな葉っぱです。
しかしにんじんやリークや芋などと比べると
必ずスーパーにある、というほど身近でもないです。
美味しいので虫たちも好んで食します。英国の中では虫食い率が高く、
オーガニックを買うと少しひやひや(笑)
でも、栄養価も高く、私の大好物。
少なく見えますが、サイドとしては十分な量で£3.25
これは許せます。しかも美味しいし(少しオイリーだけど)。
この2つとも評価できるのは、塩味が完璧だということ。
私にとっては過不足なく、これ以上あってもなくても△。
この意味でシェフはチェーン店にしては優れた人なのではないかと思いました。
英国で塩のバランス感覚を持っている人って、シェフでも貴重なの♪(笑)
(今日たまたまかもだけど・・・・その可能性もまた、この国では、大・笑)
でも、パスタと副菜を作る人はこれだけ大きいところだと
別の人だと思うので、その意味でも多分、○。
さてさて
メインが少なかった、と言い訳して、ついついついついデザートを。
(いや、長居しなきゃならなかったので・・・笑)
ティラミス愛好家(いつからよ?)としては、やっぱり、これを。
はい、ここからマニアックですよ、例によって(笑)
オレンジの皮とマスカルポーネ、チョコレート(上にコーティング)のティラミス。
これ、ビッグです。
美味しかったけど、半分も食べられませんでした。
英国流(てか欧米流)にしっかり甘い。
しかもこってりのマスカルポーネ・クリーム(上のやつと中身)の量がかなり多く、
食後には重たい。
本場のティラミスの意図?(本来、軽さが信条・・・な感じよ)からしても、重い。
のみ(あるいは&ダブルクリーム)のクリーム、
あいだはコーヒーの甘~い液を染みこませたビスケット、
マスカルポーネ・クリームのほうはそれほど激甘ではありませんが、
なんせコーヒー汁のほうが甘すぎ。
かのロカテッリ巨匠は
「コーヒー液のほうは、糖分、絶対ゼロだぞ!!」
と口すっぱくして言ってましたし、ちょっと控えたほうがいい。
(いいんです、英国人、天才ジェイミーのイタリアン、ですから・笑)
でも、この半分が半額で出てきたなら、文句無く、「おいしーい」とたいらげているでしょう。
その意味でも、材料費考えても、£4.95はかなり納得。
マスカルポーネ好きのウチのポチ(オットのこと・笑)にも食べさせてあげたい。 「ん?!」
ということで、お値段は
「安くはない、でも中にはお得感のあるものもある」というビミョーな査定ですが、
気軽にそこそこのイタリアン(てか食堂って感じの)を食べたい、というとき
けして候補から外れるものではありませんでした。
まあ、多少ひいき目入っていますが(笑)。
↑ジェイミー・グッズ。
こういうのに騙される年齢では無くなりましたが・・・・・・
↑「本」にはまだ騙されてます。
ウチの本棚とほぼ、同じ(大笑)
ウエスト・フィールズ店は大きな建物、の外、にあります。
チェーンなので、英国中にあります、いや、シドニーやドバイにも・・・・・・・・・・・・・・・・。
この分では近いうち、日本にも??!!
味はまちまちだと思いますが(笑)。