いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

ブラウン・シュリンプ・バター

昨日、切らしてしまったオーガニック&無添加の日本産味噌を買いに
「米と味噌の調達以外は行かない日本食材店」に久々に行った際、
オーガニックの日本産納豆(冷凍)を見つけたので、ちょっと高かったけど
ついつい買ってきました。(てか、オーガニックだと思うと、高くない、買う価値ありかも。)
 
そしたら、ごはんをいつもフツウサイズのお茶碗で一杯しか食べない(ようにしている)オットが
「どんぶりで喰いたい」と。
 
どんぶり、でイメージが沸き、つい、「卵かけごはんも出来るよなどと
甘い誘惑を提案してしまったからもう大変(って提案するなよ・笑)。
 
ごはん大好きの私もつられて2人でどんぶり飯のかっ込み!!
(はしたなくてすいません・笑)。
 
休肝日なので酒なし!の昨日、我が家のメニューは
 
・減農薬栽培のスペイン・カタルーニャ産短粒米、炊きたてごはん
(日本人向けに欧州で栽培された日本種米で想像するよりずっと美味しい。
特にこれは、スペインの「パエリヤ」の産地のものです!)
・妹が日本から持ってきてくれた激ウマ海苔
・震災前の日本産乾燥ワカメと食べられる昆布、スプリングオニオンのお味噌汁
 (もちろん、出汁はコブからとったもの、科学調味料ナシ!)
・シーバス(スズキ)の塩焼き、レモン
・オーガニックのタア菜、にんにく炒め
・無農薬栽培のあまーーーいトマト(まるでフルーツトマト!)
ラディッシュラズベリービネガー漬け
 
と、自分で言うのもなんだが、考え抜かれた?品揃え。
なのに人間、身近なありがたみにはなかなか気づかんモンなのか、
これを目の前にしてオット、「おかず要らないかもっ!」などとのたまう始末。
オットに限っては、犬の割りに鼻は効かずとも、カシコイ人間なので、信じてますが・・・
・・・・・と言っとかないと・・(笑)。
 
私はたまたま英国の食材(と調理)に惚れ込み、寿司も蕎麦も(短期間なら)、
封印出来ていて全く問題ないのですが、確かに海外在住者にとって
炊きたてのごはんに海苔、味噌汁、美味しい生たまご、
納豆(しかも有機)、は、それだけで夢のようなおこんだて(笑)。
これこそ日本を離れて身に染みるありがたみ、ということですね。
 
10年20年前のロンドンの日本食材店の事情は当然知りませんが
昨今の英国のオーガニックブームのおかげで?
実は日本食材店でも簡単にオーガニックもの(日本産)が手に入ります。
これは渡英前は予想もしていなかったこと。
ヘタな日本での生活より豊かってものです。
 
ただ、日本産のものはいずれもバカっ高いけどね。
でも、ここは遠い英国、お店さんのせいのみではなく、むしろ、小さな日本食材店は
日本人として応援したいぐらい、その品揃えに感謝すらしています
 
なので、これから渡英される方、大丈夫ですよっっっ
生卵も新鮮で美味しい(一部美味しくない、などと駐在者の間で
聞いたことがあるが、、、、何をかいわんや、日本と卵の生産事情は全く違い、
こちらの方が総じて(かなり)良いです。安くて美味しいし、ものによってはとても安全です。)、
良心的な生産者の作る、英国産の旬の野菜・果物は本当に美味しい。
ついでに書いとくと、肉は当然、日本より、全般はるかにウマイ
魚も日本とそん色ないくらいにウマイ、です。
(多少足で探す必要はあるかもだけど、中途半端な日本の都会に住んでいるより、はるかに豊かです。)
だから小さなお子さんがいらっしゃったり、日本食しか食べられない、という方でも
今のロンドンではほとんど困ることはないと思います
(オススメはヤッパシ、あくまで現地の食材ですが・・・)。
 
私のブログの趣旨はむろん、
個人的な記録のための超身勝手な日記、のはんちゅうですが、
同時にせんえつながら、現在は
渡英してびっくり仰天した素晴らしい食事情を伝えたい、
という、ささやかなコンセプトの側面もちょっぴしあります。
だって、フレンチやイタリアンと違ってもともと日本には英国料理の情報って超少ないでしょ
てか、ネットでも少ない。・・・さまざまな理由から・・・、ま、解る気もするが(笑)。
 
で、また長くなり恐縮ですが、本題、本日は、ポッテッド・シュリンプのご紹介です。
何度か書いてますけど。
 
ポッテッド・シュリンプ、というのは、英国の(北のランカシャー地方発だけど全土で)
とてもポピュラーな保存食。
Morecambe湾というところの浅瀬でとれる小さな海老から今も作られていますが、
以前テレビでコーンウォールやデボンのあたり(要は英国の最南地方)でも
獲られているのを見たことがあります。テムズ河口(東)でも獲れるとか。
 
小さな海老を殻から外し、ナツメグ(正確にはメース)・バターで固めた(保存した)もので
これをトーストしたパンに乗せて食べます。
週末に焼いたパンを薄くスライスして、グリルパンでトースト、
自家製ポッテッド・シュリンプを乗せました♪
 
イメージ 1

まあ、若い英国人が今も好んで食べるモノ、というよりは
日本に例えて言うと、海辺のおじ(い)さんが「わしゃ、これにつきるね♪」などと言って?
ごはんに塩辛を乗せて(昔から)食べてるような類のものです。
塩漬けなどと同じように英国ではポッテッド、という保存法自体、大変古い歴史があり、
昔はそれこそ自家製のものだったそうです。
 
(ところで在英人から"アレ、美味しいよね♪"という情報はあまり聞かないけど、何故??)
 
確かにスーパー等で買う、市販の工場のものはちょっと海老臭さと
バターの酸化を感じることもあり、高い割には美味しいというほどのモンでもないかな、
って感じもします。
 
でも、ファーマーズ・マーケットでこれそのもの、ブラウン・シュリンプの茹でたものが
買える(時がある)のですが、生臭みは一切なく、味があって大変美味しいものです。
みんな無口になり、手も止まらない?!ワよ(笑)。
北の海でとれる小さな小さな海老ちゃん、
地球の南の暖かい海でダレた?タイガー海老やキング海老
と比べても、かなりいいセン言ってると思う(笑)。(これら↑は所詮輸入品だしね・・・・・)
 
で、その剥き身をスーパー(ウエイトローズ)で発見。
早速、自家製のシュリンプ・バターを作ってみました。
 
■材料
・ブラウン・シュリンプの剥き身(パック)
・バター
ナツメグ(又はメース)・・すりおろす
・(塩・胡椒、お好みでチリ・パウダー)
 
(*オリジナルのポッテッド・シュリンプには以下は入らない)
・にんにくのみじん切り
・スプリング・オニオン きざむ
・フラット・リーフ・パースリー(イタリアン・パセリ)など、きざむ
 
お好きなパン、トーストして(*ちなみにオリジナルは(薄切り)ブラウン・ブレッドのトースト)
■作り方
フライパンに弱火でバター、にんにくを入れ、弱火でバターににんにくの香りを移す。
シュリンプを入れてさっと火を通し、火をとめてお好みのハーブ、塩気も足りなければ補う。
トーストした薄切りパンに乗せて。
 
・・・・止まりません・・・・(笑)
 
P.S.
世界最強の納豆菌ちゃんを我が家に持ち込んだセイで?
冷蔵していたパン製作用の「生イースト菌ちゃん」の残りが、びびって
どっかに雲隠れしてしまった、・・・という、ウソのようなホントの話。
(いや、単に間違って捨てちゃったってだけだとは思うけど・・・・笑)
 
おそるべし、わが国の納豆菌!
 
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*1:でも、いかんせん、野菜などは残念ながら現地のものに敵わず、協力できないのですが・・・・。

ただし、日本食材店で買ってくださる方がいるから、私もお味噌が買えるのよね・・・・ううむ、難しい・・