いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

スコットランド、朝食のフルーツ・プディング

先週アップした、ウイスキーの島、アイラの迷ホテルから、スピンオフ(笑)です。
まあ、レストラン、と言えるかどうか、な迷料理(味は美味しかった♪)でしたが、
丁寧に作られていたことだけは解りました。
 
朝食もしかりで、美味しかったのでご紹介します。
 
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↑おそらく唯一の?冷凍もの。
本当に、時間に合わせて焼いてくれたような、あっつあつのクロワッサン!美味しかった~
 
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↑手作りのマーマレードとバター、イングランド人より焼き方がうまい(爆)トースト
ってか、クロワッサンやペイストリー以外に必ずトーストが出てくるのよ、イギリスって・・・
(そうだ、マーマレードはスコットランド発祥、と言われています。)
 
ちなみにイングランド的トースト?は、真っ黒コゲです。(半分冗談、半分ホント)
 
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↑スコティッシュ・ブレック・ファースト
どこがイングリッシュ・ブレック・ファーストと違うんだ?
 
さて、解説致します(えらそうですが・笑)。
日本でも有名なフル・イングリッシュ・ブレックファースト、とはいっても、実はさまざま。
外せないものは、ベーコン、卵、マッシュルーム、トマト、ソーセージ、てなとこでしょうか?
これにハインツの缶詰の甘いケチャップ味豆煮や、
ハッシュド・ポテトがおまけで付いたりすることもありますが。
 
上のスコティッシュ・ブレックファーストには、イングリッシュ・ブレックファーストに通常ないものがふたつ。
それが、左下のブラック・プディングと右上のフルーツ・プディングです。
(正確にはイングランドでも、ブラック・プディングが入ることはたびたびありますが、
フルーツ・プディングはまず、見たことがありません。)
 
よく書いていますが、プディング、というと、我々日本人には、
ほとんど「プリン」という意味しか持たない、この英語、
イギリスではそもそも「複数の材料をまぜ、煮たり焼いたり蒸したりして固めたものの総称」
だったのです。wiki
 
それが進化して、現在のイギリスでは、「デザート」の総称となっています。
(スティッキー・トフィー・プディングなどだけでなく、たとえばチーズケーキなども
含めてそう呼ぶ。)
 
日本でも食事の最後に付く果物や羊羹などを「水菓子」という人がいなくなったように
イギリスでもレストランのメニューの最後には「デザート」と書かれているのがふつうですが、
パブやブリティッシュにこだわっている所などでは「プディング」と書かれているし、
実際、フレンチ・レストランで、イギリス人ウエイターにそう言っても通じます(実験した・笑)。
「PUD」などと省略して書かれていたりもします。
(もっとも蛇の道はヘビ、なんて書かれていても、デザートは問題ないですよね・笑)
 
しかしここで出てくる、ブラック・プディングとフルーツ・プディング、後者はフルーツまで
使っていますが、実はデザートではありません。
このように甘くないもの、しょっぱいものでもいまだにプディングと呼ばれるものが
残っている、というわけです。イングランドの話ですが、ロースト・ビーフに添えられる、
ヨークシャー・プディングも、甘くありませんよね。
 
ブラック・プディングはイングランドでもポピュラー(発祥はイングランドとか)で、
その辺に売ってもいるし、ちゃんとしたレストランでもホタテと一緒に供されたり、
頻繁に見かけます。
 
さて、もう一度整理しましょう~(え?要らない?いやいや。笑)。
 
スコットランドには、そういうソーセージ系と言ったらいいのか、
この「かためた、かたまり」系の丸い筒状のお惣菜プディング
(スライスして焼いて食べる)、が、代表的なもので4つあります。
 
スコットランド名物。
基本的には(羊の)臓物とオートミール(燕麦・スコットランドの主食ともいえる)を固めた
ソーセージのようなもの。スパイスや肉によってさまざまな味。
 
*ラムの大好きな私でもクセを感じ、時々食べられないものがある。
通常、ポチは完全アウトだが、本場では、食べられる、と言っていた。
 
■ブラック・プディング
いわゆる血のソーセージ。イングランドでは豚を使うが、ハイランドでは羊で作ることもある。
色の割にはフランスのブダン・ノワールよりはクセがない。
スパイスが聞いている。
 
*これもイングランドでは当たり外れが大きいが、
スコットランドのものはすべて美味しかった。苦手なポチがこれも食べた!
 
■ホワイト・プディング
東スコットランドで作られた、オートミール、たまねぎ、ミルク、ベーコン、
そしてスパイスのもろもろとしたソーセージ。
 
*これを「アメリカン・ホット・ドック」のように、揚げちゃった食べものを食べました。
ホワイトプディング初体験、なんとも不思議な食べ物(写真、↓)。
 
■フルーツ・プディング
フルーツを使い、ほんのり甘いが、食事用のプディング。
代表的な材料はパン粉、しょうが、シナモンなどのスパイス、
サルタナやカランツ(要はレーズン系)
 
*他にフルーツ・プディングに似た(色は違う)カスタードをかけた
クルーティー・ダンプリングという伝統的なデザートもあり。
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↑上手に焼かれた、香ばしいフルーツ・プディング。
フル・スコティッシュ・朝食に合うが(特にベーコンやソーセージなどの肉系と)、
カロリ―はさらに・・・・。
 
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↑ハイランドのフィッシュ&チップス屋さんで買った
ホワイト・プディングの揚げ物・・・・
こしょうと、もろもろしたオーツの味。
完食は出来ず(笑)
 
さて、このB&B(のバー)、どう見てもそうは見えないのですが、スコットランドのとある組織が行う
バー大賞?の銅メダルに輝いていることは先日お伝えしました。
 
そのバー↓
 
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↑なかなか出せませんよ、この場末感は・・・(笑)
 
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↑まずはアイラ上陸の一杯。
明日からフル・スケジュールで蒸留所めぐりです(笑)。
 
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↑本当のオーナー、黒猫と黒犬のコリンちゃん。お世話になりました。
 
ほいじゃ、今週も頑張りましょうねー。
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
 
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