いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

頑張れ、新しいB&B

イギリス不思議文化研究所(所員2名・笑)のウメ子です。
(しかし、在英まだたったの3年め。・爆)
 
さて、ここんとこ、ゆく夏を世界の誰よりも惜しむイギリス人のどさくさ?に紛れ込んで
宅も忙しい週末を送っているわけですが、
先週末も、ポチの*フライデー・ナイト・ドライブ
(*金曜日に会社が終わってからえんえんと運転させられること、造語・笑)
やや遠方に行ってきました。
 
そのとき、2日目に泊まった、5つ☆のB&B(高級ホテルではなくて)をご紹介?します。
どこが5つ星の墨を付けとるんじゃているのかは問題になると困るのでここでは控えマス。
 
仮に、そのB&Bの名を「King's Arms」(キングス・アームズ=王様の腕)
(ちなみにこの名前はイギリス全土に死ぬほど有る、パブだけど。)としときます。
なぜここにしたか、というと、例によってぎりちょんの予約で、
地の利や食事の点などを考えて(&宿の雰囲気も一応加味し)
最終的にここになっちゃった、という感じです。
ただ、高級リゾートホテルや、マナーハウス、レストラン・ウィズ・ルームなどと違って、
ただのB&Bで£105(一泊朝食、ひとり\6,800円程度)と言うのは、
イギリスでは高い部類に入ると思います。
確かにこのB&Bはちゃんとしたパブとレストランを持っているので、
世話好きのおばちゃんがデカい個人宅で始めた、というよりは、ホテルに近いけど。
 
思えば最初からイヤーな予感が。
 
例によってド田舎の宿なので、道に迷い、
途中から住所ならずGPSの緯度経度を頼りに宿を探してました。
ところが、該当地には、「King's Arms」ではなく、「King's Inn」という宿しかないのです。
 
ウメ子は「いくらイギリスだからって、宿の名前が違うってことはないでしょー・・・」と
思っていましたが、他にそれらしき建物はない。
この時点でポチは「いや、人家だってないんだから、きっとここなんだよ、有りうる。」とだいたい
解っていたようです。
(ウメ子はまだやっぱり、イギリスのことを解ってなかった!!!笑)
 
果たして、パブに入って若くて一応フレンドリーな女の子に聞くと、
「そうそう、ここがKing's Armsよぉ~」ってどこがっっっ!
サイン(看板)も、建物の上にでかでかと「さっき付けました」みたいな板にも(これが目立っていた)、
全部「King's Inn」じゃんっっっっっっ。
 
ちなみに、最初にもらった「明日の朝食の希望時間とメニューに○してね♪シート」も、
最後にもらった、レシートも、「King's Arms」
・・・正式名称はやっぱりこっちらしい。
 
てか、イギリスの固有名詞の扱いって、そんな、そんなものなの???
日本のフツーの宿の名が、「御宿かわせみ」が、「かわせみのクチバシ」って書いてあったら、
・・・・・違う宿と思わないか??
 
ウメ子たち、在英3年ぽっちにして、かなりの宿泊施設を見て来ていますが、
こんなことは初めてです。
 
まあ、いいとして。
 
さて、通してもらったお部屋は料金に負けない広さとそこそこの内装を持ち、
(安物のガラクタ・ヴィンテージで飾ってあるが、一応、かわいい)
夕食も値段はやはり安くはないけど、パブ・フードにしては、レストランに近いそこそこのもので、
(ガストロ系にしているのでしょう。頑張っている感じ)
 
イメージ 1
↑奥の左側にもうひとつ、シーティング・ルーム、右奥のバス・ルームは
ロールトップ・バス、しかもかなり広い。
 
イメージ 2
↑メイン→デザートと頼みましたが、この日一番よかったのが、このチキンのグリル。
言いたいことはいろいろあるが(爆)、ジューシー・チキンではありました。
 
イメージ 3
↑かなり「ありがち」なるも、なかなか雰囲気の良いパブ・コーナー
しかも、置いてあるお酒も「解ってる」感じ。
 
ということで、部屋に戻り、
「ちょっと高いけど、まあまあじゃなあいー?」と、ウメ子、ネコ脚のバスタブにお湯を溜め始めたのでした。
      
      (・・・・すいません、水不足の地のイギリス人にまず、お詫びしときますが、我々日本人は時々お湯を溜めて
      お風呂に浸からないと、生きていけないのです。我が家ではもったいないのでたまにしかやりませんが、
      ホテルは出来るならバスタブ付きのところを選び、親の仇、ここぞとばかりに水を溜めて浸かります・・・・・ゆるして・・・)
 
そして、5分。
 
イメージ 4
↑誰か、ば、バスクリン、入れた?!
 
湯垢の残るバスタブをキレイに掃除したあと、1回目のお湯がバスクリン入り、
驚いたがここであきらめずに、お湯を落として、再度溜め、
 
5分。
 
イメージ 5
↑ぴ、ピート!?
 
(解説 : ピート、というのは、アイラ島に代表される、堆積泥炭のことで、
ウイスキー造りに使われる。その層を通ってきた水は黄色からやや茶色。)
 
実は、上の茶色いお湯は、3回目に溜めたときのもの。
2回目には、泥水(もっと茶色かった)のようなものが出てきて、びっくり仰天し、
さすがにボス(と思われる)女性を部屋に連れてきたのです。
 
ウメ子だってダテにいままで長く生きてきたわけじゃないですから、
この女性が、一瞬「やべえっ」という×の悪そうな顔をしたのを見逃しませんでした。
それからと言うもの、言い訳に終始し、
「あたしやったことがないけど、掃除するわ」とかいいながら、なぜか洗剤持ってきて
タブを洗い始めて、・・・・・・・そういう話じゃないんですけど・・・・しかも、もう洗ったんですけど・・・。
 
彼女も事務所に戻り、大騒ぎした模様。
ボイラーを止めたり、タンクを見に行ったり。
 
ポチの見立てでは、老朽タンクの汚れ。
(イギリス人はどっちかと言うと朝シャワーを浴びるので、ウチが一番最初に
しかも、溜めだしてしまったため??!)
 
このパブと宿がもともとあまりに古く、それを(買って)改修したため、配管が古くて・・・
という理由ではなく、いつもなんとなく黄色い水(これはピート同様、良い水ということも考えられる)
と古いタンクにこびりついている何かでこうなるのでは、、、、と。
 
イギリスではかな~り古い建物の改修話は当たり前のことなので(てかそっちのが多い)、
そうそう取り替えられない配管が汚いことは十分にある話だが、
少なくとも、宿で(アイラでも)こんな泥水が出てきたことなんか、一度もないんです。
しかも、グリーンから、ブラウンにチェーンジ???
てか、グリーンって・・・・・どうよ・・・・・。
 
このキャス・キッドソン大~好きおばはん、ウメ子はオーナーと見ている。
なぜなら、我々が「朝食リクエストシート」を従業員の女の子に渡した際、
直後にしかも客の我々の目の前で「その紙よこしなさい」と女の子に指示したから。
しかも、おばはんはその時、客と同じ席に座り、誰かとディナーをしていたのだ。
当然不審に思ったポチが女の子に「あの紙、我々の朝食のやつだよね?」と小声で聞くと、
「あー、明日彼女が朝食担当なので、見せてって言われて・・・」ともごもご。
 
そんなわけで朝が早いからか、おばはん、バツ悪そうに言い訳と掃除をしたあと、
「あたし、か、帰っていい??」・・・・だって。
 
実はキャンパーな我々、1日ぐらいお風呂に入れないことなんか、どーってことない。
あとは、この不始末「£105」からいくら引いてくれるかだよね?という結論に
すでに達していたウメ子は、かわいそうなお風呂に入れないキレイ好きな妻のふりをして、
ヨロヨロ・・・・「だ、大丈夫、いいわ・・・」と。
(こんな時の英語力は天下一品である・笑)
 
しかし、この時点でこの女、そんな£の類の話は一切なし。
 
・・・・・闘いは明日だ(笑)
 
さて、疲れ果てたし、寝るか、という話になり、ダブルベッドにもぐりこむと・・・・
ウメ子とポチ、とっても仲良しではありますが、と断っておきますが、
おやすみー、と反対側を向いて離れようとしても、次の瞬間、
なんだかベッドの真ん中に2人ともごろごろごろと集まってきてしまいます。
 
 
おやすみー、ごろごろー、・・・・・と、繰り返すことしばし。
 
「おかしいでしょうっっ!!」
 
と、2人で起き上がってベッドの下を見ると、真ん中がものすごく変な形に曲がって、落っこちている。
2人でスプリングを外してみると、
 
イメージ 6
↑今にも崩壊しそう・・・・
 
ポチ、パジャマをまた服に着替えて、今度は
最初っから仕事が出来そうだった、パブ担当の若いあんちゃんを呼んできました。
なぜなら、この日、満室だったのを知っているので、
壊れそうなベッドからスプリングを外してもらい、それを土足の床に直置きして寝るしかない
(男手が必要)・・・・・と判断したからです。
(そもそもオーナーおぱはんはもう帰って寝てるし・爆)
 
入ってきた彼、「オー・マイ・・・・・・」と絶句。
一応、前菜として風呂水のてんまつも話すと(てか知ってた)、
即座に「この部屋に関してあなた方には一切チャージしない、でも申し訳ないが、
ここに寝てくれ」といいましたよ。
(これを聞いてウメ子は「こいつ、2代目(息子)か」と思ったのですが、それは外れていた模様。
仕事の出来る、雇われマネージャーだったようです。)
 
このときウメ子はパジャマ姿だとさすがになんなので、着替えて、でも上からバスタオルをかけ、
淑女にあるまじき、イギリス人男性としては、絶対にほっとけないかわいそうさ(笑)。
 
しかし、彼が帰った後、"交渉しても半額か"と思っていたウメ子、
「よっしっ!」と小さくがっつポーズ(豹変・笑)。
 
タダ?? タダって言ったよねっっっ、
 
タダなら、文句ない(テントに比べたらお城だし。爆)
シャワーが使えなかろうが、泥水出ようが、ベッドが壊れていようが、どーでもいいし
(ほんと、意地汚くてすみません・・・・笑)
 
かくして、その夜はぐっすり眠れ、次の日平謝りのおばはんにも一応、にっこり。
(その割には、恩着せがましくフリー、フリー、宿代フリーっっっ、と繰り返されたけど・・・
「チャージしない」と一言、の方が、なんかいい感じだった・・・)
 
新しい宿(要はビジネス始めたばっかりのほとんど素人)のこのキャス信仰オーナーに、
つい、「パブもいいし、お部屋もかわいいし、料理も・・・いいし、・・・・
がんばって下さい、ビジネスの成功を祈ってるわ」とまで言ってしまった、仏の様な夫婦。
(いえ、タダだったからです。実際は食事も普通だし、部屋もすごく使いづらいし、
ダダッ広いネコタブだけではシャワーの使い勝手は最悪だし、鏡はあるけど、
ドレッシングするには最悪の間取りだし・・・・・要は客のニーズを全然解ってない部屋。)
 
後日、大手サイトのレイティングとコメントを英語なるも読破。
そうしたら、あるではないですか、始めたばかりの6月のころに、
 
「茶色い水が出ました、お湯もちゃんとランニングしません」
 
・・・・・・・・・・・・。
 
こいつら、全部解っていたのです。
解っていてもそんなにたくさんのクレームがこない(イギリス人はシャワーしか浴びないから
気が付かない)のをいいことに、ほっといたってわけです(そしてこれからも・・・・)。
もちろん、悪徳な人たちではありません。
あんなに決まり悪そうに後悔するクセに、いいかげんもはなはだしいだけなんです。
 
ウメ子は日本国の武家出身(ウソ)、イギリス人の長所でもあるフェア精神を持っていますから、
タダだった以上、誤って掃除するなど努力?はしてくれた以上、
ボロクソなコメントを公に書いたりはしません(書いてる?)。
 
だけど、いつまでたっても茶色いお湯しか出てこない宿だと思います。
ちなみに温水だけじゃなく、水のほうもなんとなく黄色くって、その正体を
教えてくれないレストランなんぞで食べる気、起こりませんよね?
そんなんじゃー、キャスにはなれないよー(笑)。
 
ウメ子たち、在英3年ぽっちにして、かなりの宿泊施設を見て来ていますが、
こんなことは初めてです(笑)。なので、今後イギリスのB&Bにお泊りになりたい方、
こんなことはほとんどありませんので安心してお出かけ下さいませ(爆)。
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
 
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