鎌倉には地産の野菜と美味しい魚を使うシェフがたくさんいるし、
一応古都(~~;)ということで、私が知るだけでも
老舗も名店もたくさんありますが、結局
気づくといつも同じところで晩ゴハンしてる私達。
それは5年経っても同じでした(単に芸がナイだけか?・笑)
夫婦意見一致して行く理由は、鎌倉駅からも近く、
いつも厳選された日本酒があり、
私の好きな季節の野菜が「美味しく」食べられる!
からなのです。
(留守の間にテレビでも紹介されたみたい。今や全国区!?です。)
今の日本(に限らず)、お金をたくさん出せば美味しいものは
食べられるかも知れない。
でも、出した分だけ恨むガッカリすることもある。
その点、ここは裏切られたことがなく、
そもそもとてもリーズナブル!
しかし・・・実はここ、
精進(というか少しゆるめの季節の野菜料理)専門なのです。
メニューも一年中、
1.生姜味の精進出汁の細おうどん、と
2.そのおうどんに小鉢が付くセット、と
3.季節ごとのごはん(おかず野菜のみ)定食
この3つ(てか、その実2つ)だけ!!
(飲み物とデザート一種もあります。)
ポチは日本酒の品揃えに満足だし(お店と好みが一致)、
そもそも「おうどんも大好き」な麺男なので問題ないのですが、
器も内装もおしゃれだから、女性には絶対ウケると思って、
以前実母(←肉食系)を連れてきたら、
「肉、ないの?
」

と文句素直な感想を言われたので(大爆)、人に寄っては
芳しくない評価をくらうかも知れません。
肉好き女子はともかく、野菜ギライ男子だとアウトかも。
そんな勇気ある?お店を開いた御店主は
ちょっと歌手の森山直太郎さんに似てないこともない?
イケメン男子のイチカワヨウスケさん。
京都で修業されたようです。
月ごとに変わる「○○月のごはん(セット)」には、
季節のスペシャリテ的なものが含まれますが、
(今月は「いちじくのお味噌汁」、といったふうに)、
基本その日の仕入れ野菜の状態で副菜をそろえて下さいます。

~9月のごはんセット~
椎茸の醤油煮とシソ、ごはん。
いちじくのてんぷらと和からし、赤出汁。
自家製ゴマ豆腐。
冬瓜煮物(炊いたん)(ゆず)
オクラ、さつまいものてんぷら、海苔おろし(少し酢)和え
お漬物(きうり、小梅干)。
ごはんの上のしいたけがしょっぱかった以外
素晴らしい味付け、そして、美しい"料理"。
(おばんざいでしょ?と言われそうだが。)


おうどんセットは精進の出汁にしょうがを効かせた、葛仕立て。
まいたけやしめじのてんぷらと、茄子・みょうがの和え物。

出来あがった料理だけでなく、
オープンキッチンで拝見する彼の、丁寧かつ流れるような手さばきは
とても美しく、本当に参考になります。
もっともこれが京都のカウンター割烹で、それなりの恰好をした
でも彼は、"チェックのシャツ着たイマドキの若者"だからね。
材料違うんで比較出来ないけど、とりあえず値段だって、1/10以下です。
私は素人だけど、ここの野菜(素材)の良さは食べれば解ります。
そして、お肉も甘い味付けもないのに、
"寿司の後にカラアゲが食べたくなるような
悪循環を誘う不満感"(笑)
を感じることもない。(不思議とデザートも不要)。
野菜好き、そして器好きの方には超おススメな、ごはん屋さんでした!
すごく参考になりますよ!
おまけ、本日のポチのお気に入りは、
旨みのふっかーーーーーーい、ホンモノの酒です。
↓

なつかしい鎌倉で、ポチと「あの店はどしたかなー」
「あ、あそこにあれあったよね?」と数々話題になり、
かなりの頻度で当時鎌倉遊びをしていたことが判明(笑)。
その頃は「お弁当一色」のブログを書いていたため、
「鎌倉野菜で作った」程度の記録しかなく、忘れてた・・・・。
考えてみれば、6年前の自作ガイドブック、
「もう情報古いしなぁ・・・」と思ってたけど、
いまも変わらず残っているところは、
客に愛されてきた本当のお店なんだよなー、
カフェもごはん屋も老舗も・・・と思った次第。
老舗も名店も、尊敬しきり、の今日この頃です。
本日もお読み頂き、ありがとうございました!!