いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

碓氷バイパスの事故に心が痛みます。

今日未明、スキーバスの大惨事が起こりましたね。
 
現場となった碓氷バイパスは実家から長野県に向かう国道なので
幼いころから父の車に乗り(現在も父が通う)大変良く知った道です。
 
ニュースにも出ていたように45以上のヘアピンカーブが続く峠は
標高も高く、すぐに濃霧が発生したり、真冬には凍結や大雪となるため、
通行止めになることも多いことで有名な道路です。
この日は通行可だったことから、道路のコンディション自体は
悪くなかったのでは?と思います。
(旧道はもっとカーブが多く(180!)、道は危険ではないが真っ暗です。)
 
一方だいぶ昔の話になりますが、妹の運転する車で
この時は通行許可されたにも関わらず、
突然濃霧に行く手を阻まれ、目の前が全く見えない、という
大変怖い思いをしたこともあり、
無事に峠越えしたことを未だに想い出話として語り合うことがあります。
 
父が一緒に行動しない時は、
「暗くなる前に碓氷峠を超えろ」と厳しく言われていたことも。
(いつも軽井沢でショッピングしまくって遅くなり~~;、
この言いつけをみんなでこっそり破ったりしていた・・・・~~;
父よ、ゴメン。)
 
今は上信越自動車道があるので慣れていない人は
そちらを通ったほうが賢明だし、予定では事故車も
この高速に乗る予定だったとのことで、ご遺族のことを思うと、
本当に悔やまれてなりません。
(もっとも原因がまだ判らないので高速を通れば
安全だった・・とはいちがいに言えないけど。)
 
格安ツアーが氾濫する時勢のみを責めるのもどうかと。
若者にはお金もないし、でも、若いころはいろいろと無茶もするもの。
私も若い頃は・・・1泊3日(爆)で韓国に行き、
出来たばかりのインチョン空港で寝て(爆)、
次の日(てか、羽田から)出勤したこともあるし・・・。
チャーター機の超格安ツアーでした。
 
今思えば若い頃のリスクはその他にも
数えきれなくあったと思います。
何事もなく生きてこられたのは結果論で、単にたまたま。
一歩間違えば親や家族を悲しませていたかも知れません。
 
やっぱり安全は何にも代えられないので
価格と折り合いがつけられるのか疑問が沸くような
余りにも安いツアー/商品等は避けたほうが賢明なのかも知れません。
(と、年取ったからこそ思えるし、このツアーを選んだ子たちも
まさかここまでのことになるとは思ってなくても当たり前だと思います。)
 
晴れて視界の良い日に、安全に走行できるならば
とても風光明媚な碓氷峠(正確には入山峠)。
 
ヘアピンカーブが終われば、ようやく長野に入り、
大好きな軽井沢に到着する手前、
最後のカーブが終わると、助手席の私でも気が緩んだところです。
ふと思うに、気が緩んだところに、なまじ道が広くて整っているため、
ここでは逆にスピードが出てしまうこともあるかも知れない
(下りだし、真夜中周囲は真っ暗)。
 
そこからあと少しだけ行ければ、以前は料金所があり(今は無料)
自販機とトイレのある休息所で温かい飲み物を買ったり
待っている家族に(当時は)公衆電話から、
 
「今、峠を越えたよ」と連絡したり。
 
緊張を少しほぐせる場所でもあったのです。
(今でもある筈)
 
その時少なくない回数で雪が降っていたことも思い出しました。
 
****************
 
山の多い県には、下を見るのが怖いような
断崖絶壁、一歩間違えば奈落の底、といった
山道(てか、ガケ道)がたくさんありますが、
運転手はたいてい緊張感を持って慎重になるので、
案外ちゃんと通れるものです。
 
今回の事故はわずか3~5mのガケ。
でも、そのガケの高さは関係なく、
衝撃で体が簡単に放り出されてしまったり、運悪く打ち所が悪いと
人はあっけなく命を落としてしまうものなのですね。
 
でも人には、眠ってさえいなければ素人でもとっさに
「受け身」の姿勢を取り、身(頭)を守ろうとする本能も
備わっているそうです。
シートベルトも高速バスでは使ったことなんかなかったのだけど、
その他にも、事故原因が解明されるにつれ、
様々な教訓を与えてくれそうです。
ムダにしてはならないですね。
 
***********
 
犠牲になられたまだ若い方々のご冥福を
 
心よりお祈り申し上げます。
 
***********************