【北海道】積丹町・小さな素晴らしい料理宿・美國観光ハウス！

北海道四日目の続きです。
前半はコチラ

絶品ジェラートの後は北上して、

あの「マッサン」でおなじみの余市(ニッカウヰスキー工場がある)
をスルー(爆・←行ったことがあるので)してさらに突端の積丹に行きます。

ここに美食の宿があるというのです。
(最近雑誌クレアトラベラーに載っちゃった・・・ていた)

美國観光ハウス

とあらば、沿岸ぎりぎりのいくつものトンネルを抜けてでも、
(良い道ですから、たいした話ではない・笑)
そのためだけに行って参りました、ハイ。
(しかも、この温泉狂い夫婦が、温泉のない宿ですよ！)

もう暗くなってからの到着でしたが、
入った途端に雰囲気の良いこの小さな旅館に魅せられてしまいました。

玄関や食事処のお花や木をはじめ(おかみが生ける)、

欧米系のアンティーク家具に
ガラスや木のオブジェなど小さなものがすっきりと置かれ、
そこになんというかアルミ？銀？の板のモダンな飾り(おかみ作！)が
額などに入れられてかかっている・・・

それらは昨今どこ行っても見かける、

商業的に底の浅い(爆)和モダンとかではなく、
もっと個人的な、品の良いマダムの御宅に招かれた感じ
(そこまで洗練されているかというと違うのだけど(爆)、ほっとする)で、
私はなかなか好きです。
(客室の端のパブリック・スペースでは常時コーヒーと紅茶が飲めます。)

自分の家も、いろいろ持ってるからといってコテコテ飾り立てたり、
逆に要らぬ断捨離とかして整理しすぎるより、
こんなふうに成熟した大人の、暖かな雰囲気にしたいな、
などと久々に参考にさせて頂くことがたくさんありました。
(さいはて？の街で・・・)

もっともそのあと出てきた料理の数々がプレゼン含めて
うわさに違わず良かったから全部が良く見えているかも、ですが。

食事は間違いなく今回の旅でピカ一です。

特に朝食は(私の経験の中だけですが)、

国内外の宿入れて3本の指に入ります！

ということで、夕食から。

食事処で食べるのですが、まず、テーブルと椅子が背の低いもので
とても座り心地がよかったです。
(欧州なんか特に)ディナーって、疲れることないですか？
足も座高も届かない(笑)ところで2時間も3時間も背筋を
伸ばしているのはきっついですよね。

デザートの時なんかいつもヘロヘロ。

ってことが私は多いので(いつもポチに愚痴っている・笑)、

私の中では(女優の)「中田喜子さん」になっている中居さんが
とてもかわいらしくフレンドリーなのも手伝って、

総合の居心地がとても良かった。

で、つかみの前菜。美しいですよね！

(以下、あくまで個人的な感想です。全部ふつう以上に美味しいし、
プレゼンに関してはたしかにお星さま付きです。
北海道ミシュランひとつ☆だそう。)

・ブリの味噌漬け焼き　ふつう
・蛸の軟らか煮をと海老の足(両揚げ物)◎
・焼きイカのウニあえ　◎
・アワビの肝と玉ねぎの味噌煮　◎
・帆立貝柱と菊と焼き椎茸のポン酢　ふつう・・

・海老大根　ふつう

・アワビのステーキ　クレソン添え

蝦夷アワビはかなりベビーサイズですが、解禁になったばかりだそうで
今夜は一人3つずつ(別の料理に)出てきました！

とてもやわらかく、素材そのものの味を生かした調理です。
この時は気づいていなかったけど、なんかカラスミ系かかってる？？(爆)
お皿が素敵ですねーーーー。

この宿は(というか、積丹という場所は)ウニで超有名
(それも夏のばふんウニ)なので、シーズンは北海道内外の観光客で
超にぎわい、この宿も予約がとれないそうですが、
本来、海の幸はいまからが一番美味しい時期。

ウニはなくてもたくさんの素晴らしいお刺身が出てきました！

本マグロ(〇)、蝦夷アワビ(◎)、ヒラメの昆布〆(◎)、真ソイ(◎)、
ブリ(私的には◎◎)、〆サバ(〇)、西バイ貝(◎)、
カワハギの肝あえ(◎)、イクラ(〇)

残念ながら、マグロとイクラは解凍ものだと思われます。
(未確認)
〆サバはもっと美味しいものを知っているので〇、
あとは絶品、といえるかと。
特に普段好んで食べないブリが本当に美味しかった！
私よりも魚にうるさいポチも大満足。

↑一番下のが絶品ブリ

ところで今回、北海道中の秋味(鮭のこと、秋サケという言い方は本来違う)
がかなりの不漁ということで、大シーズンなのにどこへいっても
美味しい鮭、イクラに出会えなかったのが超、超、残念で
それが私に北海道リベンジ旅の芽を既に生やしてしまっています(笑)。

こんな素晴らしい宿の食事でも、どうもこのイクラは解凍ものチック。
もしかしたら違うかも(生かも)しれませんが、だとしたら、
感激するほど美味しいとはいいがたい。

ちなみに、朝食には懲りずに(？)イクラごはんをお願いしているので
以下、ご報告。
(なんと、アワビ＆イクラごはんか、イクラオンリーごはんかを
選べるのです！！！)

さて、このお造里がメイン、という感じですが、このあとは

北海道(真狩)名物・ゆりねとズワイ蟹の蕪あん柚子風味。

そしてまたまたかわいいベイビーアワビのやわらか揚げ。

美味しいです。しかし別にデカくない口でも一口ですが(爆)。

そしてモイというお魚のお味噌汁。

(この辺では大変にポピュラーな魚で別名ヤナギノマイというらしい。
まったく知らないお魚ですが、食べてみると大変な美味。
身からすると完全にハタの仲間(プリッとしている)。

メバル属だそうですが。

さてさてお星さま付きの宿の食事に一言！(爆)

たとえ冷凍もののお刺身がたまたまあったとしても

全体がこれだけのレベルなら文句ありませんが、

最後の「ごはん」、お米が北海道産ではなく、
ヤマガタとどっかのブレンド米とか、ってのは

どう考えても納得がいきません。(;''∀'')

北海道のお米はヤマガタ、ニイガタ、トヤマやどこかと比べても
遜色ないどころか、もしかしてもっと美味しいものが

たくさんあるじゃないですか！
「えー、"ゆめぴりか"の立場は・・？」

と思わず言ってしまいましたが、(シマッタと思いましたが)
中田喜子さんともう一人の方にはウケたようなので、

こっそり胸をなでおろし・・(爆)

デザートも美味しかったです。

下からバニラ、抹茶(アイス)、あんこ、和三盆(アイス)、

＆ハスカップジャム。
(と、私でもやりそうな積み重ねモノだけど・爆)

以上、

ね(笑)、とても満足でした！

さて、朝食です。

左上から

・野菜サラダ(量は足りないけど、とにかく美しい。乾山写しですか、器も素敵。)
・卵焼きと野菜のバター煮　◎
右上から
・わかめの味噌汁(わかめが肉厚しゃきしゃき、美味！)
・地元余市のアップルジュース、ミニトマトジュースもあって美味
・小女子の佃煮とピーマンの炒め(自家製だが、解凍もの。)
・真烏賊刺身(個人的には道入り4日目なので、

感激はないが美味)

煮魚は真ソイ、甘すぎず、上品でとても美味しい◎

小鉢群はほうれん草と油揚げの煮びたし、しめじのタラコ炒り

イカの塩辛(自家製解凍もの)・ふつう、甘エビと昆布の佃煮(自家製解凍もの)
←これはとても美味、小女子、

漬物は昨夜と同じで、美味しいけどちょびっとがっかり。

そして私がイクラごはん。
たっぷりのたっぷり。昨日の小鉢のイクラと違ってこちらは見た目は
生ものに見えます。とても美味しいのですが、感激はなく、
それはやっぱり不漁だからなのかなぁと・・・わかりません。

ポチはあわびとイクラのごはん。

こっちをお願いしていた人が多かったですね。

温めてある地元の牛乳と珈琲でカフェ・オ・レが作れます。

"自家製解凍もの"はお土産として買うことも出来ます。
(宿内にへんな売店は無し)
朝ごはんはその「出来てるもの」が多かったことは否めませんが、
そのどれもがきちんと美味しく、手抜きとは思いません。
何より料理長(またはおかみ)が朝からちゃんとした一流のごはんを
作ってくれているのが解る一連です。

あっぱれ、朝食だけでいえば、☆もうひとつかも。

なお、昨日も今日も器がとにかく"大人"、で、素敵。

中にはナハトマン(ガラス器)とかも何回か出てきて、

ちょっとハヤリチック？な、
とも思いましたが、インテリアも参考にさせて頂いたし、
おそらくすべてを仕切られているだろうおかみと、
とてもお逢いしたい気持ちが強くなりました。

(食事時は料理長とおかみが2人でやっていて

出てこられないのだそうです。)

最後に宿を出る時、中田喜子さん(しつこい・笑)と、
おかみさんが出てきてくれましたが、予想外に大変きさくな方で
(ナハトマン的なところから、スノッブ？系かな、と勝手に誤解・爆)
うれしい誤算。

従業員(部下)の中田さんとも(私たちに見えないところで)フレンドリーに
お話していらしたのが聞こえ、俄然フアンになってしまいました。
宿の雰囲気がこのおかみさんのお人柄で、だから良いのですね。

お星さまがつこうがつかまいが、この宿は
きっとこのおかみさんの手腕で今後も人が集まるのだと思います。
(温泉がなくても人を呼べる宿の好例としては、前回行った四国の宿の
名物おかみさんと同じで(人とナリはぜんぜん違うけど)、
やっばり、女性が"女神様"(←テレ朝の"継ぐ女神"ね・笑)のところは強いな、

と思いました。女王様じゃなく、女神様ね。爆)

もちろん、この宿は料理長の腕も確かです。
(ちなみにおかみさんも相当の腕みたい・尊敬！)

夏にも、四季を通してまた訪れたい宿です。遠いけど・・・( ﾉД`)
温泉付きにこだわらない、美味しい海の幸を食べたい方には

絶対におすすめの宿です。

大変にごちそうさまでした。m(__)m

なお、私たちが予約したプランは

一番リーズナブルな内容のもので、この上に

「宝楽焼きプラン」というのがあります。

リーズナブルプランは当時宿の公式サイトからしか

申し込めないようでした。

(お部屋も空いていれば選べますが、バスルームやトイレが

ない部屋もありますので、注意。)