飲み物だけじゃなくて料理も自慢よ、という「ガストロ・パブ」では、
こだわりのデザートチェックもまた楽しみです。
渡英当初のことですが。
ETON MESS(イートン・メス)、直訳すると
「ごちゃごちゃイートン」・・・・・なんじゃねこれは?、
とパブの女の子に聞くと、
あのウィリアム王子達も通ったイギリスの名門、
イートン校で昔から出されている超有名デザートで
いちごと生クリームとメレンゲ菓子で出来てます、と。
↓スーパーウエイトローズの「イートン・メス」パック
そのときは「メレンゲねぇ、ふーん、」というのと、
お腹もいっぱいだったので試すに至りませんでした。
「パブロワ」なるデザートを発見。
これも「なんじゃね?」わっかんねーよ(笑)、ってな名前ですが、
隣のおねえさんが食べていたものがとても美味しそうで
その日のデザートメニューでは他に思い当たる名前がなく、
イチかバチかで頼んだら、ビンゴ!
これが皆様(笑)、私のデザートベスト3!に入る激ウマ度だったのですが、
材料はアイスクリーム、メレンゲ、生クリームに
サマーフルーツ(ブルーベリー、いちご、ラズベリーなど5種)。
あれ、なんか、似てない?
(私なりに)整理しましょう(笑)。
■イートン・メス
(というか大元は学校内の売店で売られていた)
いちごやバナナに生クリームかアイスを添えたデザートだったものが
あとからメレンゲも加わっていつしかイギリス全土?に拡がり、
スーパーでも普通に売られているほど、
今ではトライフルなどと並んで有名なトラディショナル・デザートになった。
いちご・生クリーム・メレンゲがスタンダードのようだが、
名前も歴史も「ごちゃごちゃ」なのでこれじゃなきゃダメってわけではなさそう。
■パブロワ
ロシアの天才バレリーナ(ちなみに晩年はロンドン在住)、
私でも知ってるアンナ・パブロワがオーストラリアとニュージーランドを訪れた際に
考えられ、供された彼女のためのデザートで、今でも両国の名物だそうで。
(し、知らなんだ・・・・・)
(どちらが発祥の地か、最近の調査でニュージーランドだとの主張が
有利なようです)
構成もメレンゲ菓子、いちごなどのサマーフルーツ、生クリームと、
イートン・メスと殆んど同じ。
イートン・メスが1930年ころといわれ、パブロワの
オーストラリア訪問が1920年といわれ、
まあ、真偽はわかりませんが、要はどっちも同じくらい古い。
加わっているので、もとかしてパブロワを真似たか、
それこそごちゃごちゃになったか。
さて、ロンドン在住の私はイギリスのスイーツ考に戻ると、
カフェというカフェには必ず焼きメレンゲ、
どこへ行ってもそれもドデカい焼きメレンゲがあるので、
これ、どうやって食べるの?、そもそも食べるの?(笑)と、
当初は大変驚いたものです。
最初にも書いたけど、私にとってはメレンゲ菓子というと、
「ふーん」てな程度の、ややもすると白身臭いものだったので。
日本で唯一食べるメレンゲ菓子、と言えば
(ってか、そもそもあまりないですよね)
サクサクのメレンゲだけだったのです。
↓スーパーで売っているメレンゲ菓子ですが、
以前書いたレモン・メレンゲ・パイの上に乗ってる半生っぽいメレンゲとは別物。
手作りする場合は少量のコーンスターチとビネガーを入れ、
低温で長時間焼くため、中までサクサクしています。
(しかし実はイギリス人は中は少しグゥイーだったり、スティッキーだったり、
要はちょっとねちょっとしているのを好みます。)
アイスクリームと合わせるこの食感はちょっと格別。
全く生臭みもなく、おいしいし(ド甘ですが・笑)。
そのままで日持ちもするし(お土産に最適!)、冷凍も出来るので
是非是非お持ち帰りでアイスクリームとお試しあれよ~~。
結論、いつも予想は覆されるのですが、
すいません、今、私とオットはイートンメスでもパブロワでもどっちでもいいが(笑)
メレンゲ・デザートにはまりまくっているのです。
一昨日だか、料理に砂糖を使わない日々・・・云々などと書いてましたが、
別に糖分を取ってないわけじゃあ、なかったんですよ(!)。
ウチの最強の組み合わせは、新鮮なベリー類、
でも、ラズベリージャムを足すと更に美味(笑)っっって感じで・・・
私、日本ではアイスクリームって殆んど食べなかったのよぉぉぉ。
なのに、今、冷凍庫には必ずメレンゲとバニラアイスクリーム・・・・
常備なのよぉ・・・。
毎日食べちゃってます(笑)。