いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

マカン(ポートベロー外れに有るマレーシア料理店)

「イギリス料理は美味しくない」、
「イタリアンと中華がそこそこ食べられる」
と良く聞くので、渡英当初はそうかいな?と思っていたのですが、
とんでもない、と今は思います。
 
まあ、イタリアンに関しては高級なところへ行か(行け)ないので
解っていないだけなのかも知れませんが、
アジア系は、特に美味しいとは思えません。
それどころか、「喰えない・・・」(品がないですが・笑)という店も。 
 
それよりも美味しいイギリス料理とか
サンドイッチの奥深さとかに驚いているくらいです。
全く、その土地の食は、来て見ないとやっぱりわからない。
 
でも、アジア料理は材料が揃わないのだから仕方ないのだと思います。
 
私の失敗は英国の高級系スーパーで買った、
プライベートブランドのごま油がマズくて使えなかったこと。
やはり、せめてアジア食材店で買うべきでした。
 
でも、アジア人の駐在者としては時々はやっぱり
あの、アミノ酸系(科学調味料だけど・・・)、
そこまで行かなくても醤油・味噌の
自然アミノ酸系が食べたくなるではありませんか。
そんな時、そこそこまあまあ使えるのが
今日ご紹介する、マカンです。
(日本料理と比べると韓国・中国・タイ料理の店は大変多く、
中には美味しいところもあります。)
 
マカンというのは、マレー語で、「食事」とか、「食べる」という意味。
シンガポールでは午後に「Good Afternoon!」の代わりに
「マカン? マカン?」と言ったりしてました。
(もっとも一部の人の間ですが・笑)
意味としては、「ごはん、食べた? ちゃんと食べた?」
のような感じで、その思いやりみたいなものは
食事がもっとも大事な中国の文化・挨拶と同じです。
 
さて、ここは、かの有名な「ポートベロー」マーケットを
北に上がった外れのところにあります。
 
ちょっと説明すると、土曜日は
地下鉄「ノッティング・ヒル・ゲート」駅から5分ほど歩いた
「ポートベロー・ロード」沿いに世界的に有名な
アンティーク市が立ちますが(土曜日のみの常設店も多々ある)、
ロンドンの他のアンティーク市に反比例して
年々ますます活気を帯び、人・人・人の嵐
9時~10時になるともう大変な人混みです。
(本気で行く時は午前7時ころからの戦闘?をお勧め)
 
でも、「ポートベローロード」自体はとても長く、
ほどなくしてアンティーク市を過ぎると
     (でも、アンティーク市は道沿いだけではないので
      時間はたっぷり取ったほうが良いです。)
毎日開かれている地元民御用達の
日用マーケットに(突然)変わります。
ここには野菜やら日用品やらパンやら、のストール(屋台)が並びます。
 
それをもっともっと進むと高速道路の高架下に行くのですが、
そこにこのマカン、があります。
 
ここらあたりは、金曜日にこれまた有名な
ヴィンテージ・マーケットが開かれます。
古着や布好きにはたまらない市で、
近くには有名な生地屋さんの「The Cloth Shop」も有り、よく行きます。
(高いので見るだけだけど・笑)
 
余談ですが、土曜日のアンティーク市のほうも
・・・確かに「アンティー物価」の高いロンドンの中でも
  更に高めの値段設定なのですが・・・、
その賑わいとストール・常設店・品数の多さはやはり特筆できるもので
時間のない旅行者にうってつけであることは間違いないと思います。
 
で、マカンの話ですが、
ここに行くと、かつてシンガポールで毎日ディープ
こんな店に通っていたころのことを思い出せるので
個人的にものすごく好きなお店です。
(アジアに比べるとこれでもかなりキレイですが・笑)
 
イメージ 1
 
また、たくさんのおかずの中から好きなものを選んで
定食風にする、というスタイルは日本にはあまりないけど、
(なんで無いんでしょうかね・・・)
英国でも大変ポピュラーなので、それに関しては
珍しいわけではありませんが、
ここも、ごはんか麺、ベジタリアン
又は肉・魚含むおかずを数種選び、
チンして(笑)温かい定食にしてくれます。
(午前中に行ければ、出来立てです。)
 
イメージ 2
 
私はいつも肉料理、野菜2種、ごはんで
これで5.4ポンド(これは贅沢コース・笑で、野菜だけや
おかずを減らせば、もっと安くなる。テイクアウトは更に安い)。
こっそりと持参のお水を飲めば(みみっちい・・笑)
ロンドンのお昼でも安く上がります(笑)。
 
イメージ 3
 
欧米旅行中は、ふと、現地モノに辟易して、アジア系に
走りたくなること、ありますよね。
現地の味と比べてしまうとやはりかないませんが、
ヘタな中華よりかはずっとお薦め。
 
ここ、ポートベローでは結構困る、まともなトイレもあります。
(一応、朝掃除しているのを見かけました。笑)
トイレは一応、客とお知り合い(その辺の屋台を出してる人・笑)専用で
そうでない場合はいくばくか払うのですが、
そんなときは、安いのでマレーシア独特の
甘~いミルクティー(ベトナム・コーヒーのように練乳入りのティー)を
頼んでトイレ休憩しましょう。
このミルクティー「Tea Talik」と書きますが、発音はティー・タリックではなく
「テタリィッ」です(クイーンズ・イングリッシュではありません・笑)。
(普通のティーやコーヒー、ジュースもあるよ。)
 
まあ、日本人駐妻さん(私もだが)はあまり行かないかも・・・・・・
(オトレンギあたりでは毎回日本人女性グループを見るけど、
こんなとこじゃ、見たことないもん・笑)
 
ちなみに、その隣はトラディショナル・ブリティッシュ
旅行者ならまずこっちへ行くべきかしらん?
 
それと、金曜日にヴィンテージ・マーケットのほうを直に目指すなら
地下鉄は「ノッティング・ヒル・ゲート駅」ではなく、
ハマースミス&シティーライン、又はサークルラインの
「ラドブローク・グローブ」(未だにカタカナでも発音できない・笑)駅、
のほうが近いです。
が、この2ラインはあまり使い勝手がよくない場合もあるので
注意が必要かも・・・。
 
アンティーク市も数は少ないけど、金曜日もちょぼっとは
やっているので、「ノッティング・ヒル・ゲート」駅から歩いて
途中あまたある有名カフェなどでお茶しながらのんびり歩く、
というのもいいかも知れませんね。
(でも、疲れます。私はいつもヘロヘロになり、
エストボーン・パーク駅辺りからバスに乗る頃、
もう死んでます・笑)・・・・・ってそこまで歩いてるんかい・・・(笑)