今週ロンドンはまずまずのお天気のようです。
気温も最高が22℃・最低が11℃くらい、
太陽の出もまあまあで、これは少し肌寒いものの、快適と言えるでしょう。
夏があっと言う間に終わって秋が来たと言うよりは、
5月の末ころからずーっと初夏の陽気のままで、
すごーく暑くなった日が2、3日(4、5日かな・笑)有った、
というのが在英初心者の実感ですね。
さて、今日はまたまたウェールズ・フード。
面白い名前の調理法?を。
これ、例えばカルボナーラのように、名前からは
全く料理が想像できないものですが、
(直訳は「ウェールズのうさぎ」だもんね) ←なんかカワイイ。
なぜうさぎなのかについては、
肉の代わりにしたとか、わからない、とかいろいろあるようですが
前回ご紹介したグラモーガン・ソーセージも
チーズと葱しか入ってないのにソーセージと呼ぶところ等は
前者のにおいを感じざるを得ませんが。
様々バリエーションはあるようですが、かかせないのが
エールかサイダー(子供用にはミルク)を混ぜて
独特の風味を持たせオーブンで焼く、といったもののようです。
↑実際現地のパブ、レストラン、カフェのいずれでも
この「レアビット」調理の肉・魚料理メニューをたくさん見ましたし、
調理方法のことを指すのだと思いますが、
単にこの味のチーズトーストを指すのがポピュラーなようでもあります。
ちなみにレアビット、という言葉は
昔のお上品言葉から来たようで、同じくうさぎ、という意味だそうです。
私がウェールズのいろいろなところで見たメニューには
「レアビット」記述しかなく、「ラビット」はありませんでしたが。
まあ、こじゃれた言い方、というところでしょうか。
さて、毎度お馴染み?私のバイブル
「The Traditional BRITISH Cooking」(英国伝統料理書)に寄る、
ウェルシュ・ラビット、チーズトースト編の作り方です。
ちなみにこの本でもラビット、と言ったら
このトーストを指しているようです。
また、もうひとつのバイブル
「ENGLISH TRADITIONAL RECIPES」(イングランド伝統レシピ)
には、当然のように?載っていませんでした。
■材料
・厚切り(と言っても英国で言う所のなので、日本では普通の厚みの・笑)食パン
・バター
・熟成チェダーチーズのシュレッド(とろけるチーズならなんでも)
フレンチマスタードは向かない)
・ウスターソース(Worcestershire sauce)ちょぼっと
・ブラウン・エール(現地のビール、ギネスなどで代用)、又はミルク
■作り方
①パンをこんがりトーストにする。
②バターを湯煎にかけ溶かした中に、チーズ、マスタード、
ウスターソースを入れてこれらをよく混ぜ、
最後にエールやビール、ミルクで味・濃度を好みに調整、
③パンにどっぷりと(これも意訳です・笑)のせてオーブン又は
オーブントースターでチーズにいい感じの
焦げ目がつくまで焼く。
本場では濃いエールの味と
日本のそれとは違うウスターソースとで
(でも、ウスターソースの語源はこのウースターシャーソースです。)
少々独特のオトナ味になるのですが、
全て日本の材料でやってもオツなビールのつまみになります。
卵黄を混ぜたりする方法もあるようです。
余談ですが、
このレアビット、ウェールズ語では「Caws Pobi (=焦げたチーズ)」
というそうで、これにポーチド・エッグを乗せると
「BUCK Rarebit」となるのだとか。
意匠もそっくりだし、まさにクロック・ムッシュとマダムの関係で面白いですね。
ちなみにうさぎの耳のようにパンを三角カットする、という話もあり、
この画像のチーズトースト自体はなっていませんが、
両側のトーストがそんな感じかしらん?
ウェールズには他に
その昔に有って絶滅?し、またまた復活したという
幻のウェルシュ・ウィスキーや
まだまだ美味しい名物がたくさんあります。
まあ、景色がピカイチですけどね(また行きたいわー♪)!