いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

ウイスキーの島、アイラの迷?ホテル

今朝はお天気良いですが、少しひんやり、のロンドンです。
(日本の酷暑を思うと、申し訳なく・・・)
でも、その代わり?着々と日の出は遅く、日の入りは早くなってきています。
もうすぐ、落ち葉だらけの秋→つるべ落としで真っ暗な冬になるのよ・・・・(泣)
 
さて、スコットランドに何しに行ったの??と聞かれることしばしばですが、
第一義的には、イギリス在住中の使命
のんべポチのウイスキー・ツアーですよ、もちろん。
 
我々ちょんまげ日本人が思い描くイギリスの(あやふやな・笑)イメージのうち、
タータン、バグパイプ、スコッチ・ウィスキー、アーガイルセーター、アラン・セーター、
などなど「実はスコットランドのものだよねー!」というものは少なくないんですよね。
 
ロンドンから遠いスコットランドに車くんだりで行くと、なかなか現地でたくさん時間を
とることは難しいのですが、それでも頑張ってポチ、スコッチ・ウイスキーの四大地域のうち、
通が憧れる?アイラ島、そして半分以上の蒸留所が集まるスペイサイドを周ってきました。
 
この詳しい報告は引っ張って後日(笑)にするとして、今回はそのアイラ島に渡るまで、
そして、ぎりちょんで予約した迷?宿の食事などをお伝えします。
 
アイラ島はまさにそのアーガイル地方(Argyll and Bute)に含まれる小さな島です。
グレート・ブリテン島の真ん中よりちょっと北、そして西の端っこ。
島へ渡るフェリー発着港に行くためには、海岸線をその通りにえっちらおっちら、こまこまと
走って行かねばなりません(でも時速100キロで・笑)。
 
島を真ん中で十字に切り、東西と南北にそれぞれ30~40分も車を飛ばせば、
ア~レェ~~、と海にぽちょり落っこちてしまいそうな(?)、小さな小さな島で、人家も少なく、
本当に、ウイスキーとそして野鳥に占領されている、美化して言えば、ロマンなところ、
でも、実態は、「なんにもない」ところです(笑)。
 
こんなところになぜか
世界的に超有名なシングル・モルトの蒸留所が8か所も有るなんて、
一見、信じられないですよね。
 
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↑こまこまと、でも、こーんな素晴らしい景色を見ながら♪
(まだ本土です。)
 
フェリーが出る1時間前に、ケナクレイグkennacraig港に到着♪
事務所でチケットに代え(予約済)、係員の指示通りに順番に停車して待ちます。
収容人数からしてはガラガラだったけど、
それでも同じように夏の休暇をアイラで過ごすと思われる
イギリス人のご家族連れなど、仲間の車がたくさん集まってきました。
 
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↑「どこに港が??」というほどの小さな、ただの桟橋with事務所(切符売り場とトイレ)に、
不釣り合いのかなり大きなフェリーが来て、び、びっくり(笑)。
 
このFinlaggan号は、アイラ島の歴史を語るにかかせない地区、
フィンラガン湖にちなんでいるんだって♪
 
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↑まだ新しい船で船内もキレイ。
ここはバー&売店コーナーですが、大き目のカフェテリア(食堂)も上階にあります。
アイラと言えば荒れがちな天気も上々で、フェリーは予定通りの出発。
(てか、最終便の予約だったので、お天気は乗るまで心配してたが、
さすが晴れ男ポチの威力が最大に発揮されたもよう・・・・
よほど島に渡りたいらしい・・・・・・笑)
 
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↑2時間20分後。
着いた!
船から橋がかかった!
上陸するどぉ~(笑)
 
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↑最終便だったので、上陸は夜の8時半、
そろそろ日が沈むかな~、というところで、
余計にさみしい(笑)
島の南端の港から私達は今、北上しているのですが、
さっき、船に乗ってた仲間たちは、ど、どこに消えちゃったの!?
 
なんにも、ナイ(笑)
前にも後ろにも車一台、いない~
 
(そういえば、日本のウイスキー聖地?、北海道の余市もこんな感じだったわ・・・・余談)
 
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↑ほ、ほんとに何もない(笑)
 
フェリーで渡る島なので仕方ないと思うのですが、アイラの宿という宿はのきなみ高め。
しかもいずれもだいぶ前からキャンセルには料金がかかるという設定になっており、
加えて夏休みの争奪戦もあったため、なかなか宿を決められませんでした。
 
キャンパー・ウメ子たち(爆)には、最後の手段もあったけど・・・(1か所キャンプ場あり・笑)
蒸留所めぐりのスケジュールの都合で夜の夜中にアイラに入り、
次の朝から時間を有効に使おう、という計画の前倒しを突然したため、
天候も読めぬ北の島で、夜の夜中にテント立てはいくらなんでも無謀だろう、と、
要はそのとき空いていて、一番安かったレストラン・ウィズ・ルームを直前予約。
 
直前にして空いていた、ってのも微妙ですね、
それがこの、名ホテル?B&B? Ballygrant inn  & Restaurantです。
ホーム・ページはとてもきれいなオーベルジュ?(レストランwithルームだもんね♪)みたいに見えますが、
実際は・・・、ううううーむ。
 
3つしかない古めかしい部屋には、
無理やりつけられたユニット・シャワー(絶対に大きなイギリス人は入れない幅)
トイレは隣の部屋を挟んだ、バス・ルーム(たくさんタイルが欠け・・・)のを共同で、
室内はまだかろうじて清潔ではあるけれど廊下の出窓には私物のガラクタが出っ放し、
あげくのはてに2日目はオーナー・シェフ自らがペンキを塗っているところに出くわし、
「おー、明日新しいカーペットも入る予定なんだよー」
って、もういないって・・・(爆)
 
チェック・イン時と夕食&バーで相手してくれた、将来のオーナー、息子のイワンは
まったくやる気なし(根はいい奴っぽいが、まだ客商売には とんと向いていない・笑)・・・・・・。
ペンキ塗りとシェフ、何もかもやっているお父ちゃんのデイヴィットと2人だけ(&黒犬と黒猫)で
切り盛り?している小さなホテルです(奥さんの影、滞在中一度もなし・・・・)
(息子が唯一お父ちゃんにかなうのは、予約のメールやりとりでもそうだが、ITだけ・・・多分。
いや、パソコンもお父ちゃんがやってたりして・・・・爆)
 
なのに、なんでご紹介するかというと、ここ、安いんです(笑)。
 
それから、デイヴィットが作るスコティッシュ・朝食、これが美味しい。
貴方がシェフなら、ウメ子もプロでしょ?(爆)と、お世辞にもプロっぽい料理ではないのですが、
ホームページにも書いてあるとおり、島なのに冷凍ものや作り置きものを使わない、という姿勢、
そしていつも丁寧な仕事は確かにすばらしいと思ったからです。
(なんちゃってB&Bよりは、はるかにマシな、ちゃんとした味です。)
デイヴィット(ベッカムじゃないよ・笑)は「島の男」系で、頼もしい感じ。
見てくれより穏やかで人柄も温かく、ウイスキーの話では、
昔ながらの作り方を守る「ブルイック・ラディー」は見ておくといいよ、と教えてくれたのも彼でした。
 
もうひとつ、ここにまたまたオールドな感じの併設バーがあるのですが、
なんと昨年、スコットランド、ベスト3(銅メダル!)に輝いたバーだと言うのです。
(とある組織の賞でね)
 
うっそぉぉぉぉ~(笑)
 
いや、実際行った我々からすると、とても信じられないが・・・。
ではずらずらっと写真、行きます。
 
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↑豚、マスタードとクリームのソース
ポテトとにんじんの付け合せが美味しかった(笑)
 
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↑ホタテのウイスキー・クリームソース
付け合せは上とまったく一緒(笑)
 
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↑次の日は前菜?から。
オークニー諸島名物のにしん酢漬け・サラダ
りんごもきうりも注文後に切られていて新鮮。
これって、、、、料理?(笑)
 
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↑近くのロック・ファイン、スモークサーモンのサラダ。
サーモン以外は上とまったく一緒(笑)。
 
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↑アイラのラム。ロースト。
ミディアムとか、そういう選択肢はナシ(笑)。
昨日と同じ、イモとにんじんの付け合せ。
しかし調理はフレッシュ(作り置きではない。)
 
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↑タラのトマトサルサ・ソース。
付け合せはいっつも、みーんな一緒。
しかし野菜がたっぷりで、ウチ的にはウレシイ。
 
迷ホテル+なんてことない料理(味はすべて悪くない)ではありますが、
アイラの高級?ホテルで食べたランチのレベルを考えると、
料金ともにこっちの方がいいかも、てな感じでした。
孤島の夏の繁忙?期、一泊二食付き、トイレ別、ミニシャワー付き、ダブル一部屋、で
しめて2人で約\15,000円ほど也は、安くはないけど、まあいいでしょ??。
部屋はともかく、この何もない島で(レストランどころか店がない)
まあまともな夕食を確保しようと思ったら、悪くない選択でした。
 
ということで、この島、ウイスキー以外の過度な期待は出来ません・・・(笑)。
しかしこのお父ちゃんの作る、丁寧なスコティッシュ・ブレックファーストは良かった、
敬意を表してスピンオフ、また来週にでも。
 
ではでは、夏が終わっちゃう在英の皆様、
まだまだ信じられない酷暑の日本の皆様、そして世界中の皆様、
楽しい週末を~♪
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
 
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