実はお魚には困ってないですよ。
そりゃあ、日本で刺身狂(正しくは純米酒狂・笑)のために
大手デパ地下の半額品をゲットしてた日々とは違いますが、
暑いシンガポールの海でダレきったブヨブヨ魚しか買えなかった時と比べれば、
全く天国のようです(おおげさ・笑)。
考えてみれば、ここは北海道と同じ緯度。
そして島国。いるんですよ、お魚自体は。
といっても、食べてる種類は日本の比ではなく、
処理の仕方も料理の仕方(食べ方)も比ではないけど。
全く、日本人は魚に関しては世界一。
漁師さん→流通さん→魚屋さんが
全て魚扱いではプロ中のプロでフツーに成り立ち、
食べている一般素人の私たちも扱い方をある程度知っている、
こんな国は他にないのだ、と何かの記事で読んだことがあります。
その趣旨は、プロであることが普通なので
そのすごさに日本人自体が気づいてない、
みたいなことでしたが、海外で暮らすと、ものすごく実感します。
すごいんです、日本は。
(肉に関しては逆のことを言われちゃうし、
いくら好きだからといって世界中のマグロを捕ってきちゃうのは、
ちょっと違うけどね・・・。)
さて、イギリスで食べられる魚と言えば、
まずは、タラ。フィッシュ&チップスでもお馴染み。
ハドックという少し小さい種類のものもあります。
(旅行ならフィッシュ&チップスには有ればハドックのやつがおススメ)
冬はタラチリし放題(笑)
そして忘れてはならないスモークサーモン含む鮭、トラウト(マス)、
それからプレイスやレモンソールなどのカレイ類、
ヒラメ類(ドーバーソウルが有名ですね。)
シーバス(すずき)、以前ご紹介したハリブット、ニジマス、
大きめのシロギス(whiting)、うなぎにアナゴ、
モンクフィッシュ(あんこう)、がんぎエイ(スケイト)
マグロ赤身、サバ、イワシ、マレット(ボラの仲間)
タイもあります、ロブスター、イカ類、海老類、スカンピ(ラングスティン)、
あら、結構いるじゃない。
(でも、逆にこれで殆んどかも・・・・。)
しかも、スーパーレベルで売っているものが臭くない(笑)というのは驚き。
(お魚専門店のほうが美味しいけど。)
処理もまあまあです。
時々、「No、No、ちょっと包丁貸してっっ!」・・・と言いたくなる時もあるし(笑)、
うろこやエラ、たまに内臓なんかも付きまくり、なので、
帰ってからちゃんと処理しないとダメですが。
そういうのおかまいなしで調理するから生臭くなるのよ・・・・。
でも、日本と同じように海辺の町ではここに挙げていない
お魚をきっと美味しい調理法で食べているのだと思いますが。
さて、このうち、有名なサーモンを除き、
ニシン、サバ、ハドック、タラ、うなぎなどは燻製品も
大変にポピュラーです。
しかも、日本人的にはごはんに合うおかずとしてとても便利。
サバなんか脂も乗っていてヘタすると日本のより美味しい。
そして、今日ご紹介するニシン(キッパー)は、
スコットランドのブレックファーストにも
出てくるくらい、イギリス人が大好き&ポピュラーなものです。
(日本人として家で魚を焼く時、気を遣うのかな、と思っていたら、
この燻製を焼くニオイがどこからともなく頻繁にやってくるので、
気にしなくなりました・笑)
北海道の身欠きニシンや、京都のニシンそばなど
美味しいニシン料理は日本にもたくさんありますが、
どちらかというと、少し独特の臭みを感じますよね。
それが殆んどないのがキッパーです。
(ニシンはHERRINGだが燻製はKIPPERと呼ぶ)
甘みもあり、さっと焼いて食べるとごはんのおかずにも
お酒のおつまみにも、最高です。
しかも、大変安い。庶民の味方!
特に小さな島、マン島というところで捕れる
Manx Kipperというものは見つけたら即買い。
少々小ぶりで妙な黄色い着色のされていないものが良いです。
サンフィア・グラスをバターでソテーしてそえました。
バラ・マーケットのお魚屋さんにもモンクスは売ってるけど、
ちょーっと高めなのよね。観光値段かな・・・。
でも、もともとが安いので大丈夫。