私事で恐縮ですが、今日は我が両親の結婚記念日です。
なんと49回目。
来年は金婚式かぁぁぁぁぁ。(よくもったな)
いろいろ有るが、こんな歳まで元気で居てくれたことに
ただただ、感謝するのみ。本当にありがたいことです。
オメデトウ。
さて、今日はベイクウェル・プディング。
これ。
イギリスに来た当初から名前だけは知っていたものの、
ベイクウェル、というからには、「よーく焼いたプリン?、焦げちゃったの?」
くらいの認識(どーゆう認識よ・笑)しかありませんでした。
でも、実は全然違って、まず、
ベイクウェルと言うのはイギリス中部・ダービーシャーの小さな街の名前だということ。
(よく出来た名前で、これがこのプディングから付いた、という話もガイド等でときおり
見かけるけど、Wikiには書いていないし、
そいでもって、プディングというのは、イギリスでは
お菓子やデザートの総称でもあり、蒸し菓子のことを指している時もあります。
あながち、日本でいうところの「プリン」とかけ離れているわけでもないけど、
まあ、ちょっと違う。
ロンドンのレトロなパン屋さんでは時々、ベイクウェル・タルトなるものを
見かけていたので、タルトとプディング自体もごちゃまぜにしてました。
整理しましょう(笑)
■ベイクウェル・プディング
パフ・ペイストリー(要はパイ生地ね)にジャムを薄く敷き、
その上に卵とアーモンドのとろり生地を流し込んで焼いたもの。
味は違うけど食感は日本プリンと似てないこともなく、周りさくさく、中やわやわ。
偶然(失敗?)の産物らしく、人気が出たため、
元祖と名のる店がたくさん有ったり、今では街の名物になっている。
■ベイクウェル・タルト
ショート・クラスト・ペイストリー(要はタルト生地ね)に
アーモンドと卵のケーキ生地を入れて焼いたもの。
アイシングがかかっており、中は固めのケーキ風
これは、プディングの亜流として出来た、という説。
(ちなみに、タルトをプディングと呼んで売っているものもある。)
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現地に行ったり、ちゃんと調べないとあやふやなことって結構多いのよね。
はあー、知らなんだあ、ってか、勘違いしてたわー、と思いました。
さて、現地についたのはちょうどお昼時。
この日はベイクウェルになぜか一軒有る、フレンチのお店に
行く予定だったのだが、時間が無くなってしまったので、
元祖、と名のるお店のうちの
「The Old Original Pudding Shop」にて、英国カフェ風(パブ風)ランチをしたあと、
オットと半分こでベイクウェル・プディングを注文しました。
(てか、みんな食べてた・笑)

↑生クリーム(フレッシュ・クリーム)かカスタードかを選ぶ、確かに有ると美味しい

↑チン、してあるため、温かく、どろりとしています。中はジャムというより糖蜜のような感じ。甘い。
これ、予想に反し、結構おいしかったです。
もっと固まっているものかと思ったけど、温かいせいか、トロリ感が
たまらないところがあります。
商売に関しては「元祖」と名のる店がもうひとつあります。
「Bloomers Original Bakewell Puddings」でも買って帰りました。
現在、偶然の産物の「発祥」とされているのは、
ベイクウェルの真ん中にある、「ラトランド・アームズ・ホテル」(旧ホワイト・ホース・イン)から
ということだそうですが(ちなみに泊まろうと思ったら、満室)、
立ち寄る時間はありませんでした。

↑袋がカワイイ・・・

↑こっちの方が下のジャムがはっきりジャムの味。
この「元祖」競争というのは、どこの世界でもそれ自体が
実は立派な町おこしになっていて、
この2店のプディングも飛ぶように売れています。
余談だが、韓国ソウルでは、
元祖街、元祖通りみたいなものがあって笑ってたんだけど、
それって商工会?ぐるみの巧みな商法ですよね?・・・あっぱれ(笑)
この日は初秋だけどちょうどカンカン照りの夏日。
最後の夏を満喫しようと英国人たちが気が狂ったように出かけてきていて、
想像だにしていなかった我々はびっくり仰天。
(ってか日本人のオマエ(私)に言われたくないと思うが・笑)

↑ブルーマーズの外観
英国の田舎によく見かける、ベイクウェル自体かわいい街ですが、
ものすごい観光客でごった返していました。
ベイクウェル・プディング、なかなか銘菓です。
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