いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

Hambleton Bakery(ラトランドのベーカリー)

ロンドンから北のほうへ約2時間、少し遠いのだけど、
とびきり美味しいパン屋さん、Hambleton Bakeryを発見!
美味しいものを見つけるためには、面倒くさがらず、
ひたすら足を運ぶことだと改めて認識。
(専属運転手(?笑)に感謝!)
 
そもそもはやっと安く手に入れた2012年の「GOOD FOOD GUIDE」で
レートの高かったHambleton Hallでのランチをするために
グーグルで道程を確認していた際に見つけた、同系列のお店でした。
なので、レストランでも同じものが食べられるのですが、
そのベーカリーに実際に行かなければ知りえなかったことがたくさんあります。
 
例によってイギリス独特の田舎の何もないところに、
こじんまりとした、でも、超プロフェッショナル
そのお店は突如現れたのでした。
 
フレンドリーなおばちゃんが興味津々の私(達)に
あれこれ説明してくれた後、
「良かったら、焼き釜をお見せするわよ」と
中にいたアーチザン・シェフ(スゴ腕のパン職人とでも訳すか)に言ってくれました。
リヴァプール出身なので?早口、という彼の
力強くフレンドリーな説明もなぜか完璧に解ってしまう、(私の)英語理解力。
我ながらすごいっ。
(言っておくが、ロンドン在住のワタクシは英語が苦手であります!
・・・・ところが、得意分野は"わからなくてもわかっちゃう"・笑)
 
いろいろなパンを焼いてはいますが、
イギリス式の天然酵母パン、サワードゥ(ハンブルトン・サワードゥー)と、
ローカルのオーガニック粉をローカルの昔ながらの石で引き、
(こうするとミネラルやビタミン等が多く残るのだそうだ)
24時間から48時間の長時間、自然の酵母を使い発酵、
昔ながらの薪釜で焼く、という、ハンブルトン ローカル
この2種が看板娘たちらしい(勝手な想像・笑)。
 
まさに、もやしもん好きの我々のためにあるようなもの(笑)
 
たくさん買いたかったけど、パン・コレクター(私・笑)の
冷凍庫の在庫状況を鑑み、このふたつとフレンチ小麦のカンパーニュを購入。
後で判ったんだけど、保険のために購入したフレンチ小麦モノなど
要らなかったほどに、看板のパン2つは美味しかったのです。
 
おばちゃんに、「カットする?」と言われたけど、
イギリスお決まりの厚さ(すごく薄い)にされてはたまらん、と
「自分で切るから、いい、」と断ってまるごと持って帰ってきました。
 
こんなパンを探していたんです、そうなんです・・・・(涙)
 
持って帰ってきたパンフレットを見ると、
この"ローカル"、近くのエール(イギリス独特の上面発酵ビール
日本人が好むラガー系とは違う味のあるビール・・・とは
人に寄って分かれるところ・笑)・・・を作るブリュワリーの、
要はビール酵母を使用しているため、ほんのりと苦味もある、ウンヌンとの
説明だが、売り場のおばちゃんの言っていた、
 
「本当にローカルなのよ、その辺に有った酵母が降りてきて(身振り手ブリ付き)
ゆっくり時間をかけて自然に発酵させていて、
けしてイースト菌を使っていないのよ!!」
 
という方が、
よっぽどいわゆる「蔵つき酵母」系製造よ、ということが伝わってくる。
しかも、パンフには24時間としか書いていないが、
おばちゃんは24時間から48時間発酵、と言っていたし、
置いてあるジャムやチャッネ(英語ではチャットニーと言う)類も
全てオーガニック仕様なのに、それも宣伝していない。
よく見るとビンの後ろには書いてあったけど。
良いことはタナに書くなり、アイ・キャッチさせたほうがいいよ、と思うのだが、
商売気がないのか、考えが回らないのか、自信があるのか・・・
(きっと真ん中の理由だと思う・・・・・・笑)
 
でも、そんなうんちくよりも食べてみるのが一番なのだが、
果たして・・・・・・、
 
イメージ 1
バター乗せすぎ(笑)
 
ものすごく美味しかった!
この"ローカル"に関してはサワードゥーよりも酸味がなく、万人受けもしそうだし、
何より美味しいバターと、そして美味しいジャム(このベーカリーで購入)で食べると・・・・・。
 
イースト菌ですらなくイースト・フードというワケのわからない添加物を入れられた、
日本の大手工場で作られたパンに品質の悪いバターや
糖分ばかりのジャムを塗ったものとは100%、全く違う食べ物といえる。
(日本にも高品質の美味しいパンやバターはちゃんとあるし、
イギリスにも添加物だらけのマズイ食パンはスーパーにはびこっているけどね)
 
深い、深い味わいと口のなかで溶けていく食感と、果物の甘みと
至福の時です。
 
さて、本館のハンブルトン・ホールでのランチです
お昼のセット(3コースでチョイスがそれぞれ2種)は
食指が動かなかったので結局アラカルトで頼みました。
 
13:00で予約をお願いした際に、
「わかりました、13:00でお待ちしております、そして
13:30からお食事ですね!」のような、
暗に
「食前酒をバー(応接室)で頼んで、そこで
じっくりメニューを見て(酔っ払って)、そいで案内なんだよっっっ」的な、
なんとなく慇懃な雰囲気を感じたので(そこまで意地悪じゃなかったけど・笑)、
すこーし服装に気を遣って行った次第・・・・・・。
 
どこにでも有る、みんな同じな、コテコテ英国風の、
【アンティークだらけで西洋絵画(てか、肖像画)と共に、東洋のツボとかが置いてある、
マナーハウス古い内装】(けっこうかわいくて、実は好き・笑)に、
湖の見えるこじんまりとした、でも整えられた美しいガーデンを見ながら、
ホコリだらけの古いソファ仰せの通りの
優雅なアペリティフ(車なので水だけど・笑)を頂きました。
 
平日だったこともあり、周りは(品の良い)ご老人グループばかり。
服装もちょーコッテコテのブリティッシュ(笑)。
(はっきり言って東洋人の我々が一番おしゃれ・・・・・・小声で。笑)
 
でもね、たとえ優しいウエイトレスが目の前でガーンと
足でドアを蹴飛ばしても(確かに両手ふさがってるけど・・・)
そしてその黒服がシミだらけでも(以上、実話)、
私の言うことをなんでも聞いてくれるけど慇懃なマネージャーでも、
ミシュランとは違って、料理の腕を評価するGOOD FOOD GUIDEの
スコアは、(←ものすごく高いのです、これが)。
そうよ、問題は料理の腕なのよ。
 
けど、、、。
イメージ 2
これは結構イケてた、うさぎちゃん盛り合わせメイン
まずかったわけでもがっかりしたわけでもなかったので
載せる次第ですが、C/Pはけして良くないと思う。
よってロンドンからガソリンを使って再び来るところではないと思う。
 
いつぞや行ったコッウォルズの超有名マナーハウス
ディナーよりはウデはずっと上ですが、なんせ、高いって!!
 
でも、パン屋さんのほうは秀逸、偉大。
そして高品質なジャムも全てお薦め。
 
イメージ 3
↑この配分がたまらない~♪
 
こちらのC/Pは本当に、抜群に良いです。
 
サワードゥーなど自然発酵のものは、熟成もまた味なので、
少しだけ常温でおき、それ以外は冷凍庫、またまた満室(笑)
こんな素晴らしいパン屋さんのロンドン上陸を切に願うのみですが、
パンは"ローカル"にあるのが一番なのですね・・・・。
ちなみに、ロンドンの高級スーパーにある
「アーチザン・ベーカリー」と名のる有名ベーカリーのものとは
比較にならないほど美味しいです。
 
ここのパンは、このHambleton Hall と
以前ご紹介した系列店、ノッティンガムHartsレストランでも食べられます。
当時は知らなかったけど、そーいや、パンが美味しかった記憶があります。
 
イメージ 4
小さな小さな店内。奥に釜が有る。12:00に行ったけど、結構売り切れていました。
 
イメージ 5
林の中の一軒家。これでロンドンまで宅配して~(笑)
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