いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

レモン・ソールを煮付ける

こんなに肉の美味しい国で、最近魚づいているのは、
少しでもカロリー&肉の脂を減らそうと密かにもくろんでいる・・・という大儀のモト、
その実はお魚を選ぶのにぜーんぜん困らないからです。
特に今から春前まではお魚のおいしい季節。
 
んなことで、フレッシュ(生)なお魚が得意系なスーパー
(モリソンズ様ですよ!ウエイト・ローズではありませんよ・笑)には
昨日も美味しそうなレモン・ソールが・・・。
いや他にもたくさん魚や貝やラングスティン(スコットランド産の美味しい手長海老)などもいて
地スーパーの魚売り場でいつもうろうろ迷っているのは私です。
 
このお魚、前にも書いた気がしますが、形や色がレモンに似ているからレモン??、
ソール(ひらめ)だっつってんのにカレイ??
確かにソールっぽい肉質だからソールと言うのか、と、
 
・・・・・言わばいわく付き?なのです(笑)。
 
ご存知かと思いますが、少し整理しときます。
 
英国でよくよく見かけるカレイ・ヒラメの類の魚(フラット・フィッシュ)、いーっぱいあります。
日本でも左ヒラメの右カレイ、といいますが、
その中には実は例外が有るのでごちゃごちゃになりますよね~♪
(食べると割とわかるけどね。)
 
イメージ 1
日本から抱えてきた、ブルー&ホワイト(の皿)
これは、ヒラメちゃんですな(笑)↑
 
【後日談 : 釣り好きのオット曰く、「これはカレイ」だそうな。
確かに良く見ると口が上になっていて=すなわち内臓がこの画だと上になっている!=>
>>>(お皿をひっくり返すと判るのですが、)右に目がある=>>>カレイちゃんだ!!!】(笑)
 
平べったいオサカナの分類は以下のようです。
(ポピュラーなもの。他にもあります♪)
 
■そこらにごろごろいる、カレイちゃんの仲間
レモン・ソールlemon sole(カレイとひらめの中間価格)
プレースplaice(一番良く見かける、安い。)
ダブdab(安い、あまり高級扱いされない。)
ハリブ(バ)ットhalibut(巨大魚で結構見かけます。オヒョウ。高いです。)
 
■実はほとんどいない、ひらめちゃんの仲間
ターボットturbot(大型のひらめ、高いです。)
 
■別格(笑)
ドーバーソール(舌びらめ、ヒラメ科ではなく、カレイ目(ササ)ウシノシタ科)
 
日本でもそうですが、一般的にひらめの方が重宝がられて英国でも高いです。
確かに肉質といい、味といい、うーん、確かに勝っているかも・・・・という感じですが、
このレモン・ソールに関しては、味まで中間項(カレイとひらめの)を保ちます。
即ち、身はフツウのカレイより締まっていてとても上品。
そうそう、日本で言うと色も形も味も一番似ているのはナメタガレイです。
あれもひらめちゃん並みの価格しますよね。
 
その他先に書いたように
本当にカレイ目カレイ科カレイ属なの?というほど
カレイ目ヒラメ科の条件に近いわけで、
プレースなどと比べれば少し高いけど、ひらめよりは安く、
煮るだけ、焼くだけ、など日本人的にシンプルな食べ方にする時、お薦めのお魚。
(まるごと揚げてあんかけ、とかにするなら小さめのダブでもプレースでも良いかも。)
 
ちなみにひらめのほうの真骨頂はご存知、お刺身ですが、この国ではそうそう手に入りません。
ただ、この魚に限ってはいくら大きくなっても美味しいので、
日本では見かけない大きさのタルボットを食べるのもまた、醍醐味。
 
それからこれらのヒラベタサカナ、実はシメ立てではなく、お刺身と同じように
少し熟成させたほうが良い(2~3日とか!)ようです。
(特にドーバーソールはそう言われる)。
 
今日のレモン・ソールはシメたばかりだったようで、処理を始めると、
まるで死後硬直中、というように硬い(というか新鮮過ぎ)
これを強火でガーッと煮てさっぱり食べるのも美味しいと思っています。
処理中、お魚臭さは一切なく、従来私があまり得意ではない、強い潮の香り
でも今日は「意外にさわやかかも・・・」と思いました♪
 
イメージ 2
↑ひらめ【カレイ】皿にカレイを盛りつけ(笑)
ちなみに、右に目があるカレイの場合、盛り付けはこの逆だって知ってた??
 
イメージ 4
↑お皿ひっくり返せばいいだけだけど(笑)
 
煮汁の色が黒いですが、濃い口の醤油を使わざるを得ない生活事情に寄ります・・・
日本から持参のmy高級?醤油はもったいなくて使えず、
オットから"使っていいよ"、と言われている同じく日本から持参の「高級日本酒」の値段を
知っているので使えず(笑)こっちで調達できる醤油と中華兼用の紹興酒で魚を
煮付けている現実・・・・・。
 
水3、酒1、醤油1より少なく、糖分1よりかなり少なく、の黄金比率?で(味見ながらね)、
汁はたくさん、強火で一気に、煮汁をかけながら、です。
今日は日本から持参の食べられる昆布(貴重品・笑)を一緒に。
 
余談ですが、英国でまったくお砂糖を使わない料理をずっと続けていると、
週2日作る休肝日の日本食にいかに砂糖を使う機会が多いか身につまされます。
昨日も極力少なくはしたけど、煮つけ、茄子の炒め、と砂糖が必ず入ります。
 
この国は(というか欧米人は)スリーコースの最後にほぼおきまりで激甘デザートを食べるし、
フレンチなども砂糖を全く使わないわけではないので
我々東洋人の砂糖摂取量はトータルには少ないほうだとは思いますが、
中華、韓国、タイ、インドネシアベトナムカンボジア・・・・・
私の知る限り、アジアではデザートだけでなく、料理にもふんだんに糖分を用います。
本来日本は(明治以前)、塩分は摂っても糖分をたくさんは使わない国だったのに、
どこから"甘いが美味しい"の国になっちゃったんでしょう。
 
一番いけないのは、砂糖ふんだんの料理のあと、砂糖デザートをとることですが、
それは白砂糖をたっぷり使って肉じゃがを作り、食後に甘いモノも食べていた、
若かりし日の私のことらしく・・・・・・・・・・・(爆)。
 
イメージ 3
↑オット曰く、「ネコまたぎの腕が落ちた」とか・・・(笑)
フチが高くて食べづらい、と文句言ってたけど、仕方ないでしょ、ひらめ【カレイ】の皿なんだから(笑)
 
にほんブログ村 旅行ブログ イギリス旅行へ
(↑URLをクリックしてね♪)