デボンのカントリーホテル(というか、レストラン・ウィズ・ルーム)
広大な敷地をお散歩したあと、ご指示の通り(笑)19:30にバーに。
本日のお客様は我々を入れて三組、のみ。
いずれもイギリス人のご夫婦で非常に感じの良い方々ばかりでした。
呑めない私は自家製のりんごジュース、そしてオットが「地元のエールを」と注文したのですが、
「OKっっ!」といいつつ、これが地のものは地のものであっても、となりの県のものでした。
(日本人の素人のオットが知っていて、ご主人が、多分この辺のだよ~って感じ・爆)
まあ、英国人ですから、あんまりそういうこと、気にしません。
ご主人のトニーさんは、バー、サーヴィス、と、他の従業員がいないときは、
ティナさんの完璧なサポーター。農業から客相手から、なんでもこなします。
だけど、本当は無骨で陽気で優しい英国人気質そのもの、といった感じの方で
ミシュランとかのインギンさ???が逆にないのは良いのです・・・・が
本来はあんまりむいていないのかも(笑)。
バーの机の上にはさりげなく、奥様のご著書が(笑)。
読みふけったのは言うまでもありません、し、
部屋をアップ・グレードしてくれて、それが押し付けがましくしなかったところで気を良くし、
本はアマゾン購入1本と決めている私ですが、ついついここで買ってしまったのも事実です(笑)。

さて、ほどなくしてダイニング・ルームに移動し、前菜からスタート、です。
まずは自家製のブレッド
どっちがどっちか正確には忘れましたが、多分右がクミンシードとベジタブルのブレッド、
左が雑穀のブレッド、で、フツウに(というかきちんと)美味しかったです。
無論、手作りです。
個人的には、食事には味のないサワードゥ、バゲット等が好みですが、女性には受けるかも。


エルブ・ド・プロバンス味(以外の何者でもない・笑)。
それがちょっときつい感じはしますが、濃厚なトマト・スープです。
トマト缶を使用しているのかどうかは不明ですが、なんとなくそんな気も・・・。
まあ、フツウにのめます。

見た目非常に美しい、前菜、アボカドとソラマメ、タイムとベーコンのサラダ
これ、著書にも美しい写真が載っていました(下記)が、
スペシャリテ(たくさんあるうちのひとつ)のようです。
材料は2時間前に畑から収穫された新鮮な葉っぱたち、ソラマメ(今まだ英国では旬が
来ていないが、自家製のものであることを祈る・笑)、フレッシュタイムの葉部分たくさん(散らす)、
パセリ、ドレッシングは新鮮なアボカド・オイルと白ワイン・ビネガー、良い塩と胡椒、
そしてレモンのみ、です。
シンプル!
残念ながら、暗い中、うまく写真が撮れていないのですが、 これ、プロの仕事ですー。
そもそも完熟のアポカドを、レモンを使ったとしてもこんなに美しく
(茶色い部分をひとつもなく、くずさず、)盛り付けられるだけでも、すごい(笑)
まあ、もともと野菜好き、というのもありますが、絶妙な塩加減といい、
おかわり三回したいぐらい美味しいサラダでした♪
実はアボカドオイルの抗酸化作用と効能をこの方から教わりました。
いまや体に良い、と、日本でもこぞって使われているオリーブオイルも、
このアボカドオイルも日本で採れないものなので、そこには賛否両論あるでしょうが、
同じ日本のものでないオイルを使うなら(どうせ、今は英国人・笑)、
良質のこういうすばらしいオイル(コールド・プレス&未精製)を使いたい、と、
帰宅後、すぐに買いに行きました。
(ウエイト・ローズに有るよ!!)
お味も大変まろやかでナッティ、オリーブオイルほど個性やトゲが強くありません。
何にかけてもいけそうです(高カロリーですけど・・・・)。
(蟹麺とかにかけてました・笑)
コレステロール低下のお手伝い、お肌の老化(しみ)防止にも良いそうですよ!
(ハイ、買いに走って走って!笑)
(生のままでかけ、早めに食べきる、(どんな油でも)暗いところに置く、が重要です。
ちなみに加熱しても酸化しにくい優秀なアブラ。)

各国いろいろな名前があるようですが、ここ英国では、ジョン・ドリー・・・・・・ってすごい名前。
今回、白身魚ばっかりイヤっというほど食べつくした旅の最後で、
一種しかない、強制メニュー(笑)(レストランのお客さん全部コレ、だけど、嫌いなものの
しかし、オタク的にちゃんと分析しますと(笑)、これもさすが、の仕事でした。
おそらくコーンスターチ系かコメ系の粉を使って道明寺風に天ぷら風された魚と
サフランの香り豊かなソースが、とても秀逸です。
しかし、正直、白身魚は見飽きた(笑)。
・・・・し、肉好きの英国人はどうするんだろう、、、と余計な心配をしてしまった。
ちなみに他の二組の方々はペロリとたいらげていらっしゃいました。

デザート、蒸しチョコレートケーキ(英国の定番プディング、の優れた出来のやつ・笑)
チョコレート・アイスクリーム、ダークチョコレートソース・・・・・・
チョコホリックにして、十分、
「アッブソルートリー・ファンタスティィィィ~ック!」(←訳:「すごく、すごい」・笑)
ということで、アップ↓

↑あっつあつのスポンジがほっろほろに崩れるのです。
しかし、ひとつひとつの量が多く、さすがに最後は途中でギブアップ。
でも、二組の英国人はペロリ(笑)
レストランですから、このコースは泊まらなくても食べられます。
3コースで£40 これはフツウのモダン・ブリティツシュ・レストランの価格としては
少し高めの設定かも知れません(メニュー、一種類のみだし)。
また、ミシュラン・スキルを期待する方々にとっては確かに繊細ではないし、
フレンチでもありません。
(けどスキルがないわけでは毛頭なく、むしろ、力量を感じます。)
が、考えても見てください。
(てか、ミシェル・ルー・ジュニアの店ではミシェルが作ったものは食べられない・笑)
でも、ここは、ティナさんがちゃんと最初から(野菜を摘むところから)最後まで調理しています。
著者↓みずからの料理です。こういうほうが、個人的には、ドツボ(笑)

さて、それでは、お楽しみの朝食です



お手製のミューズリーをスターターに。
(欧米人、あさごはんひとつ食べるのにも、順序があります。まずはこういうシリアルとか
果物とかさんざん喰って食べて、そのあと、重たい肉だの卵だのに移行します。笑)
なので、これは私サイズで「少しだけ」味見で持ってきていただいたもの。
すごく美味しかったです!!

自家製のジャム、これ、いちごが基本で他のベリー類(ブラックカラントなど)の入った
美味しいものでした。
奥は種(ゴマ、アマニ、ひまわりなど)入りのブラウン・ブレッドのトースト。
その奥はバターとりんごジュース。

↑材料はみんな"はなまる◎"
オットがたのんだ、イングリッシュ・ブレックファーストw/ポーチドエッグ↑ に、
私のチョイス、新鮮ハーブ入りオムレツ↓、です。

普通に美味しいハーブ・オムレツ。
でも、多分、たまご3個。食べすぎ(笑)。
朝交わしたおしゃべりで、ロンドンは昔、ウチの近くの街に住んでいたことが判明したトニーさん、
出勤してきた女性の従業員と交代してか、いろいろと御礼を言いたかったのにも関わらず、
もう「仕事は終わり!」とばかりに(朝から)パブかどっかに行ってしまったか(笑)、
犬と一緒に寝てしまったか(笑)、で
あとの面倒はこの女性が見て下さいましたが、もうお逢いできませんでした。
ということで、さまざまな「制約」(ディナー一種、とか、時間が決められてる、とか、
勝手に部屋をアップグレードしてて、いいんだけど、一方的、とか・笑)がある感じは否めませんが、
ここは、英国の数少ない、「個人的にまた泊まりたいホテル」リストに
微妙に印象的に残っているところであることは確かです。
おまけ↓

↑このビンよ~。

↑この半分でいいから、こんなおうちがいい~ with 暖炉で・・・・(笑)