いつでもどこでも美味しい暮らし

食オタク主婦ブログ

3度オイシイ、うさぎのシチュー

日本帰国前日、忙しいでございまする(笑)。
 
さて、最近聞いた話では、
イギリスの日本人コミュニティ?内では賛否両論ある?らしい、うさぎ食い。
 
しかしイギリスやフランス(+欧州)でうさぎを食すのは、ごくごく当たり前のことと聞いております。
確かにあの外見を見ちゃうと、なんてなんてなんてなんてことを・・・・
と言いたくなる気持ちも解ります。(でも外見と裏腹に意外と獰猛なようですよ~)、
・・・・
日本人が馬刺しを食べていることだって、
イギリス人には絶対内緒ですよね???(←冗談ですよ~)
 
でも、どんな国のどんな食べ物でも食文化は敬意を表すべきもの。
オタクウメ子は誰にも左右されず、苦節ウン十年、思い続けています。
(でも、あんたがマネしなくったって、いいでしょ?って?、・・・・確かに。・爆)
 
とまあ、ひととおり言い訳したところで、
さて、やってきましたね~♪
ゲーム(ジビエ)の季節。
 
好きな人はもう大大だああああーい好き、血の一滴も残さない~
・・・・
もしくはうっっっ、と一瞬言うのみで、一口も手をつけられない、、、、と、反応はさまざま。
でも、日本人がフレンス料理を理解して食べるのとは全く違い(かなり頑張ってるけどね~)、
彼らの中には幼いころからのゲーム文化が体の中にあります。
あのイギリス・フレンチ界の神様、ミシェル・ルー・シニア
一番好きなジビエ(仏語)は、故郷フランスの田舎でこの時季にしとめられる
「ピジョン」(森鳩)だそうですよ。イギリスでも同じこと。
(最近の若いモンは食べないらしいが・・・)
 
で、ウメちゃんは、うさちゃんのシチューを作りました。
うさちゃん、と言っても(フランスは言わずもがな)イギリスでもちゃんと区分けがあります。
ひとつは、A:なぜか鶏さんの仲間に入れられている、家禽のうさぎ(ラビット)。
そして、B:それの野生版(ワイルド・ラビット)
そして、C:ちょっと怖い顔をしたもう少し大き目の野生のうさぎ、
     フランスではジビエの女王、と言われている、ヘア(仏・リエーブル)
です。
以上を簡単に言うと、A養殖うさぎ、B天然うさぎ、C天然"怖いうさぎ(?)"
ということですね。
(またしても余計解りにくい?笑)
 
日本語の名だたるサイトなどを見ると、
時々、フランス語のラパン(英語でラビット)が家禽(養殖)うさぎで、
フランス語のリエーブル(英語でヘア)が野生うさぎ、と書かれているものがあるのですが、
厳密にはちょーっと違うと思います。そもそもうさぎの種類が違う。
イギリスで暮らす(当然フランスでも)普通の日本人なら、通常は気にしていないにしても、
ラビットとヘアの違いは話をちょっとすれば、わかるはずだし、
さらに説明すれば、ラビットには鶏さんのように家禽として飼われていたものと、
そこらへんでたくさん見かける野生のものがいる
(もともとは野生だったが、人間が家禽化し、それが逃げたりして繁殖したため、害獣扱いに!
なので駆除して食べられている)こともすぐに解ることで、
同時にこれらがヘア(リエーブル)という種類のコワくてデカいうさぎとは別物、と、
ちゃんと理解できるはずです。
ちなみにフランス料理界では、野生と家禽の違いなんかだけでなく、
さらにオス・メス・ご幼少、と全部名前が違うんだから(鴨にしても)、
ほんと恐れ入ります(笑)。
(日本の出世魚も一緒だけど。)
 
だって、ピーターラビット(穴うさぎ)とヘアの顔つきはぜーんぜん違うのですよ。
ちなみに、日本野ウサギ(ジャパニーズ・ヘア)と言う、一回り小さいものが日本にも生息しており、
実は日本でも昔から食べられていたようです。
(そういえば、月うさぎなんかのモチーフ、昔から書かれている日本の絵(鳥獣戯画とかの)、は、
どちらかというとかわいいうさちゃん型、というより、やせて耳の長い、ヘアに近いものですよね?)
 
さて、イギリスでは、家禽の(養殖の)ラビットはとてもポピュラーに
一年中食べられているものです(残念ながら、かなりいい肉屋で入手しても癖がちょっとあるかな。
←養殖真鯛は食べない、贅沢ウメ子の寝言。)
 
ワイルド・ラビットは、一応、時季もの(ジビエ分類)。
(おそらくほかのジビエと違って、一年中駆除目的で狩られるが、秋が美味しいとされている)
野生しかいない、コワいほうのヘアは完全にジビエ扱い
(狩猟期又は販売期が決められている)だと思います。
 
いずれにしても、今、食べなきゃ(出た・笑)
 
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↑9月下旬。バラ・マーケットにて。Grouse(雷鳥)も出て来ていました。
私の場合、近所の魚屋でゲットですが(笑)
 
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↑内臓はついてなかった(残念)、きれーな身でしょう?、臭み、ゼロ。
 
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↑並べんでいいって?(笑)
 
■材料
・うさぎ(ラビット、野生または家禽)一匹(羽)
・角切りスモークベーコン 少し
・にんにく、3~4片
・パセリ茎、ベイリーフ、タイム、ジュニパーベリーなど。
 (マジョラム、タラゴン・・・・)適当ハーブ 束にまとめる
・たまねぎ、にんじん、 セロリ(煮込み用小さな乱切り)
・にんじん 面取りして具用
・トマト缶(カット)
・赤ワイン
・バルサミコ
・チキンストック
 
1.うさちゃんは(レバーが有ればそれも一緒に)お店でカットしてもらい、
塩、こしょうしてオーブンに入れられる鍋、熱した油で表面をシール。
焦げ目をつけて焼いて取り出す。
 
.つぶしにんにく、ベーコン、玉ねぎ、にんじん、セロリを炒め、
バルサミコ酢少し、肉を戻し、赤ワイン大量(又は少量とチキンストック)、
ハーブ、トマト缶、チキン・ストック・キューブで煮たてる。
 
3.低温(160℃)のオーブンに入れて一時間煮込む
4.ハーブを取出し、具用のにんじんを入れ、さらに一時間煮込む
 
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↑余っていた、自家製スローローストのミニトマト(甘い)も入れました。
おフランス人はうさぎにクリームとマスタードが大~好きだけど、
イタリア風はやっぱし、トマト。
 
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↑他のことをしていれば、勝手に仕上がってくれます。
 
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↑実際の食卓風景。鍋ごと、ドン(笑)
 
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↑次の日。肉を骨から外しておき、当然、
うさぎラグーパスタ。
ときどき、骨入り(笑)。
バルサミコ足すと美味しい♪
 
まだ余ってたので、汁気を飛ばし、
こーんなの↓を足して、
 
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↑アーティチョーク、オリーブ、ドライトマト、パセリ、ふつう牛さんのモツァレラ
 
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↑うさぎパイにされちゃいました~。
(ピーターラビットのおはなし ・・・・?)
 
あのですね・・・・、このうさぎ、
何もうさぎでなくてよかった・・・・・・と後悔?するほどの臭みの無さ。
調理は簡単だが、一応、入手には車を飛ばしたり、(魚屋の)店頭になかったものを
奥から出してきてもらったりしたものなのに(生のものを)・・・。
やっぱレバーがないとコクが出ない気が・・・。
(イギリスではうさぎが魚屋で売っているわけではありません、念のため。
たまたまそこがグルメなお店でいろいろな普通の肉も扱っていたのです・笑)
 
どう調理しても、獣臭どころか、うさぎの味もよく解らない(笑)
完全に鶏肉(脂がないため、どちらかと言うと、ターキーに近い)。
ふつーの日本人に黙って出したら、まず100%鶏肉と思うでしょう。
 
日本でも美味しいものが目白押しのこの季節。
イギリスでもこーんな楽しみがありましてよ~!
と書きたかったのだが、
 
「・・・・ならアタシは鶏肉買うし。」って声が
・・・・・すでに複数ヵ所より聞こえてきてます(爆)。
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
 
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