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食オタク主婦ブログ

【神奈川】「箱根本箱」!行ってきました!(施設編)

 

料理と温泉とスタバ付き蔦屋書店(笑)
大好きな私が絶対に行かなきゃいけない
(?)ホテル?旅館?が箱根に出来ました
(喜喜!) 
しかも、温泉旅館を探すのに創刊時から
愛読書でお世話になっていた雑誌
「自遊人」さんの「里山十帖」
次の挑戦だというのだから、なおさらです。
 
宿の前身やら経緯やらは
ホームページ等をご覧頂くとして、
早速ご報告?!。
期待が大きすぎたためか??
ちょっと辛口かも知れませんが・・・
 
オープンは8月1日ですが、
3月末くらいに予約(!) 
オープン特別で最大40%オフが適用される
ということだけど、
8月の、しかも土日に付き、
通常の土日価格と大幅には
変わらないのではないか?
とは思いますが、
それでも1人1泊2食で4万円前後は、
温泉仲間の父が発狂する価格なので
内緒にしてます(爆)。 
宿に関しては私も調べに調べ、
相当その温泉や歴史等に期待したり、
あるいは相当にアトモスフィアや料理に拘りがあると想像する(出来る)ところにしか、
本来予約を入れないんですが。

食事(レストラン選び)もそうですが、
宿というのはパフォーマンスを経験する前に払う金額を確約するのだから、
価格によってはある意味
相当のバクチ(爆)ですよね。
たとえC/Pが悪かったとしても
安ければまあ笑って済ませられますが、
高かったら、・・・怒ります。
(見抜けなかった自分に怒るのかも・・・。)
いえ、2万円台の宿でも、いや1万円でも、
私にとっての良い宿はたくさんあります。
それにここと価格的に同等クラスでも、
長野県の
(過去記事はコチラ→)
(過去記事はコチラ→)、
九州の有名どころ等は、
料理・温泉とも、
少なくとも予約の時点では
期待できるものでした。
それは宿サイトの口コミや
個人のブログなど、
参考に出来る情報が
たくさんあったからです。
それと比べると今回は「自遊人」
直営だから、という情報しかない。
 
そもそも、昔雑誌「自遊人」で
特集していた良質な宿は
1万5千円前後(昔ですが)。
そこから年月を経て、自らが経営される
「里山十帖」が2万円前後の宿
(遠いので行ったことはない)、
そして、割高の箱根とは言え3万円超えの
今回の宿。期待半分、
若干の不安感も、既に感じつつ、
の訪問になりました。
前置きまた長いな。
 
新宿からロマンスカー(の新型車両・笑)で
湯本まで行き、その後は登山電車で強羅、
ケーブルカーで中強羅まで。
(結構かかるけど電車大好きなので
苦にならず・笑)
事前に宿のサイト(宿ブログだったかな?)
で読んでいたため、間違えることなく
進行方向右側のホームに降りました。
(ケーブルカーの駅、中強羅は左右のホームを渡る地下通路などが存在しないため、
降りるホームを間違えると大変だそうです、要注意)
 
事前に「早めの到着で良いか?」
(ショップを兼ねている本棚等を
見ながら館内でチェックイン・タイム
(15時)まで過ごせるかどうか)を
電話で確認した際には快く
了解して頂きました。
 
レストランでは秋以降、
ランチやアイドルタイムのカフェなども
営業予定だそうなので、
そうなればもっと早くから本棚に囲まれて
過ごすということも出来そうです。
内容次第ではランチ、カフェ、ディナーと
ここにいられる(嬉)、
私のような本好きはね(笑)。

さて、入り口には何も書いてない
無機質な木の(自動)扉を
おそるおそる(笑)くぐると、
明るい図書室が現れました
(思っていたよりは小規模)。
イラストなどで見ていたけれど、
窓の向こうの景色と相まって明るく、
わーっと思える空間です。
本がずらーっと目に入り、
個人的にはワクワクドキドキ。
 
イメージ 1
秘密基地みたいなとこがあって楽しい
(画像右上、"靴をぬいでお上がり下さい"と書いてある。
読めなくてすいません。)
さすがに私は上りませんでしたが、中学生ぐらいの女の子が
入って読んでたのがかわいかった。
でも、ちょっと新宿のツタバのパクリ的な?(爆)
 
スタッフの方々は全員かなり若い!
娘・息子世代です(苦笑)。
この日の客層、どちらかというと
我々世代が多かったように思うし、
オープンのこの時期に来る方々は、
アンテナが高いか、
相当こだわる人(←私がここ・爆)か、
その筋の人(関係者とか、業界人)
しかいないと思うので、
その意味では(客に)鍛えられる期間
なのかもしれませんが
(最大40%オフしてるしね)、
ちょっと素朴?というか
まだまだぎごちない接客だったかな。
 
厳しく言えばホテルマン・あるいは
レストランの給仕としての
修行をきちんとしてきたのかな、
と少し疑問が湧いてしまいます。
(オールラウンダーで部屋の案内と
給仕などを兼ねていたが、いずれも
「きちんと説明しなければいけないこと」や
「客のニーズを的確に捉えること」
「すすんで提案すること」あたりが
まだまだこれからだな、という印象でした。m(__)m)
でも、皆さん感じはとても良く、
一部のスタッフさんからは
もっとも重要な「癒し」すら
感じられました。
(逆にあまりに出来過ぎたホテルマンや、
やり手のおかみさん等から
威圧(爆)されに来てるんじゃないんで(^^ゞ)・・・。) 
 
私のような勝手な客側が
いろんなことを言うので、
その辺のバランスは難しいと思いますが、
これからのプロとしてのたくさんの経験値と
そして彼ら自身の人生経験値等に、
全てはかかってくるんだろうなぁ、
これからに期待!(ポテンシャル有り!)と、スレたおばちゃんは思いました。
(一応、高いほうの宿に分類されると思うので頑張ってほしい願いも込めて・・)
 
イメージ 2
 
さて、全室(?)についている露天風呂、
実は見た瞬間から違和感があったのですが、
あらかじめ温泉と水を混合した
沸かし湯だそうで、「源泉かけ流し」では
なく、風情の象徴である
"お湯がちょろちょろ"
出ているわけでもありません。
(この辺も聞くまでわからず。)
(一部宿以外の事前情報で部屋も
温泉と書かれているものがあった)。
湯温は常に42℃で
管理・沸かし直されており、
正直家庭のお風呂と同じ感じです。
宿のランク、いや、価格的には
「部屋の露天は源泉のかけ流し」
であっても良いと思う反面、
たとえ湯量が豊富でも
限りある資源の有効活用のために
かけ流すことのみが正解ではない、
という立場をとるのも有りなので、
温泉に拘る自遊人さんならなおさら
この辺はきちんと説明してほしい
と思いました。
(里山十帖は温泉は循環を使用と
明記があります。)
 
 
イメージ 3
地下にある男女別大浴場も、
こちらは2種類の源泉がかけ流しとなっていますが、ちょっとぬるめの設定(特に露天)。
そもそも源泉温度が高い強羅温泉や
大涌谷温泉を引いているため、
夏は特に相当の加水をしていると思われます(成分チョー薄まってます。)。
この日男性用だった側には
室内に湯舟が2つと露天が1つ、
女性側は1つずつでした。
わずか18室のホテルにしては
内風呂はとても広く気持ちが良いです。
このようにお風呂や温泉の詳しい説明が
ありませんでしたが、
それは実は宿全般に言えることでした。
そもそもこちらも、旅館等で仲居さん等
従業員の方全員が宿のすべてを知っている
と思っているわけではなく、
厨房なら料理長等、そして宿全体のことは
オーナーやおかみさん等の責任者と
様々な宿のこと
(コンセプトとか、由来や歴史とか、思いとか・・・)について
お話したり出来るわけですが、
 
この宿は
そういったマネジメント責任者
のような存在が良くも悪くも
あきらかではなかったと思います
(オープンしたての土日だったのにね)。
(なんにせよ聞けば親切に教えてくれる方
ばかりでしたが、滞在も半ばからは
(食事の際にも)へんなおばちゃんが
あまりにうるさく聞いても
「かわいそうかも」という思いが先に立ち、
いろいろと聞けなく
なってしまいました・・・・・爆)
 
イメージ 4

↑ショップのほうにも本棚が
(ちなみに館内の本はすべて売り物です)。
 
本の品ぞろえは、ロビーの一番目に付く
一階の棚に、料理や食べ物関連の本と
ファッションの本。
相当料理本に詳しいのですが、
まずまずの品揃え
(専門書はほとんど無いけど。
←当たり前・笑)。
それから意外だったのが、
旅系の本がほとんど(棚2段分くらいしか?)
ありませんでした。
あと、これはそもそもコンセプトじゃないと
思うんですが、雑誌は自遊人含め
一冊もないです。
(ショップの方の本棚に、
「るるぶ(まっぷる?)箱根」
一冊のみ有ったかも。笑)
「2万冊揃える」といううたい文句だから、
その他もこれから徐々に
増えていくのかもしれません。
逆にそうじゃないとリピのモチベも下がる
(既に興味あるところは一回の訪問で
ほとんど見ちゃったから、、、。)

2階の宿泊者専用スペースには
椅子とテーブルの他、コーヒー、紅茶、
ナッツ、ドライいちじくなどが置いてあり、
自由に飲んだり食べたりしながら
本を読むことも出来ます。
 
なお、何故か部屋にはそのコーヒーを
持ちこんじゃいけないルールが有り、
そこは残念
(片付けならちゃんとやるけどね。)。
(ハーブティーと小菓子は
部屋に備えられている。)
イメージ 5
 
それでも読んだことのない本も多く、
インテリア系、建設系、食べ物系、と、
我々は14時ころからディナーとお風呂の
時間だけ除いて、マジでほとんど
読書ざんまい、
それはそれは楽しい時間を
過ごさせて頂きました!
(好きな本をいくらでも読むことが出来る、というのは、
昨今はツタバを先頭に
ブックカフェがあまたあり、
その意味では後発なので
感激とまではいきませんが、
本を部屋に持っていくこともできる点は
カフェと違って一歩抜きん出てます。
当然夜中まで読んでました。ポチも)。
ちなみに、各部屋には
あらかじめ有名人の選書が10冊程度
置いてあって、人によっては
新しい世界(興味)との
出逢いがあるかもしれません。
今回はたまたまそうはならなかったけど。
 
イメージ 6
 
部屋ですが、保養所のリノベというのは
制約があったのだろうなと思いました。
一階の真ん中あたりに位置する
今回の我々の部屋は、外デッキ(露天があるバルコニー)に両隣との高い壁(しきり)部分だけでなく正面にも高めの塀があり、
残念ながら何も見えません(木は見える)。
箱根の山の中と言っても、
そもそも目の前は道路なので
絶景があるというわけでもないけど、
ちょっとだけ圧迫感があります。
 
それから、
これは確かめたわけではないのですが、
空調、業務用エアコンが前の設備のが
そのまま使われているのかな?
室温の設定等も細かく出来ないタイプ。
(もちろん全館コントロールは
別にされていると思いますが
夜中寒かったり、暑かったり、
お布団も高級なのはいいけど、
この時期にちょっと分厚い・・・(-_-;)。)
部屋が広くないためベッドは壁側にピタっと
(しかも二台同士も)くっつけて置かれ、
壁側は使いにくいです。
ベッドサイドテーブルとして使える
「本箱」も一つだけ。
(でも、コンセントはたくさんありました。これは便利。)。
テレビはありません。
アメニティは
「STOP THE WATER WHILE USING ME」が
多少ウザイ(爆)けど
館内全部のボトルがコレ、、、。
ユーザーとしてはそれよりもひとめでソープなのか
シャンプーなのかのほうを知りたい
・・・下のほうに小~さく"シャンプー"とかって書いて有るけど、
チョー見にくい。)
 
口に入れるもの、肌につけるものは
全てオーガニックで統一。
冷蔵庫には自遊人さんプロデュースの
オーガニック人参ジュースが
人数分(濃くて美味しい)、
お水(500ml×人数分)も含めて
コンプリメンタリー
(タダ、と言うか、料金に込み、
と言うか・・)。
 
浴衣ならぬ部屋着
(館内、食事時もそれでOK)、
コットン100%の日本製は、
真夏でも七分袖の
オリジナル・ジャージ
(これが着やすい!楽ちんで、
とても良かったです。私とポチは一応、Lがポチ、Mが私で、暗黙の了解で
着られたけど(笑)、、、、
どうやってお客様にサイズを
確かめるんだろう・・・
という要らぬ心配が・・・。
浴衣の場合は背だけだけど、
こういうの万人に受け入れられるか、
なかなか難しいと思う。
ちなみに尾道のU2でも
こんなようなオサレな部屋着だった。
オサレなのは解るけどね。)
 
高級バスローブ、厚めのハンド・フェイス・バスタオル、質の高い使い捨てスリッパ、
完備です。
 
トイレも窓はないけどリクシルさん
(最近どこへいってもリクシル)、
冬に稼働するであろう
タオル・ウォーマーまで。
C/P的に備品は良かったと思います。
 
ところで、いろいろと勝手な感想を書く中で
実は一番気になったのが、
部屋に置いてあった「ipad」でした。
良く旅館やホテルにおいてある、
いわゆる「ホテルのご案内」ファイルが、
「ipad」の中にありました。
それはまだよいのですが、
それだけではなく、
部屋の中には物理的な機械、
インターホンも電話も無いので、
フロントとの連絡まで
「ipad」中の「ソフト」
電話(アプリ)を使うように言われます。
さらに「避難経路」の標示もその中。
確かにドアの裏側にそれが貼ってあるのは
デザイン的にヤボかもしれませんが、
これはどうかなー。 
口頭でも「避難経路」の説明は
なかったです。
 
そこまで世の中IT? 
ターゲットがそう? 
ここのみ、ものすごく違和感を覚えました。
いや・・・これは、
例え私の両親世代でなくても
人に勧められない、
ITについていけないとか、
そういう問題じゃない。
プロトコル分析を(爆)。
 
以上はあくまで個人的な感想です。
温泉に入っておいしいもの食べて、 
そして本が読める・・・。
コンセプトのしっかりした宿で、
そもそも気分は上々、
十分楽しいし素敵な宿なのですが、
ひとんちに遊びに来たわけではなく
商品である以上、やっぱり最後はC/P。
(って自遊人さんが言ってた気が・・・)
 
長くなっちゃったのでメインイベント?の
夕食と朝食の感想は次回にします!
(一番気になるところですよね・・)
 
お読み頂き、ありがとうございました!m(__)m
 
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