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食オタク主婦ブログ

その3 ラクサ(シンガポール)

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ラクサという麺料理をご存知ですか?

タイのパッタイベトナムのフォーと比べると、
まだまだ日本での認知度は低いと思いますが、
シンガポールやマレーシアに行かれたことのある方なら
ご存知かも知れません。

そうそう、最近銀座に立て続けに
シンガポールでも有名な創作料理の高級店の支店が出来、
(ちょっと前、ぐるナイでゴチの会場になったりしてたよ。)
かの有名なラッフルズホテルとは何の関係もない(らしい)が
名前だけはそっくり、というレストランも
プランタンあたりの再開発地区(?)に出来たばかりなので、
なにやらシンガポールの食にも
ようやく光が当たってきてる感がするのは、
アジア好きなわたしだけでしょうか?

わたしは今からちょうど20年くらい前に
はじめてシンガポールに旅行に行って、これを食べ、
衝撃を受けました。ホント。
当時は日本人として普通の胃袋を持っていたので(?笑)
食べたあとしばらく胃の場所がよく判ったけどね(笑)。
その後も出張・旅行等でいちいち食べてました。
そして、とうとう東南アジアに住みつき・・・・・。
(ああ、今日も長くなりそうな。興味ない方、leave下さい・・・・。)

さて、どのような麺料理かというと、
シンガポールで主流なもの(写真)は、

「ココナッツミルクカレーと海老ペーストと
唐辛子とラクサリーフが効いてて、
なぜか生貝ともやし(その他)が入ってるマロニーちゃんの
お父さんのような麺の入ったもの」です。

ラクサというのは、このマロニーちゃんの大きい版
みたいな麺の名前で、ポロポロプニュプニュとして、
はじめはいわゆるラーメンの玉子麺のほうが合う気がして
しばらく代えてもらっていたのですが、慣れると、
そして美味しいところで食べると
やはり、この大きいマロニーちゃんじゃないと
ラクサじゃない、となってくるんですよね。
ちなみに、現地人は箸でなく、れんげで
このポロポロ切れた麺をすくって食べます。

ラクサリーフというのも、独特の香り(ミントと
コリアンダーを混ぜたようなもの)がして
この麺にはかかせません。

・・・・・・・・解りませんよね(笑)。

タイ料理をご存知の方なら解ると思いますが、
海老ペーストはいわゆる、ガピですね。
発酵している、固形ナンプラー海老版みたいなもので、
そのままだとやはりちょっとクサイ。
それを唐辛子+αと炒めたものが、
サンバルバラチャンと言って
シンガポールやマレーやインドネシア料理には
かかせない調味料となるものです。
慣れると何にでも使いたく、病み付きになります。
(そういや材料からすると、
キムチと相通ずるものがありますね。)

ココナツミルクカレーは、タイのカレーよりは
刺激の少ないものですが、そこにバラチャンが入り、
それにサカナ系の出汁が加わり、
ちょっと変わった麺が入ってるイメージです。

これは食べてみないとわからない。
間違いなく、日本にはない味です。
(ベトナムのフォーなんかは日本でも生まれそうだけど)

さて、このラクサは、もともとはマレー料理で
(シンガポールはマレー、中国、インドの独立&混合文化です。)
実は数種類有って、写真のようにココナツミルクを使うもの
 (加東(カトン)ラクサというと通じる) と、
ペナンラクサと言って、サカナの出汁と酸味(タマリンド)
を効かせたオレンジ色系のスープのものがあることを付け加えておきます。
ラクサもよく食べ歩いたけれど、両者は全く別物で、
わたしたち夫婦の好みはココナツ系、シンガポールでもそれが主流です。

ちなみに、あの生貝、なんで入ってるんでしょうか。
わたしは牡蠣が食べられない体質なので、
必ず「入れないで」と注文するけど、
日本人とわかると(特に旅行者は一目瞭然ですよ)、
お店のおじさんが聞いてくれますので、
要らなかったら「ノーニー、ノーニー」と(二回)いいましょう。
(no needというシングリッシュです・・・
I don't need では通じません。笑)

ところで、日本でラクサなるものを帰国後
一度だけ食べたことがありまして、前述の
銀座の創作高級店でしたが、なんか・・・・
オットもわたしも結論、「美味しいけど違うよね・・・」でした。
でも、ここ、料理は美味しかったです、念のため。
ただ、銀座であることを考えても高いけど。
でも、実は同情票も有って、もともとこの店は、
シンガポーリアンなら誰でも知ってる二大(?)飲食店
グループのうちのひとつが出している
創作中華料理店(ヌーベルシンガポーリアン?)で、ラクサなんて
ホーカー(屋台)料理は基本的にやってないんですね。
だけど、日本で店を開くからにはシンガポール
有名なものはメニューに入れなきゃみたいな・・・・。
なんか、ベトナムの宮廷料理店を日本で開くにあたり、
「フォーをメニューに入れてくれ」という要請が有って
困ったとかなんとか、という話とおんなじですね~。

さて前フリが長くなりましたが、
フォーにしてもラクサにしてもご紹介しといて、
日本で美味しいそれらを食べられるお店を
知らないのはなんとも申し訳ないのですが、
帰国後、本屋で「海南鶏飯食堂」という一冊の(レシピ)本を見つけまして。
シンガポール料理(チキンライス(鶏飯)に代表される)に
惚れ込んでいらっしゃる、その中身を読んで、
すごい(理念も料理も)、と思ったので、
彼らがやってるお店のHPをご参考までに。

大手資本と味とはなんの因果関係もない、というのが持論です。
このお店には行ったことがない(いずれ是非!)ので無責任ですが、
きっとここは美味しいと思うのです。
(ラクサリーフは日本で入手不可能らしいので、その辺は
仕方がないですよね。)
行かれた方は、ご感想など頂けると幸いです~。

以上、また今日も長くてゴメンなさい。

海南鶏飯食堂
http://www.route9g.com/

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