天気は上々ですが、まだまだ肌寒いロンドンからです。
まあ毎日良くも悪くも大小さまざまの
カルチャーショックを受けること受けること。
それらはいずれまた新書庫でも作ろうかなぁと思っています。
さて、今日は、プーサン、です。
イギリスでプーサン、と言えば、、、、、
そう、あの100エーカー(うらやましい・笑) の森に住むプーさん・・・、しかいないと思いきゃ、
なんとこれが鶏だと言うではありませんか・・・・。
プーサン=POUSSINとはフランス語で
英語では「ベイビーチキン」とか「スプリングチキン」とか言われている
ひな鶏のこと とだそうです。
ひな鶏といっても400gくらいから大きくは1キロのものまでを言うらしく、
大っきいベイビーだな、というものもあります。
スーパーで売っている平均的な大きさは4~600gというところでしょうか。
初めて見たのはマリルボーンにある、とあるオーガニックのお店ですが、
そのときはとても小さく、POUSSINという言葉も知らなかったので、
てっきりウズラだと思っていました。
その後ガストロ・パブなどで見かける機会が有り、調べてみました。
そしてへぇ、と思い早速買って焼いてみた次第です。
スーパーでは内臓などは予め処理され、ヒモで縛られて売られているのですが、
当初それが判らず、目前で2つもカゴに入れたお兄ちゃんを捕まえて
「これ、お腹の中はカラなの??
すぐ調理できるの??」と質問攻め。
案の定お兄ちゃんはこれが好物らしく、いろいろと丁寧に教えてくれました(笑)。
(ちなみに彼はプーサンとは言わず、ベイビーチキンと言っていた。
へんな日本人にわかり易くするためかも知れないが。)
イギリスに来てから毎日オーブンが大活躍しています。
肉は殆んどオーブン、スープを温めるのもオーブン、
野菜を丸焼きするのもオーブン、
スーパーの出来合いを焼く(パイから出来合い肉まである)のもオーブン・・・・、
オーブン、オーブン、オーブン、
と毎日ひっきりなしに働いてもらって調理人は割とヒマ
(夕食の準備をしながら本を読む!)、という異文化を楽しんでいます。
日本ではまずあまり出番がないですよね。
でも、これ、アナドレれない。
労力をかけてあれこれ煮炊きするより、素材そのものを活かせたりするんです。
さて、スーパーで£2.99(だいたい\450、他の鶏肉と比べると割高です。)で
買ってきたプーサンは血合いなどを取って水気を拭き、
塩、無塩バターとタイムを乗せ、190度のオーブンに放り込んで、おしまい。
45分、じっと待ちます。(てか、本、読めます・笑)
焼き上がりにジュジューっとレモンをかけます。
かくしてひな鶏は淡白ですが、臭みが全くなく
(なのでハーブ、しょうがやにんにくも不要)、
やわらかくジューシーで大変おいしいもの。
オットは大フアンになり、旬の今、
あちこちのパブやカフェでプーサン、プーサン・・・・。
ただ一点、脂が少ないのでコクには少し欠けるかも。
いろいろ試してみましたが、一番美味しいと思うのは
塩とバター、レモン、又は美味しいオリーブオイルと塩、
ようは好きな油を足して、出来るだけシンプルに ってことです。
それにしても、料理用語にフランス語が飛び交っています。
茄子はエッグプラントではなくてオーベルジン(Aubergine)。
なんでなの?
茄子って英語にならなかった言葉なの??
じゃ、エッグプラントって何?
わからん。
最初にどこかのレストランで見たとき、、 「なになにオーベルジュ?」
??「特製料理か何か??」、と思っちゃったもんね・・・・・。