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食オタク主婦ブログ

ネトルの逆襲(タルティーヌ)

あまりポピュラーではないですが、ネトル(Nettle)という植物、
異国の地で見るとよけいシソみたいなハーブなんですが、葉や茎に無数のとげがあります。
 
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これ、和名を西洋イラクサ、というのだそうな。
 
この葉っぱ自体は、(イギリスの)いろいろな本にスープだのグラタンだのにする、
と書いてあったので知っていたのですが、買う機会に恵まれず、
たまたま先週末のファーマーズ・マーケットにて、オーガニックものをゲットしたのです。
 
で、事件は起こりました。
 
「どれどれどんな匂いがすんの?」とウメ子、何も知らずに
そのネトルを素手でばふっ、と、つまみ・・・・・
 
あぎゃっ
 
同じ経験をされた方がこの広い世界のどこかにはきっといらっしゃる?と信じていますが、
一瞬無数のとげがあるのは見えたのですが、
なんとなく産毛のような感じだったし、何より食べものとして売っていたのだから、
と、当然のように油断してました、
 
・・・・これね、生で触ると、その無数のとげから毒が出るんですってよっ
 
・・・・・・。
 
日本でも、イラクサってあるじゃん。
(ちなみに西洋イラクサと日本の野生イラクサは違うらしい?どう見ても同じに見えるが。)。
・・・・蕁麻と書いて、いらくさ。・・・・・・ジンマシン(蕁麻疹)の語源だって!! 
・・・・知らんわっ
(いや、もっと野草を知ってれば、気をつけてたかも・・・・涙)。
 
とにかく、つまんだことはつまんだけど、一瞬だし、ちくちくちくっと複数痛みはしたものの
無数のとげに刺された感はないのに、じわじわと指先中が痛み出してきて、いや、痛いのなんのって
しばらくすると、さらに じんじん・・・ひりひり・・・ずきずきずきずき・・・・
洗っても痛い、触っても触らなくても痛いっ。
テープでとげが取れるかとやってみても、効果ぜっんぜんナシ。
(てか、とげはささってない模様)
 
何、ナンなのこれっっ!!とパニック状態。
 
あわてたポチがいろいろとネットで調べてくれて、
「24時間もすれば痛みは治まり、大事に至ることはない」って・・・・・・。
24時間って・・・・・、明日の夜だよ? んな悠長な・・・・・
 
うーっ いってーーーーっっ  痛いーーーーっっ
 
さらに調べて、ヒスタミンという毒には、抗ヒスタミン剤が効くそうで(当たり前?)、
これがイコール、ムヒのことだということが判ったため、とにかく塗りたくることに。
(ちなみにすぐに消えたわけではないが、効きました)
あーーー、日本からたまたま持ってきてて、よ、良かった・・・・・(涙)
 
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袋にはNettleとしか書いてない。
イギリス人なら誰でも知ってるのか?
知らない異邦人の私が悪いのか?
例え食べものとして売っていても、異国のものを警戒しなかった私が悪いわけっっ??
・・・・と、黙ったまま(←怖)、この、ニセシソみたいなのをにらみつけること、30分。
(でも本をよく見たら、「素手で触らない、ゴム手袋で洗う」って書いてあるのもあった・・・)
 
まあ、失敗からは人生いろいろ学ぶとして(笑)、
ともかく、このまま引き下がってしまっては女がすたる(?)。
一晩痛みをこらえ(←といってもたいしたことはない・爆)翌日、ちゃんと勉強しました、はい(めげないね・笑)。
 
なになに、加熱すると毒は消える、とな。
 
ということで塩かけて無水茹でしちゃいましたよ。ホウレンソウと同じ方法で。
なんか青汁のような(いや、まさに青汁)、でも、豊かなような香りがします。
香りモノは得意でないポチ、まずはそのまま食べさせると、うーーーーん・・・・、と。
 
なんだか、少なくなっちゃいましたが、水気をしぼってみじん切りにし、
ベーコンと炒め、食べ過ぎ防止で余らせておいたジロールのフリカッセと、
クリームを混ぜて、↓
 
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↑さて、何にするか・・・。グラタン?
 
しばし考えて・・・。
 
イメージ 3
↑タルティーヌにしました。
 
使ったブレッドは、イギリスで採れるスペルト小麦のサワードゥー(天然酵母)。
これにバターを塗って、上のネトルとベーコン、きのこのクリーム炒めを乗せ、
すりおろし熟成チェダーチーズ。
 
ふふん、個性あるブレッド&チーズで、ネトルもたじたじ!!
ポチもご完食した、ウメ子の逆襲です(笑)。
 
このネトル、花粉症に効くとか、なんかいろいろ薬効があるそうで、
日本でも「西洋イラクサ茶」なんてのが出回っているらしい。
 
イメージ 5
↑だってこれだもん~
ネトルのしぼり汁。見るからに、良さげ・・・。
 
イメージ 4
↑体に良さそうな、悪そうな(笑)
 
実は英語ではStinging nettle(刺すネトル)が一般名称なんだって・・・・。
ならイギリス人には判るわな~。
 
(ウメ子に解ったかどうかは疑問だが)それでも、書いといてくれよね~(怒)。
 
もし、どこかでゲットされること、ありましたら(ナイか・笑)、
皆様も十分お気をつけ下さいませ。
なお、万が一、野っパラで刺されることもあるやも知れません。
そんなときは、ムヒをぬれば大丈夫!!学んだ!(笑)
 
不思議な植物にやられましたが、美味しいのでまた買うかも(爆)。
毒キノコに毒草・・・・・・、まったく料理も命がけだよ(爆)
 
ってか、懲りないね(笑)。
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
 
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